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【開幕直前情報】CT第8戦『VIVO Rio Pro』

パリ五輪前の最後のCTとなる第8戦『VIVO Rio Pro』がブラジルのリオデジャネイロから東へ73km離れたサクアレマで6月22日〜30日に開催される。

今イベントが終わると7月はパリ五輪のための休暇期間となる。
最終戦のフィジーは8月20日〜29日に開催され、トップ5が9月のカリフォルニアで開催される『Lexus WSL Finals』でワールドタイトルを争うことになる。

連覇記録の更新なるか?

(世界一熱狂的なファンで知られるブラジル)
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo

ブラジル戦の会場はサクアレマのプライア・デ・イタウナ。

ライト・レフト共にあるビーチブレイクで、2017年からメンズはブラジリアンが連覇記録を更新し続けている。
中でも今年休んでいるフィリッペ・トレドは2018年、2019年、コロナ禍を挟んで2022年と3連覇を達成。
2023年はヤゴ・ドラがファイナルで10ポイントを出す文字通り完璧な勝利を得た。

(ヤゴ・ドラ)
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo
(意外にもブラジルでの優勝経験がないガブリエル・メディナ)
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo

ヤゴはエルサルバドルでの第7戦でもファイナルに残り、リズムに乗っている一人。
残り2戦でブラジリアンがトップ5に一人もいない異常なシーズンだが、ヤゴを始め、ガブリエル・メディナ、イタロ・フェレイラがこのブラジル戦で巻き返す可能性は十分にある。

ちなみに意外にもガブリエル、イタロはブラジル戦での優勝経験がない。
バックドアでの生死を彷徨う事故から復帰してエルサルバドルでQFに進出したジョアオ・チアンカがローカルナレッジを活かして強さを発揮することも考えられる。
どちらにしてもブラジル戦での本命はブラジリアンと言えるだろう。

なお、ウィメンズのディフェンディングチャンピオンは18歳のケイトリン・シマーズ(USA)
ランキングトップのみが着用を許されるイエロージャージを着てブラジル戦に挑む彼女の連覇にも期待がかかっている。

ファイナル5への道

(2016年にブラジルで優勝しているジョン・ジョン)
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo

残り2戦で決まる『Lexus WSL Finals』出場の切符。

いわゆるファイナル5進出を早くも決めたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は2012年、2016年にブラジルで優勝しており、ブラジルでのアウェー感は他選手よりも少なく、人気も高い。
タヒチで優勝したばかりの彼だが、バレルだけではなく、ビーチブレイクもバリエーション豊かなターンとエアーで強く、全く隙がない。

ジョン・ジョン以下、トップ5はジャック・ロビンソン(AUS)、グリフィン・コラピント(USA)、イーサン・ユーイング(AUS)、ジョーディ・スミス(RSA)
この中でブラジルでの優勝経験があるのは2013年にファイナルでエイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)を倒したジョーディのみ。
ツアー14年目、36歳のジョーディはファイナル5を花道に引退も囁かれている。

ウィンメンズサイドでは前記の通り、ケイトリンがトップでキャロライン・マークス(USA)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)、モリー・ピックラム(AUS)、ジョアン・ディファイ(FRA)と続く。
この中でブラジルでの優勝経験があるのはケイトリンのみ。

ワイルドカード

(怪我から復帰したジョアオ・チアンカ) PHOTO: © WSL/Thiago Diz

WSLはすでに『VIVO Rio Pro』のワイルドカードを発表している。

全てブラジリアンで、メンズはジョアオ・チアンカとサミュエル・プポ。
ウィメンズはルアーナ・シルヴァとタヒナ・ヒンクル。

サミュエル以外は全てパリ五輪のブラジル代表でもある。

日本とリオデジャネイロの時差は12時間。
現地時間6月20日の7時が日本時間の同日19時なる。

ライブ中継はWSL公式サイトなどで配信予定。

VIVO Rio Pro Presented by Corona Women’s Opening Round Matchups:
HEAT 1: Molly Picklum (AUS) vs. Johanne Defay (FRA) vs. Tyler Wright (AUS)
HEAT 2: Caitlin Simmers (USA) vs. Tatiana Weston-Webb (BRA) vs. Taina Hinckel (BRA)
HEAT 3: Caroline Marks (USA) vs. Bettylou Sakura Johnson (HAW) vs. Luana Silva (BRA)
HEAT 4: Brisa Hennessy (CRC) vs. Gabriela Bryan (HAW) vs. Sawyer Lindblad (USA)

VIVO Rio Pro Pro Presented by Corona Men’s Opening Round Matchups: 
HEAT 1: Ethan Ewing (AUS) vs. Cole Houshmand (USA) vs. Connor O’Leary (JPN)
HEAT 2: Griffin Colapinto (USA) vs. Kanoa Igarashi (JPN) vs. Seth Moniz (HAW)
HEAT 3: Jack Robinson (AUS) vs. Ryan Callinan (AUS) vs. Samuel Pupo (BRA)
HEAT 4: John John Florence (HAW) vs. Ramzi Boukhiam (MAR) vs. Joao Chianca (BRA)
HEAT 5: Jordy Smith (RSA) vs. Barron Mamiya (HAW) vs. Imaikalani deVault (HAW)
HEAT 6: Gabriel Medina (BRA) vs. Rio Waida (INA) vs. Leonardo Fioravanti (ITA)
HEAT 7: Italo Ferreira (BRA) vs. Crosby Colapinto (USA) vs. Liam O’Brien (AUS)
HEAT 8: Yago Dora (BRA) vs. Jake Marshall (USA) vs. Matthew McGillivray (RSA)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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