巨大な南うねりが太平洋沿岸を北上してくるとの予報が出ると、すぐさまにビッグウェーブサーファーたちがサーフトリップの支度を始める。今回の歴史的なうねりには、ネイザン&アイヴァン・フローレンス兄弟に加え、イギリス出身のビッグウェーバーであるトム・ロウの姿も。世界屈指のサーファーたちが、“メキシコのパイプライン”に集結した。
巨大な南うねりが北上すると、多くのビッグウェーブサーファーたちが注目する場所がある。それがメキシコ南部の、オワハカ州に位置するプエルト・エスコンディードの「プラヤ・ジカテラ」だ。
今回のうねりのスケールがいつもと違ったのは誰の目にも明らかだった。ラインナップには過去10年でも最大級とも言えるモンスターセットが押し寄せ、世界トップクラスのビッグウェーブサーファーたちでさえ容易には手を出せない、歴史に残るコンディションとなった。
プエルト・エスコンディードでは、このような巨大なうねりが到来すると、ライフガードたちも総出で警戒にあたる。今回のうねりでは、波が砂浜の奥まで押し寄せ、ビーチが閉鎖されるほどの危険なコンディションとなった。
また、波はサイズだけでなく、その難しさも際立っていた。セット間隔は長く、多くの波がクローズアウト。むやみにパドルしても返り討ちに遭うだけで、本当に乗るべき一本を見極める冷静さと判断力が求められた。
「波は間隔が長く、ほとんどがクローズアウトだった。アイヴァンと僕は4時間近く待ち続けた」
ネイザンは自身のYoutubeの動画でそう振り返る。
4時間という長い待機時間。それでも焦ることなく、最高の一本だけを狙い続ける。ネイザンでさえテイクオフを見送るモンスターセットが姿を現す中、世界屈指のチャージャーたちは一瞬のチャンスに全てを懸けていた。
もちろん、この歴史的な南うねりの恩恵を受けたのはプエルトだけではない。同じうねりはカリフォルニアのMalibu(マリブ)やThe wedge(ウェッジ)にも到達し、各地で特大サイズの波がブレイクした。
YouTuberでありノースショア出身のビッグウェイブサーファーでもあるジェイミー・オブライエンは、メキシコ・コリマ州のビッグウェイブスポットPascuales(パスクアレス)、CTで活躍するアラン・クリーランドの出身地でもある地に姿を見せたとされる。



海外メディアの一部では、これらの動きを2026年のスーパー(ゴジラ)エルニーニョ現象発生のサインと捉える声もある。ひとつ確かなのは、今年がすでに“異常”とも言える気象現象が各地で観測されている特異な年だということだ。
(Mion)
























