(ブラジル戦ファイナリスト) PHOTO: © WSL/Thiago Diz

ヤゴ・ドラ&ソーヤ・リンドブラッドが優勝!CT第6戦『VIVO Rio Pro』最終日

現地時間6月26日、ブラジルのサクアレマのイタウナビーチを舞台としたCT第6戦『VIVO Rio Pro』が終了。

3日間のレイデイを経て迎えたファイナルデーはイベント期間中で最もコンディションが悪く、スモール&バンピーの難しいコンディション。
嵐のような悪天候も重なったが、ブラジルのサーフィンファンには関係なく、現在開催中のサッカーのワールドカップさながらの熱狂がビーチに押し寄せ、興奮に満ちあふれたフィナーレとなった。

(嵐のような天候でもファンは熱かった)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz
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ヤゴが2度目の母国優勝

(2023年以来、2度目の母国優勝を成し遂げたヤゴ)
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メンズサイドはSFとファイナルが行われ、ジョアオ・チアンカ(BRA)を抑えたレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)が2戦連続のファイナル進出。
一方、カービングターンとビッグフィニッシュで8.17を出してイーサン・ユーイング(AUS)を圧倒したヤゴ・ドラ(BRA)が開幕戦のベルズ以来、今シーズン2度目のファイナル。

レオとヤゴの過去の対戦成績は2-0でヤゴが全勝。

(勝負を決めたヤゴのエアー)
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ファイナルはヒート序盤にバックサイドのフルローテーションエアーを完璧に近い形でメイクして8.50を出したヤゴがリード。
エアーでスコアが出ることを確認したヤゴは再びバックサイドのエアーリバースで6.50のバックアップスコアを重ね、トータル15.00で主導権を握っていた。

一方、レオもエアーを試みるがメイクできず。後半にニード9.33のシチュエーションでようやくクリティカルセクションでのターンからエンドセクションでエアーリバースを決めて7.50を返す。
ニード7.51までスコアを縮めたレオは終了のホーンが鳴るまで諦めず、プライオリティを持っていたヤゴと接触するほどエキサイトしていたが、最後の波はヤゴが奪い取り、それがウィニングライドになった。

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ワールドタイトルに絡む緊迫したファイナルになったが、終了後はワールドチャンピオンを獲得してから初めてのブラジル戦で優勝したヤゴも、今回の2位で初のイエロージャージを手に入れたレオも笑顔でビーチに戻り、最後は互いの健闘を称えあった。

「ここは本当に素晴らしい場所だよ。この場所を大好きなのは、誰もが知っていることでしょう。雨や嵐の中でもこれほど多くの人が集まってくれるなんて信じられない。みんなのエネルギーには本当に感謝しているよ。今日はビーチに誰もいなくなってしまうかもしれないと思っていたので、みんなの熱気が力を与えてくれた。たくさんの観客が集まってくれることを期待していた。本当にみんな来てくれたね。本当に特別な場所。この大歓声の前でサーフィンをするのが大好きなんだ。心に火をつけてくれる。ビーチに降りてみんなの姿を見た瞬間、『この勝利を彼らに届けなければならない、彼らにはその価値がある』と確信したよ」

ブラジルでは2023年以来の優勝。CT通算4勝目を決めたヤゴはランキングを一つ上げて3位に浮上。
2年連続のワールドタイトル獲得に向けて一歩前進した。

「レオが勝てば、彼が大きなアドバンテージを得ることは分かっていた。だからこそ、今回勝って彼との差を少し縮めることが本当に重要だった。目標は世界ランキングトップ。再びそれを掴み取るために必死に努力しているよ」

レオが初のイエロージャージを獲得

(優勝を誰よりも狙っていたローカルボーイのジョアオを倒してファイナル進出を決めたレオ)
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エルサルバドルでのCT初優勝の勢いがブラジルでも続き、2大会連続でファイナル進出と素晴らしい活躍を見せたレオはキャリア初のランキングトップに立ち、次のタヒチ戦ではイエロージャージを着用する。

残り6大会と先はまだ長いものの、ワールドタイトルという大きな目標への道がハッキリと見えてきた1戦だった。

PHOTO: © WSL/Ana Catarina
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「私たちは、この場所に立ち、世界最高峰の選手たちを相手にファイナルで戦うことを生涯夢見ている。この2大会での自分のパフォーマンスをとても誇りに思うよ。初優勝を果たした後にブラジルへ来た。正直、ここでは多くの期待はしていなかったんだ。この場所は本当に難しいからね。ウェスリー、サミュエル、ジョアン。そして、ファイナルでヤゴとブラジルのトップ選手とヒートを戦うことになった。彼らには最高の応援団がついている。そのような環境の中で競い合えることこそが、この大会の醍醐味なんだ」

レオがトップに立ったものの、トップ6にブラジリアン5名の形は変わらず。
不調なのはフィリッペで、15位と低迷。
グリフィン、ロボも12位、13位と元気がない。

五十嵐カノアは9位、コナー・オレアリーは18位と前戦よりランクダウンしている。

(3位のイーサン)
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(レオに敗退後、悔しさを噛み締めるジョアオ)
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CT初優勝を決めたソーヤ・リンドブラッド

(4度目のファイナルで念願の初優勝を決めたソーヤ)
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ウィメンズサイドはファイナルのみ行われ、20歳のソーヤ・リンドブラッド(USA)、15歳のティヤ・ゼブラウスキ(FRA)が40分ヒートで争った。

残念ながらコンディションが悪く、ハイスコアが3ポイント台というCTでは過去最悪のファイナルを制したのは、ソーヤ。
4度目のCTファイナルで念願の初優勝を決め、ランキングも4位に浮上している。

PHOTO: © WSL/Ana Catarina
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「本当に素晴らしい気分。このために一生懸命努力してきた。これまでに何度も2位になってきたので、今は本当に感情が高ぶっているわ。とにかく、今日が私の日になって本当に嬉しい。若い頃から私を支えてくれているスポンサーの皆さんに感謝したい。一番の支持者である両親、私と一緒にここまで来てくれた父に感謝している。雨の中、毎日ビーチに足を運んでくれた観客の皆さんにも感謝したい。本当に信じられないほど素晴らしい雰囲気だった。ブラジルでは、本当に特別な瞬間をいくつも経験しているの。ツアーへのクオリファイを決め、初のファイナルに進出し、そして今、ここで初のCT優勝を果たした。だから、ここは私にとって常に特別な場所であり続けるでしょう。この先も本当にエキサイティングな大会が控えているので、今はとにかくとてもワクワクしているわ」

2024年、丁度ツアーに台頭してきたサンクレメンテクルーの紅一点としてルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得していたソーヤ。

2025年はミッドシーズンカットになったが、2026年の選手数拡大によってツアーに戻り、すでにニュージーランドで2位、マーガレットリバー、ゴールドコーストで3位とポイントを重ねていた。
タヒチ、フィジーと続くスペシャルステージで彼女のスタイリッシュなサーフィンが更に進化すれば今年のタイトルレースの勢力図を大きく塗り替える存在になるかもしれない。

PHOTO: © WSL/Thiago Diz
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遂に開花した15歳のティヤ・ゼブラウスキ

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史上最年少の15歳でCSのチャンピオンになり、ゴールデンルーキーとしてCTデビューを飾ったティヤ。

開幕戦からR1敗退が続き、ようやくニュージーランドで1ヒート勝った後、次のエルサルバドルでは再び最下位になり、涙の連続だった。

しかし、ブラジル戦で遂に開花。
ステファニー、カリッサを含む強豪を倒してファイナル進出を果たした。

「信じられないほど嬉しい気持ちで一杯よ。CTで初めてのファイナル進出。本当に最高の気分。このツアーに参加して、世界トップクラスのサーファーたちと競い合うことは、私にとってまさに夢が叶った瞬間なの。この舞台にいられることに、ただただ感謝しかないわ。家族やチームのみんな、そしてスポンサーの皆さん、本当にありがとう。そしてサクアレマの皆さん、今週ずっと私たちを応援してくれて本当にありがとう。最高だった。次はもっと良い結果を残せるように頑張るわ」

PHOTO: © WSL/Ana Catarina

ランキングではガブリエラのトップ、カリッサの2位、ルアーナの4位が変わらず。
モリーとケイティは5位、6位につけている。

6戦を終え、レギュラーシーズンは残り3戦。
7月はオフとなり、8月に南太平洋レッグとして8月8日〜18日にタヒチでCT第7戦『Outerknown Tahiti Pro』、8月25日〜9月4日はフィジーでCT第8戦『Fiji Pro』が開催。
9月11日〜20日にはレギュラーシーズンの最終戦となる第9戦『Lexus Trestles Pro』がカリフォルニアのローワー・トラッセルズで行われる。

そして、第10戦からはポストシーズンとしてメンズは36名から24名、ウィメンズは24名から16名に絞られ、最終戦のパイプラインマスターでは再びメンズ36名、ウィメンズ24名に戻り、ポイントが1.5倍高くなる。

一方、7月は来年のクオリファイをかけてCSが南アフリカで開幕。
下旬には真夏の祭典『Lexus US Open of Surfing』が開催される。

『VIVO Rio Pro』結果

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1位 ヤゴ・ドラ(BRA)
2位 レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)
3位 ジョアオ・チアンカ(BRA)、イーサン・ユーイング(AUS)
5位 サミュエル・プーポ(BRA)、モーガン・シビリック(AUS)、カウリ・ヴァースト(FRA)、ミゲル・プーポ(BRA)

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ウィメンズ
1位 ソーヤ・リンドブラッド(USA)
2位 ティヤ・ゼブラウスキ(FRA)
3位 ナディア・エロスタルベ(EUK)、キャロライン・マークス(USA)
5位 カリッサ・ムーア(HAW)、ケイトリン・シマーズ(USA)、ガブリエラ・ブライヤン(HAW)、ルアーナ・シルヴァ(BRA)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(黒本人志)

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