(ライト、レフト共に良かったイタウナビーチ) PHOTO: © WSL/Thiago Diz

五十嵐カノアが好調なスタート!CT第6戦『VIVO Rio Pro』開幕!

世界一熱狂的なファンで毎年異常なまでの熱気に包まれるブラジル戦、CT第6戦『VIVO Rio Pro』がウェイティングピリオド初日の現地時間6月19日に開幕した。

会場のサクアレマ「イタウナビーチ」には予想通りの南ウネリが入り、オフショアで整ったヘッドオーバーサイズ。
ライト、レフト共にあるハイパフォーマンスなグッドコンディションに恵まれた初日だった。

マンオンマンのヒートが同時に進行するオーバーラッピングヒートを利用してメンズのR1からスタート。
R2まで一気に行われた後、ウィメンズはR1の8ヒート中、6ヒートが進行した。

日本の五十嵐カノアはディフェンディングチャンピオンのコール・ハウシュマンド(USA)と対戦。
ヒートを先行して最後までリードを維持してR3進出。
次はイーサン・ユーイング(AUS)とのカードになる。

コナー・オレアリーはモーガン・シビリック(AUS)に敗れ、ゴールドコーストでの2位以降、3大会連続の17位。
ライブランキングは16位に落ちている。

PHOTO: © WSL/Thiago Diz
SPHOTO: © WSL/Thiago Diz

アレホ・ムニーツが最後の母国イベントを終える

(ムニーツ家族)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

すでに今シーズン限りの引退を表明しているベテランブラジリアンのアレホ・ムニーツがR2でイーサンに敗れ、最後の母国イベントでファンに別れを告げた。

「今日は家族がここにいる。10歳の頃から一緒に始め、夢を信じてくれた父と母。彼らや、妻、息子と一緒にいられることに、本当に感謝しているよ。ブラジルでこの瞬間をどうしても経験したかったし、みんなに誇りを持って去りたかった。世界最高峰の選手の一人と戦い、この国での旅路を終えることができて幸せさ。神が私に与えてくれたものに常にとても感謝してきた。自分は努力の人。そして、ファイターであり、常に規律に集中していた。ブラジリアン・ストームの世代の一員になれたことは幸運だったね。CTでの約10年を含む、選手生活約20年のキャリアの中で、もし誰か一人でもインスピレーションを与えることができたなら、それだけでも価値があった。ブラジルでの最後のイベントを締めくくることができて光栄だった。競技に残る人々の幸運を祈っているよ」

36歳とツアーの中ではジョーディ・スミスの次に年上のアレホ。
多くのファンに惜しまれながら会場を去った。

(ヒート終了後のイーサンとアレホ)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz
(息子と抱き合うアレホ)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

明暗を分けたブラジリアン・ストーム

(カレントリーダーのイタロ・フェレイラ)
PHOTO: © WSL/Ana Catarina

2025年は久しぶりにカリフォルニアのコール・ハウシュマンドが制したものの、2017年からパンデミックを挟んで6シーズン連続でブラジリアンが優勝していた今イベント。

意外にも母国での優勝経験がないガブリエル・メディナ。対照的に3シーズン連続優勝のフィリッペ・トレドが早くもR2で姿を消した一方、カレントリーダーのイタロ・フェレイラ、昨年のワールドチャンピオン、ヤゴ・ドラ、ミゲル・プーポ、サミュエル・プーポ、ジョアオ・チアンカが勝ち上がっている。
また、ワイルドカードのウェスリー・ダンタスはR1でセス・モニーツ(HAW)を僅差で倒したが、R2でレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)に敗退。
ジョアオの兄、ルーカス・チアンカはラムジ・ブキアム(MAR)にR1で抑えられていた。

PHOTO: © WSL/Thiago Diz
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

エルサルバドルで負った膝の怪我は完治したようで、サポーターを外して登場したイタロはラムジとのR2でレフトの1ターンで6.50を出し、ライトでは2ターンコンボで7.83をスコア。
ラムジも内容は良かったが、5ポイント止まりで逆転には至らなかった。

「3日前にエルサルバドルから到着して、1日半後にはもう大会の準備に取り掛かっていた。サクアレマは波の癖が強くてかなり手強いから、常に素早い対応が求められる。ここ数日はとにかく多くの波をキャッチしようとベストを尽くしたし、本当に納得のいくパフォーマンスができる1本を見つけるために、1日半で12本ものボードをテストした。いざという時にどのボードを使うべきか分かっている状態にしたかったんだ。今日は最初、サイズのある波が次々と押し寄せ、その後は落ち着いてまとまってきた。多分、明日はもう少しサイズダウンするだろう。だから、今日どのボードを使えば良いのかを正確に把握するために、全てのサイズを調整する必要があった。このヒートに勝てて本当に嬉しいよ。最初は少し緊張していたけれど、これがコンテストだからね。自分の試合を組み立てて、落ち着いて、ここサクアレマで結果を残したい」

イタロは次のR3でカウリ・ヴァースト(FRA)と対戦する。
エルサルバドルでの初対戦ではイタロが勝利していた。

(グリフィンに勝利したジョアオ)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz
(チアンカ兄弟)
(3連覇の経験があるフィリッペは早くも姿を消す)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

ギャビーを倒したリプレイスメント

(マシュー・マクギリヴレイ)
PHOTO: © WSL/Ana Catarina

3xワールドチャンピオンで現在ランキング2位の強豪、ガブリエルを倒したのはジョーディのリプレイスメントで出場しているマシュー・マクギリヴレイ(RSA)だった。

キャリア初対戦となるこのカードはマシューがフロントサイドのテールハイ・エアーリバースで7.00を出して先行。
レフトに狙いを絞ったギャビーはパワフルなターンをメイクするが、最後まで波をまとめられず、スコアが伸びなかった。

PHOTO: © WSL/Thiago Diz
PHOTO: © WSL/Ana Catarina
(早期敗退となったギャビー)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

後半、ようやく6.33、6.17と続け、更に6.80とスコアを伸ばして逆転に成功したギャビーだったが、マシューはニード6.13のシチュエーションでセットのライトにテイクオフ。ファーストセクションで高さのあるエアーリバース、難しいセクションをこなしてフィニッシュも決め、6.53を出してトップを奪い返した。
ギャビーはニード6.74。残り時間1分を切って合わせるようなファーストターンから最後のランプセクションをエアーリバースで決めたが、波のサイズが小さく、5.50とスコアは伸びなかった。

「信じられないよ、相手はあのガブリエル・メディナだからね。彼と対戦すると分かったとき、エアーを意識しつつ、自分の最大の強みを活かすようなかなり具体的な戦略が必要だと考えていたんだ。それにしても、まさかここまで上手くいくとは思わなかったよ」

次はコナーを倒したモーガンとR3を戦うマシュー。
二人は2024年に1度だけ対戦しており、僅差でマシューが勝っていた。

レオがワイルドカードを倒す

(レオナルド・フィオラヴァンティ)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

エルサルバドルでCT初優勝を決めたレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)はワイルドカードのウェスリーと対戦。

序盤はレオが6.67、5.17を重ねて主導権を握る。
ウェスリーはレイバックからタイミングを合わせてのセカンドターンで7.50とヒートのハイスコアを出し、後半にバックアップスコアを伸ばして追い上げてきたが、最後までレオが逃げ切り、ラウンドアップ。
失うものがない強さでビッグエアーをするなどウェスリーのサーフィンは強烈だったが、まだ荒削りな部分も多く、レオの安定感が目立ったヒートだった。

「ウェスリーは、何をしてくるか全く予想がつかない典型的なワイルドカードの選手。とんでもないライディングや、ものすごいエアーを繰り出してくる。だから自分がすべきことに集中し、彼に少しプレッシャーをかけながら、良いヒートを戦おうと心掛けた。もし、彼に凄い技を決められたら、それは彼を称えるべきだけど、とにかく自分の役割をきっちり果たすことだけを考えていた。特に先週からは、本当に多くの応援の声が届いた。イタリアのファン、家族、友達のみんなが素晴らしいサポートをしてくれて、それが大きな力になっているよ。このまま突き進みたい。イタリア、頑張れ。僕たちはここにいるぞ!」

レオは次のR3で返り咲き組のリアム・オブライエン(AUS)と対戦する。

PHOTO: © WSL/Ana Catarina
(ワイルドカードのウェスリー)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz
PHOTO: © WSL/Ana Catarina

その他、ジャック・ロビンソン(AUS)、ジョージ・ピター(AUS)、マルコ・ミニョー(FRA)、カラム・ロブソン(AUS)などがラウンドアップ。
カラムはフィリッペを相手に素晴らしいエアーを披露していた。

ウィメンズのハイエストはサリー

(初日の主役になったサリー)
PHOTO: © WSL/Ana Catarina

8ヒート中、6ヒートが進行したウィメンズのR1。

オープニングヒートでヴァヒネ・フィエロ(FRA)と対戦したサリー・フィッツギボンズ(AUS)が7.50のハイエストスコアと14.50のハイエストヒートスコアを出して最も目立っていた。

その他、エルサルバドルでの体調不良から復活したエリン・ブルックス(CAN)、ルーキーのナディア・エロスタルベ(EUK)、ティヤ・ゼブラウスキ(FRA)や、イザベラ・ニコルス(AUS)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)がシード選手が待つR2に進出。
イザベラはルーキーのフランシスカ・ヴェセルコ(POR)を相手にブザービーターで勝利した。

一方、ゴールドコーストで優勝以外、不調が続いているステファニーはまたしても17位に終わった。

ネクストコールは現地時間6月20日の6時45分(日本時間の同日18時45分)で、20分後に再開予定。
明後日以降の予想が良くないため、オーバーラッピングヒートを利用して足早に進行する可能性がある。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(不調が続くステフ)
PHOTO: © WSL/Ana Catarina

(黒本人志)

この記事に 関連するタグ

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。