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コロナ禍のバリ島で目立つ外国人客の迷惑行為。サーフ禁止となったポイントも

新型コロナのパンデミックにより、世界各国と同じくロックダウンが行われたりビーチが閉鎖されたりと制限付きの生活を強いられているインドネシア。

そんな状況であっても、バリ島に取り残されることになったインドネシア人以外のサーファーは、外国人サーファーの少なかった古き良き昔のバリ島のような生活を味わっていたはず。

なのですが、実際には度を越した行動により現地で迷惑をかける一部の欧米人が問題になっているとか。

例えば、490万人ものフォロワーを持つロシア人インフルエンサーが投稿した下記動画。

バリ島では公共の場でのマスク着用が義務付けられているのですが、その制限を無視した上での迷惑行為。バイクは海から引き揚げたと記載されていますが、そのようなレベルを超えていますし、当然ながらすでに強制送還となっています。

また、昨年6月にはイベントの人数制限が最大25名と課せられている時期に、シリア人男性が60名以上が集まったヨガ集会をウブドで開催。同集会はソーシャルディスタンスの確保やマスク着用といった感染対策も怠っていたため、男性は強制送還となりました。

現地バリ人でさえも自粛を受け入れているからこそ、欧米人による傍若無人な態度が看過できないケースとして目立っているそうです。

Photo: WSL

さらには、サーファーがローカルカルチャーを踏みにじるような出来事もあり、サーファーの首を絞める展開となることに。

よりによって、土着ヒンドゥー教を信仰するバリ人にとって神聖な寺院の一つで、欧米人サーファーがパーティーを繰り広げたとか。そして現場では、大音量の音楽に酒、当たり前のようにその場で用を足したり、裸になった男女が行為に及んだりとやりたい放題。

バリ島はサーフィンが観光資源の一つであることから、サーファーに対して厳しい対応を取ることは比較的少ないと言います。しかし、今回は限度を超えた行為であったことから、この寺院の眼下にはセミシークレットのレフトがブレイクしているのですが、通り道となる寺院にはサーフィン禁止の看板が設置されたそうです。

バリ人もコロナ対策として自分たちの欲求を抑えている現状だからこそ、怒りの炎に油を注ぐ結果になるのでしょう。

そんなインドネシアの新型コロナの状況に目を向けてみると、東南アジアで感染者数が最大であることには変わりないものの、1月14日からすでにワクチン接種が始まっています。

使用しているワクチンは中国のシノバック社が開発したもので、興味深いのが欧米とは異なり、高齢者優先ではなく18歳~59歳までの勤労世代優先の政策を取っています。

接種完了の目安としては15カ月になる見通しとのことで、まだまだ先の長い話になります。

World Surf Movies

参照記事:The Pandemic Has Brought Quiet Back to Bali But Western Visitors Are Still Causing Problems|The Inertia
参照記事:バリでヨガ集会、60人超マスクせず密集 主催者送還へ|朝日新聞

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