現地時間6月20日、ブラジルのサクアレマ・イタウナビーチで開催中のCT第6戦『VIVO Rio Pro』は2日連続で進行。
翌日以降の予想が良くないため、マンオンマンのヒートが同時に進行するオーバーラッピングヒートを利用して一気にメンズはR3が終了。
QFを戦うベスト8が決定し、ウィメンズはR2とQFが行われ、SFを戦うベスト4が決定した。
初日同様、イタウナビーチはライト、レフト共にあるハイパフォーマンスなグッドコンディション。
公式4-6ftレンジのパワフルなビーチブレイクを舞台にルーキーやアップカマーが活躍し、ランキングトップや優勝候補が次々と敗れた波乱の1日だった。



PHOTO: © WSL/Thiago Diz
五十嵐カノアは9位

PHOTO: © WSL/Ana Catarina
前戦のエルサルバドルでは今シーズン初のSF進出で3位になったカノアだったが、苦手なブラジル戦では昨年と同じ9位でフィニッシュ。
R3の対戦相手はここまで3勝0敗と相性が良いイーサン・ユーイング(AUS)だった。
このヒートは両者共にレフトでの勝負となり、まずはイーサンが序盤に6.83と6.00を立て続けに出して先行。
カノアの乗る波はポテンシャルが低く、5.33、5.97とイーサンを上回ることができず…。
後半、イーサンは7.50とハイスコアを更新。カノアも良いレフトを掴むが、6.30で逆転には至らず、イーサンが勝利した。


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2戦続けての金メダリスト対決を制したのは?

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R3の注目カードの一つだったブラジルのイタロ・フェレイラ、タヒチのカウリ・ヴァーストのヒート。
東京五輪、パリ五輪の金メダリスト対決は前戦のエルサルバドルで初めて実現してイタロが勝利していた。
今回は7ポイント台を2本まとめたカウリが6ポイント止まりだったイタロを抑えてリベンジを果たし、今シーズン3度目のQF進出を決めた。
「めっちゃ嬉しい。特にこの場所で、しかもランキング1位のイタロを相手に戦うというのは、凄い雰囲気だった。彼はここでの主役、会場では誰もが彼を愛している。あのヒートでの自分は完全にアンダードッグの立場だった。でも、こういうシチュエーションは嫌いじゃない。冷静さを保ち、集中して、ただ自分のやるべきことに徹するというのは、良いメンタルゲームになる。この状況がモチベーションを大きく高めてくれた。トップの選手と競い合えるのは常に素晴らしいこと。ヒートを勝ち上がれて最高さ。これで彼とは1勝1敗のタイになったね」
QFではイーサンと対戦するカウリ。
二人の対戦成績は五分五分。
タヒチでカウリ、ゴールドコーストでイーサンが勝っている。

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ロコボーイがGPを倒す

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QFに残った8名の内、ブラジリアンはサミュエル・プーポ、ジョアオ・チアンカ、ヤゴ・ドラ、ミゲル・プーポと半数の4名。
サミュエル、ヤゴ、ミゲルは現在ランキングトップ6のブラジリアン・ストームの中心人物だが、ジョアオは23位と低迷している。
サクアレマのローカルでもあるジョアオは前日のR2でハイエストスコアを出してグリフィン・コラピント(USA)に大差で勝利し、この日行われたR3では今年のマーガレットリバーを制したGPことジョージ・ピター(AUS)に先行されながらも後半に追い上げ、レフトで6.77、この日少なかったライトで3ターンコンボを決め、7.73をスコア。土壇場で逆転してQF進出を決めた。
QF進出は実にワイルドカードで出場した2024年のエルサルバドル戦以来、2年ぶりとジョアオにとってようやく長いトンネルを抜けた瞬間でもあった。

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「ただ勝ちたいという執念だけだったと思う。あのヒートでは本当にミスが多くて、自分のライディングにはまったく納得していなかった。6.50というスコアが、あのコンディションにおける評価の基準になると思っていた。ライトの波ならスコアを出せると思い、まさに自分が得意とする波の形だった。波が入ってきた時は、とにかくクリティカルで良いターンを刻むことだけを意識したよ。最後のエンドセクションでの一発も綺麗に決まった。チャンスはあると信じていたけど、それを見つけるまでにかなり苦労したね。最後まで諦めずに自分を信じて本当に良かった」
QFではモーガン・シビリック(AUS)とキャリア初対戦。
会場はジョアオの応援団で溢れることになるだろう。
QFのカードは以下。
エルサルバドルでCT初優勝を決めたレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)も快進撃を続け、この日は16.50のハイエストヒートスコアを出してリアム・オブライエン(AUS)を下した。
VIVO Rio Pro Presented by Corona Cero Men’s Quarterfinal Matchups
HEAT 1: Samuel Pupo (BRA) vs. Leonardo Fioravanti (ITA)
HEAT 2: Morgan Cibilic (AUS) vs. Joao Chianca (BRA)
HEAT 3: Kauli Vaast (FRA) vs. Ethan Ewing (AUS)
HEAT 4: Yago Dora (BRA) vs. Miguel Pupo (BRA)

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大波乱が続いたウィメンズ

すでにベスト4が決定したウィメンズサイドは大波乱が続いた。
SFのカードは以下。
VIVO Rio Pro Presented by Corona Cero Women’s Semifinal Matchups
HEAT 1: Tya Zebrowski (FRA) vs. Nadia Erostarbe (ESP)
HEAT 2: Caroline Marks (USA) vs. Sawyer Lindblad (USA)
まず15歳で史上最年少CSチャンピオンになってクオリファイを果たしたゴールデンルーキーのティヤ・ゼブラウスキ(FRA)がレイキー・ピーターソン(USA)、カリッサ・ムーア(HAW)と二人のベテランを倒して初のSF進出。
特にニュージーランド、エルサルバドルと2連勝を果たし、ランキング2位まで浮上してきたカリッサを倒したのは大金星だった。
「これといった秘密があるわけではないわ。ステフと戦う時は本当に何も考えていなかったけど、さすがにカリッサが相手のときは意識した。スナッパーでは彼女に負けていたので、今回は絶対に連敗したくないという気持ちが強かったの。ただ自分自身のことに集中し、彼女のライディングを見すぎないようにして、自分の試合を組み立てることだけを心がけた。信じられないようなヒートだった。海の中ではものすごく緊張したわ。でも、こうしてSFに進出できて本当に嬉しい」
開幕から3戦連続で最下位となり、ようやくニュージーランドで1ヒート勝ったものの、次のエルサルバドルでは再び最下位とルーキーイヤーの洗礼を受けていたティヤ。
その度に悔し涙を流していたが、シーズン中盤で流れを変えた。

PHOTO: © WSL/Thiago Diz

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ベスト4に残ったもう一人のルーキー

SFでティヤと対戦することになったナディア・エロスタルベ(ESP)もルーキーの一人で、彼女はゴールドコーストに続き、2度目のSF進出。
モリー・ピックラム(AUS)、ケイトリン・シマーズ(USA)と二人の若いワールドチャンピオンを倒していた。
ブラジル戦を2度も制しているケイトリンとのQFでは8.33、7.50を重ねてトータル15.83と圧勝だった。
「本当に長い間サーフィンをして、コンペティションの世界で戦ってきたけど、これまでは自分が期待していたような結果を残せていないと感じていたわ。でも、今年は自分のサーフィンをしっかりと表現できている実感があるの。一つ前のヒートでも、自分のベストなサーフィンが見せられたとは思っていなかったわ。ミスも多かったし、波の選び方も本当に悪かった。このヒートはすごく良い感じだったの。自分の弱点だと思っていたフォアハンドでハイスコアを出せたのは最高だった。ヒートを勝ち上がれて本当に興奮しているわ」

カレントリーダーを倒したキャロライン

PHOTO: © WSL/Thiago Diz
カレントリーダーのガブリエラ・ブライヤン(HAW)はR2でサリー・フィッツギボンズ(AUS)を相手に17.33のハイエストヒートスコアを出して圧勝したが、次のQFではキャロライン・マークス(USA)に敗れた。
潮の動きで変化していく波に対応したキャロラインが6ポイント台がアベレージのクロスゲームを制した。
「ここは潮の満ち引きやウネリによって、本当に状況が激しく変わる場所。ハイタイドが近づくにつれてウネリは弱まり、レフトは太陽が真正面に入って眩しかった。それも含めて私たちのスポーツの大きな要素であり、適応しなければいけない。海に入る前から分かっていた。最初のヒートはかなり波が少なくてスローだったので、自分が下す全ての決断を信じて突き進もうと考えたの。自分をとても信じることができたのは良い感覚だった。しっかりと結果に結びついて本当に嬉しいわ」
キャロラインにとってガブリエラは今回を含めて5勝1敗の相性が良い選手でもある。
そして、不調が続いた今シーズンを埋め合わせるように初のSF進出となった。

CT初優勝に近づいたソーヤ

この日活躍したジョアオの彼女でもあるルアーナ・シルヴァ(BRA)はR2でイザベラ・ニコルス(AUS)を相手にブザービーターを決めたが、QFではソーヤ・リンドブラッド(USA)とのクロスゲームに敗れた。
マーガレットリバー、ゴールドコーストで3位に入り、ニュージーランドでは2位になったソーヤ。
美しいカービングを武器にCT初優勝まで残り2ヒートに迫っている。
「この大会はギャラリーの多さという点でも、会場の盛り上がりの面でも、おそらく年間で最も大きなイベントの一つね。本当にエキサイティングな場所。この熱気あふれる雰囲気が大好きで、いつもここに来るのをとても楽しみにしているわ。ビーチから見ていてもすごく楽しそうだったので、早く海に入りたくて仕方なかった。でも、パドルアウトした瞬間に『どうしよう、レフトは光の反射が強すぎて視界が最悪だ』って思ったの。波の上では間違いなく挑戦になったけど、半分目隠し状態のような中でなんとか波を乗り切った感じ。無事に勝ち上がれてホッとしているわ」
ネクストコールは現地時間6月21日の8時(日本時間の同日20時)で、35分後に再開予定。




PHOTO: © WSL/Thiago Diz

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WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
VIVO Rio Pro Presented by Corona Cero Women’s Round One (Heats 7-8) Results
HEAT 7: Bella Kenworthy (USA) 10.10 DEF. Bettylou Sakura Johnson (HAW) 8.93
HEAT 8: Tatiana Weston-Webb (BRA) 11.00 DEF. Tyler Wright (AUS) 10.46
VIVO Rio Pro Presented by Corona Cero Women’s Round Two Results
HEAT 1: Carissa Moore (HAW) 14.50 DEF. Erin Brooks (CAN) 13.30
HEAT 2: Tya Zebrowski (FRA) 14.33 DEF. Lakey Peterson (USA) 11.03
HEAT 3: Nadia Erostarbe (ESP) 8.40 DEF. Molly Picklum (AUS) 7.67
HEAT 4: Caitlin Simmers (USA) 15.10 DEF. Bella Kenworthy (USA) 13.60
HEAT 5: Gabriela Bryan (HAW) 17.33 DEF. Sally Fitzgibbons (AUS) 13.26
HEAT 6: Caroline Marks (USA) 14.00 DEF. Tatiana Weston-Webb (BRA) 13.00
HEAT 7: Luana Silva (BRA) 12.47 DEF. Isabella Nichols (AUS) 12.20
HEAT 8: Sawyer Lindblad (USA) 14.03 DEF. Brisa Hennessy (CRC) 9.67
VIVO Rio Pro Presented by Corona Cero Women’s Quarterfinal Results
HEAT 1: Tya Zebrowski (FRA) 12.70 DEF. Carissa Moore (HAW) 7.77
HEAT 2: Nadia Erostarbe (ESP) 15.83 DEF. Caitlin Simmers (USA) 12.23
HEAT 3: Caroline Marks (USA) 13.04 DEF. Gabriela Bryan (HAW) 11.90
HEAT 4: Sawyer Lindblad (USA) 12.86 DEF. Luana Silva (BRA) 12.26
VIVO Rio Pro Presented by Corona Cero Men’s Round Three Results
HEAT 1: Jack Robinson (AUS) vs. Samuel Pupo (BRA)
HEAT 2: Leonardo Fioravanti (ITA) vs. Liam O’Brien (AUS)
HEAT 3: Morgan Cibilic (AUS) vs. Matthew McGillivray (RSA)
HEAT 4: Joao Chianca (BRA) vs. George Pittar (AUS)
HEAT 5: Italo Ferreira (BRA) vs. Italo Ferreira (BRA) Kauli Vaast (FRA)
HEAT 6: Ethan Ewing (AUS) vs. Kanoa Igarashi (JPN)
HEAT 7: Yago Dora (BRA) vs. Marco Mignot (FRA)
HEAT 8: Callum Robson (AUS) def. Michael Pupo (BRA)
VIVO Rio Pro Presented by Corona Cero Women’s Semifinal Matchups
HEAT 1: Tya Zebrowski (FRA) vs. Nadia Erostarbe (ESP)
HEAT 2: Caroline Marks (USA) vs. Sawyer Lindblad (USA)
VIVO Rio Pro Presented by Corona Cero Men’s Quarterfinal Matchups
HEAT 1: Samuel Pupo (BRA) vs. Leonardo Fioravanti (ITA)
HEAT 2: Morgan Cibilic (AUS) vs. Joao Chianca (BRA)
HEAT 3: Kauli Vaast (FRA) vs. Ethan Ewing (AUS)
HEAT 4: Yago Dora (BRA) vs. Miguel Pupo (BRA)
(黒本人志)























