ステファニー・ギルモアと五十嵐カノア。
スネークことジェイク・パターソンがコーチする二人のCTサーファーを追ったWSLスタジオの人気シリーズ 「All In」のシーズン2、エピソード3が公開!
フランス戦直前の行動とバリ島・クラマスでのダブル優勝を振り返ったエピソード1からエピソード2ではフランス戦、そして、次のポルトガル戦前の休暇と調整にカメラを向けていたが、今回はいよいよポルトガル戦に突入!
二人は早期敗退となったフランス戦のリカバリーを果たせるのか?
五十嵐カノア ポルトガル戦 4日目
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フランスではシーズン2度目の17位で悔しさを噛み締めたカノアだったが、ポルトガルではベスト16入りを果たす。
Round of 16の対戦相手はケリー・スレーター。
シーズンの目標である年間ランキングトップ5入りを叶えるにはキングを倒さなければいけない。
弟のキアヌ、両親が見守る中、ヒートに集中して戦いの舞台へと足を運ぶ。
ケリーはキャリア通算55勝、11度のワールドタイトルを獲得している世界最強の敵だ。
会場のペニシェの「Supertubos」はこのブレイクらしくないスモール&バンピーの難しいコンディション。
両者共にスコアを伸ばせずのシーソーゲーム、後半にクラシックなフローターを成功させたケリーだったが、自分のサーフィンに集中したカノアが僅差でこの勝負に勝った。
カノアが小さい頃からの仲で、気心が知れる間柄でもある両者。
それでもケリーとの対戦は特別で、対戦出来たことを光栄に思っていると話す。
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ステファニー・ギルモア ポルトガル戦 5日目
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フランスでは2017年のポルトガル戦以来、キャリア2度目の最下位に喫したステファニー。
ベテランらしくスイッチを切り替えて挑んだポルトガルではカノア同様にベスト16入り。
Round of 16ではルーキーのメイシー・キャラハンに快勝した。
ヒート終了後、ホテルではAirPodsをベッドに置き忘れて紛失。
海ではスーパーウーマンの彼女でも私生活は普通の女性なのだ。
長いレイデイの過ごし方
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ポルトガル戦6日目の早朝。
まだ暗い内から会場に向かったカノアだったが、コンディションが悪く、コンテストはオフ。
自然相手のサーフィンコンテストでは良くあることだが、この時は長いレイデイが続いた。
さすがにCTサーファーでも痺れを切らし、波を探して会場以外の場所に車を走らせる。
夜は友人と酒場で楽しく過ごす時も…。
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ステファニー・ギルモア ポルトガル戦 クライマックス
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長いレイデイが終わり、ようやくコンテストが再開。
ステファニーのQFの相手はキャロライン・マークス。
プライベートでは仲の良い二人だが、勝負になれば話は別。
このシーズンの過去の対戦成績はキャロラインが2勝。
ステファニーにとって厄介な相手だ。
ツアー最年長31歳と最年少の17歳の戦いは素晴らしい波を舞台に白熱。
勝算はあったが、ビッグマニューバーが映えたキャロラインに軍配が上がった…。
ヒート終了後はコーチのスネークと敗因を話し合う。
これも勝負の世界に生きる人間の基本。
そして、リセットして次の戦いに向かうのだ。
ロッカールームではキャロラインを避けるように距離を置いたのが印象的だった。
五十嵐カノア ポルトガル戦 クライマックス
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QFでフィリッペ・トレドを倒したカノアの次の相手はジョーディ・スミス。
シーズン2度目のSF進出に気分が高まる。
そして、緊張感も高まる。
カノアを世界トップレベルのプロサーファーに育てた両親は、「人に優しく、自分に厳しく」と常に説いたそうだ。
その両親が誇りに思うようなアスリートになるのがカノアの志でもある。
カノアとジョーディの過去の対戦成績はジョーディが3勝、カノアが1勝。
カノアにとって苦手な相手だが、それを払拭するようにリスキーなエアーをメイク。
しかし、バレルでスコアを伸ばしたジョーディがこのヒートをリード。
カノアに大きなプレッシャーがかかる。
後半、追い込まれてからバックサイドで素晴らしいターンを連続したカノアだったが、終了間際にジョーディはそれを上回るフルローテーションエアーを決めて勝負をものにした。
ポルトガル戦の結果は3位。
ランキングは6位。
残るは最終戦のパイプラインのみ。
目標のトップ5入りを果たすラストチャンスだ。
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最後から2番目のイベントでの3位。
悪くはないねと言い残し、笑顔で待っていた母親とハグを交わす。
関係者からも賞賛され、会場を後にした。
友人達と世界を回り、様々な経験が出来るこの人生を素晴らしいとカノアは話す。
ステファニーとカノアの次の挑戦は最終戦のハワイ。
エピソード4に続く。
(空海)