クタビーチ Photo: WSM

バリ島の海外旅行者受け入れ年内再開プランは絶望的に

サーフアイランドとして世界的な人気を誇るインドネシアのバリ島。

そのバリ島も例に漏れず、新型コロナウイルス蔓延の影響を受け、3月終わりからサーフィン禁止令が発令となり、サーフィン再開となったのはおよそ2カ月後となる6月頭のこと。

その後の制限緩和としては、7月31日から国内旅行者の受け入れ再開をスタートさせ、次なるステップはバリ州政府が発表していた9月11日からの海外旅行者の受け入れ再開でした。

世界的な状況を鑑みれば時期尚早で厳しいと言わざるを得なかったのですが、州政府の公式声明であったので一縷の望みに期待していたサーファーもいたはず。

でしたが、8月半ばに政府のルフット調整相が年内は外国人観光客の受け入れを再開しない方針を明らかにし、その方針を引き継ぐよう、バリ州知事のワヤン・コスターは8月22日に以下の声明を発表しました。

政府は少なくとも年内いっぱいはインドネシア人の海外旅行を禁止しています。

その方針に合わせ、我々も2020年終わりまでは海外旅行者の受け入れ制限を緩和しないことに決めました。バリ島を含むインドネシアの現状としては、まだ安全に受け入れる体勢が整っていないためです。

世界の国々では、新型コロナウイルスに国民の健康や安全が脅かされていることから、厳しい移動制限を国民に課しているのが大半です。

オーストラリアは2021年まで自国民による海外旅行を認めていませんし、中国、韓国、日本、ヨーロッパ諸国も同様のケースが当てはまります。

我々も焦らず入念に準備に取り組み、受け入れ再開の暁には必ずやミスのない体制を整えて臨みたいと考えています。

現時点までにおけるバリ島(人口は約436万人)の感染状況を振り返ると、感染者4,808人、回復者4,189人、死亡者58名となっています。

さて、日本の移動制限に関しては、9月からレジデンストラック(海外赴任者や長期滞在者対象)を開始する国が増えてきているので、ゆっくりではあるものの移動制限が緩和されてきています。

レジャー目的の海外旅行に関してはゲートが開かれるには時間が掛かると思いますが、感染対策をしっかり行って自分の身を守りつつ、状況が好転していくことを願いましょう。

World Surf Movies

参照記事:Bali postpones plans to welcome international travelers in September|The Jakarta Post

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