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ニュージーランド・ラグランでの初のCTイベントが5月15日からスタート!

5月15日〜25日にニュージーランド・ラグランでの初のCTイベント『Corona Cero New Zealand Pro』が開催される。

パートナーの「Corona Cero」はノンアルコールビールブランドとして定着し、数々の賞を受賞。
WSLとの9年にも渡るパートナーシップでも知られている。

ニュージーランドでのCT開催は、2010年から2013年の間にタラナキで行われたウィメンズイベント以来。
最初の大会はカリッサ・ムーアがルーキーシーズン初のCT優勝を飾り、賞金の全額を現地のボードライダークラブに寄付したことが話題になっていた。
メンズでは1976年にノース・ピハでオーストラリアのマイケル・ピーターソンがツアー初優勝した時以来。

世界屈指のポイントが点在するニュージーランドだが、隣のオーストラリアと比べるとアンダーグラウンドな場所であり、久しくCTイベントから遠ざかっていた。

今年のCT開催はニュージーランド政府が打ち出した総額4,000万ドルの支援策「イベント誘致パッケージ(Events Attraction Package)」の対象となっており、CTのほか、リンキン・パークのワールドツアー公演や、ULTRA Music Festival、FIFAの国際親善試合といった、世界的規模のイベントが支援候補に名を連ねている。

ラグランの歴史

PHOTO: © WSL/Cory Scott

ラグランはJ-Bayのレフト版とも言えるパーフェクトなロングショルダーが特徴。

ニュージーランド北島の西側に位置し、3つのレフトのピークから構成されている。

一番奥からインジケーターズ、ホエールベイ、マヌベイと並び、駐車場の広さとアクセスの良さからマヌベイが最もメジャーで、今回のCTイベントの会場にも選ばれている。

1966年に公開された名作『The Endless Summer』で世界中のサーファーたちを魅了。
メジャーポイントながら比較的空いていることが多く、日本から訪れるサーファーも多い。

また、現在ジャック・ロビンソン、バロン・マミヤ、キャロライン・マークスなどのコーチを務めるルーク・イーガンは1995年開催のQSで優勝経験もある。

マヌベイはリッパブルなウォールが続くグーフィーフッターには夢のような波。
タバルア、チョープーとは全く違う種類のレフトで、今後もツアーの開催地として定着すればライトの波が多いツアーで公平性が保たれるだろう。

3名のワイルドカード

(ビリー・ステアマンド)
PHOTO: © WSL/Cait Miers

ワイルドカードの1人目は、ニュージーランドを代表するサーファーであるビリー・ステアマンド。
9度のナショナル・チャンピオンに輝き、2度のオリンピック出場経験を持つ彼は、2月の時点で選出されていた。

「自分にとって最高で非現実的な出来事だよ。15年以上もQSやCSを転戦して、ずっとCTの門を叩き続けてきた。何度か惜しい時もあった。でも今、そのチャンスを掴んで、しかもそれが地元の庭のような場所で、友人や家族、コミュニティ、そして国中のみんなの前で実現するなんて、本当に名誉なことだし光栄に思っている。CTで戦うことはずっと夢だったけど、それをホームで叶えられるなんて最高さ。ニュージーランドにCTが来るのは、みんなにとって大きなチャンスだし、全てのニュージーランド人にとってとてつもなく大きな出来事。ラグランは素晴らしい波がある美しい小さな町だから、世界最高のサーファーたちがこの場所を体験するのを見るのが今から楽しみで仕方ないよ」

残り2枠はトライアル『Backdoor King and Queen of the Point』で決定。

ウィメンズはアラニ・モース、メンズはトム・バトランドが優勝してワルドカードを獲得した。

まだ15歳のアラニはオークランドで生まれ、幼い頃にラグランへ移住。
弟のテオ・モースもコンペティターとして活躍する熱心なサーフィン一家でもある。

姉弟はすぐにラグランのサーフィンアカデミーに入り、急速に上達してニュージーランド代表として国際舞台に何度も立った。
トライアルでは元CTサーファーのペイジ・ハレブを相手にブザービーターで4位から1位になる大逆転で優勝した。

「この立場にいられることを凄く光栄に思うし、キャリアのこんなに早い段階で実現したことは本当に特別だわ。ローカルのみんなの前で試合をして、コミュニティからの多くのサポートを肌で感じられたのは最高だった。憧れの選手たちと戦えるのが楽しみだし、本当に素晴らしいチャンス。その場のすべてを吸収したいと思っている。すべてが短期間で起こって、すでに多くのことを学んだけど、もっと沢山のことを学べるはず。今までにも良い優勝経験はあるけど、あのブザービーターの瞬間の後に、みんなに担ぎ上げられてビーチを上がった時は最高の気分だったわ。これまでの勝利は自分自身のためのものだった。でも、今回はコミュニティ全体と分かち合っている感じがしたし、沢山のメッセージをもらったの。本当に特別な経験になったわ」

メンズサイドのワイルドカードを得たトムは幼少期にウェリントンからタラナキへ移住。
24歳の彼はパワーとエアリアルを融合させ、現在はフリーサーファーとして活動している。

「トライアルで勝って本戦のスポットを手にできるなんて、考えるだけでもヤバいね。なんだか現実離れしていて、正直、信じられないくらいだよ。ファイナルはコンディションも整っていたし、みんなキレキレだった。僕はただ、全力でいかないと他の奴にやられるって考えていたんだ。去年は膝を怪我して、その後に肩と肘もやってしまって、本当に散々な1年だった。だからこそ、今回の結果はより一層特別に感じるよ」

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(黒本人志)

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