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ISAワールドサーフィンゲームスで日本初の銀メダル獲得!五十嵐カノアとサーフィン、スポンサー・家族・彼女などプロフィールまとめ【2018年版】

(2018/10/3更新)

「日本代表として五輪に出たい」
昨年12月25日、それまで米国選手としてWSLのCT(チャンピオンシップツアー)に参戦してきた五十嵐カノアが、都内で開いた会見でそう語った。
日米両国籍をもつカノアの国籍変更にまつわる噂は、それまでも幾度となくされてきたが、その報道があったクリスマス以降、日本国内でも彼にまつわるニュースは事欠かなくなった。

日本人の両親の元、アメリカ・カリフォルニアで生まれ育ち、ハンティントンビーチでサーフィンを覚えた。

2018年シーズンから、WSLの登録籍を日本に変更。また、9月に開催された「2018 ISAワールドサーフィンゲームス」には日本代表メンバーとして出場し、個人で銀・団体で金メダルを獲得し、大会史上初となる日本のメダル獲得に大きく貢献した。

現在、日本籍の選手として唯一CTに参戦している21歳のプロサーファー「五十嵐カノア」のこれまでの経歴や家族、プライベートに迫る。

▼目次
1.基本プロフィール
2.五十嵐カノアとサーフィン
3.世界ランキング
4.スポンサー・所属
5.プライベート 家族・彼女・語学・趣味
6.国籍変更

■基本プロフィール

PHOTO:© WSL/KELLY CESTARI

名前:五十嵐カノア
誕生日:1997年10月1日(2018年10月時点で21歳)
出身地:カリフォルニア・ハンティントンビーチ
身長:180cm
体重:70kg

■五十嵐カノアとサーフィン

・最年少でUSAサーフチームに入ったアマチュア時代

両親は日本人ながらカリフォルニアで生まれ、3歳の時にサーフィンをスタート。
6歳でローカルコンテスト「Kids For Clean Waves」で優勝と非凡な才能を発揮、当時アマチュアUSAコーチ(ジョイ・ブラン氏)に見出され、最年少9歳でUSAチームに入る。

2009年、アメリカ最大のアマチュア団体NSSA(全米アマチュアサーフィン連盟)でトム・カレンと並ぶ最多優勝記録30勝で全米タイトルを獲得。
2010年、12歳の時に全米タイトルを獲得。

・アマチュアからプロジュニアへ

2011年、今のメインスポンサーである『Quiksilver』と契約してNSSAからプロのASP(現WSL)に移行。
プロジュニアからスタートして2012年に早くも21歳以下のプロジュニア『DNAエナジープロ』で13歳にして初優勝。

ASPの他にも『Rip Curl GromSearch』制覇、最年少14歳で『USA Championsip』の18歳以下のクラスを優勝するなど数々のタイトルを獲得。

・プロジュニアからQS、そしてCTへ

CTの予選リーグであるQSには、プロジュニアと併行して2013年から参戦。
2014年にハンティントンビーチで開催された『Shoe City Pro』で初優勝。
翌年の2015年、ブラジルで開催された6,000『Mahalo Surf Eco Festival』での優勝を始め、好成績を重ねてQSランキング7位でクオリファイを果たす。

QS6,000『Mahalo Surf Eco Festival』での優勝がクオリファイの大きな助けになった
PHOTO: © WSL

・CT3年目となる今シーズン

2016年、18歳(この年の最年少)でCTの舞台に上がり、最終戦の『Billabong Pipe Masters』で初のファイナル進出、最高成績の2位。
CTの初シーズンは総合ランキング20位。
2017年は総合ランキング17位でリクオリファイを続け、2018年は3年目のシーズンを送っている。

・ホームのハンティントンビーチで『US Open』二連覇

CT(チャンピオンシップツアー)以外で、最も大きなランクの試合となるQS10,000。カノアのホーム、ハンティントンビーチ(通称HB)で開催されるQS10,000『Vans US Open of Surfing』は、世界一の観客動員数を誇るサーフィンイベントだ。

2017年、多くの仲間に見守られながら悲願の初優勝。2018年は、日本国籍としてこの舞台に立ちながら、これまでと変わらぬ地元からの大声援を受け、見事2年連続優勝を勝ち取った。

2017年の『Vans US Open of Surfing』
PHOTO: © WSL/Morris

2018年の優勝時。国籍が変わっても、カノアのホームはハンティントンビーチ(HB)だ。  PHOTO: © WSL / Rowland

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・これまでの主な戦績

QS
2014年 QS1,000『Shoe City Pro』優勝
2015年 QS6,000『Mahalo Surf Eco Festival』優勝
2015年 QS3,000『Vans Pro』優勝
2016年 QS6,000『Pantin Classic Galicia Pro』優勝
2016年 QS6,000『Hang Loose Pro Contest 30 Anos』優勝
2017年 QS1,000『Shoe City Pro』優勝
2017年 QS10,000『Vans US Open of Surfing』優勝
2018年 QS3,000『Pro Santa Cruz 2018 pres. by Oakley』優勝
2018年 QS10,000『Vans US Open of Surfing』優勝
2018年 QS10,000『EDP Billabong Pro Ericeira』2位

CT
2016年『Billabong Pipe Masters』2位
2017年『MEO Rip Curl Pro Portugal』3位
2017年『Billabong Pipe Masters』3位
2018年『Corona Open J-Bay』3位
2018年『Surf Ranch Pro』3位

■五十嵐カノアの世界ランキング

初めてCT参戦した2016年は、総合ランキング20位。
2017年は総合ランキング17位。
CT3年目となる2018年は、10月3日時点で9位。

■スポンサー・所属

全米タイトルを獲得した翌年の2011年、12歳の時に今のメインスポンサーである『Quiksilver』と契約。

2017年2月から、木下工務店を傘下にもつ木下グループと所属契約をしている。

サーフボードは長年『Channel Islands』を使用していたが、2018年より『Sharpeye surfboards』に変更。その他に『Red Bull』『Oakley』『Ocean & Earth』『Sex Wax』などとスポンサー契約をしている。

■プライベート ~家族・彼女・語学・趣味~

・五十嵐カノアの家族

両親は日本人。
サーフィンのための環境を考えて東京からカリフォルニアに渡って計画的に子供を生んだ。
1995年に渡米、1997年にサンタモニカでカノアが誕生。

カノアの唯一の兄弟、弟のキアヌとは仲が良く、ライブ中継でも一緒にいる姿が良く映されている。
2018年にはNSSA(全米アマチュアサーフィン連盟)のSOUTHWEST CONFERENCE地区ジュニアクラスで4連勝。キアヌもまた、コンテストの世界で台頭し始めている。

・ホームブレイク

ホームは『Vans US Open of Surfing』の舞台、ハンティントンビーチ。
ハンティントンビーチの波は典型的なビーチブレイクだが、9歳から毎年通っているハワイのノースショアでビッグウェーブやバレルのスキルを磨き、世界トップのコンペティターに成長。
ルーキーイヤーでファイナルに進んだ『Billabong Pipe Masters』での活躍がそれを証明している。

・頭脳明晰、語学も堪能

英語が一番得意で、日本語は二番目。
その他、ポルトガル語、スペイン語、フランス語と五カ国語を操る。
高校は2年飛び級の15歳で卒業、その頭脳はコンテストでも十分に活かされている。

 

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・五十嵐カノアと彼女

恵まれたルックスで2018年は男性ファッション雑誌GQの誌面も飾ったカノア。
女性ファンには残念だが、数年前から2歳年下のポルトガル人、テレッサ・ボンバロがステディ。
コンペティターとして世界を回っているQSのトップ選手。
ポルトガル語が上手いのも彼女が理由だろう。

・趣味

サーフィンの他、趣味はゴルフ、音楽、旅行。
愛車はアウディ。

・背番号

ちなみにカノアの背番号「50」は五十嵐の名前が由来。
自分のファミリーネーム、日本人であることを誇りにしている。

PHOTO:© WSL / KENNETH MORRIS

■五十嵐カノアの登録籍変更

日米両国籍をもつ五十嵐カノア。2020東京オリンピックへ日本代表として出場を目指すため、各団体での登録籍変更手続を進めた。

「志田下」での公開練習。白いウェットスーツに赤いサーフボードで日本の国旗を意識

・日本のサーフィン強化指定選手へ

2017年12月25日、カノアは同日に都内で会見を開き「日本代表として五輪に出たい」と語った。同日、NSA(日本サーフィン連盟)への登録手続きが大詰めを迎えていたことも報じられている。

2018年1月16日のNSA理事会を経て強化指定を受けることが内定、2月6日に『2018サーフィン強化指定選手』として正式発表された。

・WSL(ワールドサーフリーグ)でも日本人に登録変更

2018年2月12日、CT3年目のシーズンが始まる前に、WSLでの登録籍をアメリカから日本に変更したことが発表された。

WSL側も東京オリンピックを意識してからか、今年からコンテストジャージに各選手の国旗を表示。カノアは唯一の日の丸を背負い、WSL初のリージョナル対抗のチーム戦『Founders’ Cup of Surfing』ではワールドチームの一員として優勝に貢献した。

・ISA(国際サーフィン連盟)でも国籍登録変更を承認

2018年4月26日、ISAは五十嵐カノアの国籍登録変更要請を正式に承認。ISAワールドサーフィンゲームスや2020年東京五輪に日本代表として出場することが可能になったと発表した。

・2018年6月の緊急来日

2018年5月に千葉県一宮町釣ヶ崎海岸(通称:志田下)で行われたQS6000『Ichinomioya Chiba Open』には、CTスケジュールとの兼ね合いもあってか参戦しなかったカノア。

その後、CTの合間を縫って、6月上旬に緊急来日。オリンピック会場にもなっている志田下で、日本の国旗を意識した白いウェットスーツと赤いサーフボードで公開練習を行った。僅か3日間の滞在で各種取材対応やラジオ番組出演などもこなした。

・「ISAワールドサーフィンゲームス」で日本代表選手として個人銀・団体金を獲得

2018年6月29日、日本代表派遣選手になることが決定。9月15日から22日にかけて愛知県田原市で行われた「2018 ISAワールドサーフィンゲームス」で、個人銀・団体金メダルを獲得し、54年の大会史上初となる日本のメダル獲得に貢献した。

五十嵐カノアと村上舜 Photo: THE SURF NEWS

2020年東京オリンピックまであと2年。世間からも「サーフィン」や「日本代表」への注目が高まってきているなかで、五十嵐カノアは今後どんな活躍をみせるのか。ますます目が話せなくなりそうだ。

(空海)

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