(ファイナリスト) PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

アヴァロン・ガル&トミー・コールマンが優勝!吉川広夏が2位!LT開幕戦『Lexus US Open of Surfing』最終日

ロングボードのワールドツアー、LTの今シーズンは年跨ぎで2026年7月〜2027年3月にかけて開催される。
まずは開幕戦の『Lexus US Open of Surfing』がカリフォルニアのハンティントンビーチで行われ、現地時間7月28日に終了した。

イベント期間中は頭サイズの十分な南南西ウネリが続き、朝は風が弱く、日中はオンショアが強まる傾向。
ハンティントンビーチでは定番の癖があるコンディションで進行し、ワイルドカードのトミー・コールマンとディフェンディングチャンピオンのアヴァロン・ガル、カリフォルニア出身の二人が制覇した。

23歳のアヴァロンが2連覇

(2連覇を達成したアヴァロン)
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

ウィメンズサイドのファイナルはキャリア2度目のファイナルになった吉川広夏とアヴァロンが最後に争った。
アヴァロンにとってフロントサイドになる2本のレフトが勝負の決め手になり、特に最後の波でスコアした7.83で吉川広夏をニード9.33まで追い込んでいた。

アヴァロンは昨年の優勝を皮切りにキャリア最高のシーズンを送り、エルサルバドルでのチャンピオンシップで2位になった。
チャンピオンシップでアヴァロンを倒して3度目のワールドタイトルを獲得したレイチェル・ティリー(USA)は今回Round of 16で早期敗退している。

「本当に信じられないわ。今日は楽しい一日で、素晴らしい波も沢山あった。とても嬉しい。今週あったすべてのことについて、両親と友人、家族に感謝の気持ちを伝えたい。本当に大きな支えになってくれたわ。全員に『ありがとう』と言いたい。今回の勝利をどうやってお祝いすればいいのか見当もつかない。ただすべてを噛みしめて、友達や家族とお祝いをして、とにかく全部を楽しもうと思う。ワールドタイトルが獲得できたら嬉しいけど、まずは楽しむことを心がけたい。サーフィンが大好きだからこそ、私はこうして波に乗っているのよ」

PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki
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PHOTO: © WSL/Megan Youngblood

キャリア2度目の表彰台に立ったぴろたん

(ぴろたんこと吉川広夏)
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ぴろたんこと吉川広夏は昨年のベルズでもファイナルに残り、マリブのソレイユ・エリコと争い、始めての表彰台に立った。
そして、チャンピオンシップで5位となり、キャリア最高のシーズンを終えた。

今イベントではQFでクロエ・カルモン(BRA)、SFでソフィア・コーヘン(HAW)と強豪を倒し、ファイナルでも最後の波で7ポイントを返すなど精神的な強さと彼女独特の華麗さを魅せてくれた。

「この舞台は私の夢でした。ここにいられて本当に幸せです。私のすべてのスポンサー、私の家族、そして私の友達に感謝します」と英語でスピーチをした後、日本語で「応援してくださったみなさん本当にありがとうございます」と笑顔でコメントを残していた。

なお、井上鷹はQF進出の5位。
鷹スタイルと呼ばれる独特のライディングで楽しませてくれた。

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一躍時の人になったワイルドカード

(優勝したサンクレメンテのトミー・コールマン)
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

メンズサイドはディフェンディングチャンピオンのカイ・エリース-フリント(AUS)が怪我で欠場、4xワールドチャンピオンで特に今イベントを得意とするテイラー・ジェンセン(USA)がRound of 16で早期敗退となり、昨年とは全く違う流れになった。

ファイナルはワイルドカードの22歳、トミー・コールマンがツアーの中堅、デクラン・ワイトン(AUS)と熾烈な争いを繰り広げた末、後半に6.50をスコアしてリードを奪い返したトミーが最後の波で7.50を重ね、デクランをニード8.00まで追い込んで優勝した。

「本当に最高。なんて言えばいいのか言葉も出ないくらいだよ。ワイルドカードとしてサーフィンする機会を得られたことに感謝している。人生を通して彼ら全員のサーフィンを見てきたんだ。13歳か14歳の頃、ここでジャスティン・クインタルがピアを潜り抜けながらハングテンを決めるのを見ていた。本当に夢のようさ。とにかくサーフィンを続けられることに興奮している。最高の一週間だった。サクソン・ウィルソンがイーライ・リチャーズと一緒に僕の家に滞在して、コーチングをしてくれたんだ。僕たちは毎晩遅くまで起きて動画をチェックしていた。サクソンはイーストコーストの本当にヤバいサーファー。イーライがカメラで撮ったセッションを毎回分析してくれて最高だった。みんな、そしてKatin、本当にありがとう。とにかくめちゃくちゃテンションが上がっているよ」

CTを含めても最も集客力がある今イベントで表彰台に立つことはコンペティターの夢でもある。
ほぼ無名で数日前に完成したセルフシェイプのボードで頂点に立ったサンクレメンテ出身のトミーが一躍時の人になった瞬間だった。

PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki
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デクランが2度目の表彰台に立つ

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オーストラリア・シドニーのノーザーンビーチをホームとする消防士でもあるデクランは2023年のベルズ戦以来、2度目のファイナル進出。
残念ながら今回も優勝を逃したが、長いシーズンのランキング2位になり、チャンピオンシップ進出も確実になった。

QFではクラシックなフットワークで井上鷹を抑え、ジャック・ヴァン・ワゴナー(USA)とのSFでは8.00とカニエラ・スチュワート(HAW)の8.17に続く2番目のスコアを出してクロスゲームを制していた。

PHOTO: © WSL/Megan Youngblood
PHOTO: © WSL/Megan Youngblood
PHOTO: © WSL/Megan Youngblood
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

「この結果にはストークしているよ。ここに来る前に『ファイナルに行けるよ』と言われていたら、飛び上がるほど喜んでいただろうね。もちろん、ファイナルで負けるというのは甘くもほろ苦いけど、トミーのサーフィンには心からリスペクトを送るよ。彼のスタイルとフローは、猛烈に嫉妬してしまうレベルさ。今週ずっとマリブで彼と一緒にサーフィンしていたけど、そこでも彼は圧倒的だった。彼には本当に脱帽さ。ここに来るために、地元の消防署のシフトを4回くらい代わってもらったんだ。地元のみんなに感謝したい。帰ったらすぐに気持ちを切り替えて仕事に戻るよ」

なお、次のLT第2戦は12月2日〜6日にベルズビーチで開催される『Bioglan Bells Beach Longboard Classic』
その後、2027年1月にフィリピンのラ・ウニオンで第3戦が行われ、トップ12が3月に開催されるエルサルバドルでのチャンピオンシップでワールドタイトルを争う。

(ボードを真っ二つに折ってしまったケヴィン・スカヴァーナ)
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(先輩のJrを上回ったフィピンのジョマリー・エブエザ)
PHOTO: © WSL/Megan Youngblood

CS第2戦がウィメンズから開幕

(唯一勝ち上がった中塩佳那)
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

LTファイナルの後、CS第2戦がウィメンズから開幕。
初日はRound of 48の8ヒートが進行した。

日本人選手は中塩佳那が勝ち上がった一方、野中美波、松岡亜音、都筑有夢路が敗退。

注目選手ではシエラ・カー(AUS)、サノア・デンプフル=オーリン(CAN)、ジギー・アロハ・マッケンジー(AUS)、サラ・バウム(RSA)、ダニエラ・ローサス(PER)などが勝ち上がった一方、昨シーズンのQSで活躍したオーストラリアの16歳、ルーシー・ダラー、ワイルドカードのスカイ・ブラウンが早くも姿を消している。

なお、メンズサイドは西慶司郎がRound of 80、Round of 64からは大原洋人、小林桂、伊東李安琉、五十嵐カノアが登場する。

(松岡亜音)
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

『Lexus US Open of Surfing』結果

1位 トミー・コールマン(USA)
2位 デクラン・ワイトン(AUS)
3位 ジャック・ヴァン・ワゴナー(USA)、ジョマリー・エブエザ(PHL)
5位 チェイス・リーダー(USA)、井上鷹(JPN)、カニエラ・スチュワート(HAW)、ケヴィン・スカヴァーナ(USA)

ウィメンズ
1位 アヴァロン・ガル(USA)
2位 吉川広夏(JPN)
3位 ケリス・カレオパア(HAW)、ソフィア・コーヘン(HAW)
5位 タリー・ホワイト(AUS)、ホノルア・ブロムフィルド(HAW)、リア・ディアス(CRC)、クロエ・カルモン(BRA)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

Lexus US Open of Surfing Longboard Men’s Final Results:
1 – Tommy Coleman (USA) 14.00
2 – Declan Wyton (AUS) 11.33

Lexus US Open of Surfing Longboard Women’s Final Results:
1 – Avalon Gall (USA) 13.83
2 – Hiroka Yoshikawa (JPN) 11.50

Lexus US Open of Surfing Longboard Men’s Semifinal Results:
HEAT 1: Declan Wyton (AUS) 15.00 DEF. Jack Van Wagoner (USA) 14.30
HEAT 2: Tommy Coleman (USA) 10.60 DEF. Jomarie Ebueza (PHL) 7.26

Lexus US Open of Surfing Longboard Women’s Semifinal Results:
HEAT 1: Avalon Gall (USA) 11.37 DEF. Kelis Kaleopaa (HAW) 11.17
HEAT 2: Hiroka Yoshikawa (JPN) 14.03 DEF. Sophia Culhane (HAW) 11.26

Lexus US Open of Surfing Longboard Men’s Quarterfinal Results:
HEAT 1: Jack Van Wagoner (USA) 12.50 DEF. Chase Lieder (USA) 11.63
HEAT 2: Declan Wyton (AUS) 12.17 DEF. Taka Inoue (JPN) 10.83
HEAT 3: Tommy Coleman (USA) 14.33 DEF. Kaniela Stewart (HAW) 11.04
HEAT 4: Jomarie Ebueza (PHL) 13.40 DEF. Kevin Skvarna (USA) 10.33

Lexus US Open of Surfing Women’s Round of 48 Results:
HEAT 1: Kiara Goold (PYF) 12.43 DEF. Laura Raupp (BRA) 11.96, Sky Brown (GBR) 10.50, Taina Hinckel (BRA) 8.10
HEAT 2: Sierra Kerr (AUS) 13.43 DEF. Ella McCaffray (USA) 12.50, Leilani McGonagle (CRC) 12.13, Alys Barton (GBR) 6.00
HEAT 3: Aelan Vaast (PYF) 12.40 DEF. Sanoa Dempfle-Olin (CAN) 9.77, Lucy Darragh (AUS) 9.34, Minami Nonaka (JPN) 8.36
HEAT 4: Eden Walla (USA) 11.10 DEF. Tessa Thyssen (FRA) 9.40, Charli Hately (AUS) 8.57, Moana Jones Wong (HAW) 3.33
HEAT 5: Kana Nakashio (JPN) 11.13 DEF. Ziggy Aloha Mackenzie (AUS) 10.90, Anon Matsuoka (JPN) 10.77, Sol Aguirre (PER) 4.93
HEAT 6: Sarah Baum (RSA) 10.03 DEF. Maria Salgado (POR) 7.43, Eweleiula Wong (HAW) 7.30, Louise Lepront (RSA) 6.24
HEAT 7: Isla Huppatz (AUS) 10.70 DEF. Bailey Turner (USA) 9.57, Janire Gonzalez Etxabarri (EUK) 8.57, India Robinson (AUS) 7.34
HEAT 8: Jessie Van Niekerk (RSA) 12.34 DEF. Daniella Rosas (PER) 12.27, Ariane Ochoa (EUK) 10.46, Amuro Tsuzuki (JPN) 9.57

Lexus US Open of Surfing Women’s Round of 32 Matchups:
HEAT 1: Isabella Nichols (AUS) vs. Kirra Pinkerton (USA) vs. Kiara Goold (PYF) vs. Ella McCaffray (USA)
HEAT 2: Sally Fitzgibbons (AUS) vs. Alyssa Spencer (USA) vs. Sierra Kerr (AUS) vs. Laura Raupp (BRA)
HEAT 3: Brisa Hennessy (CRC) vs. Anat Lelior (ISR) vs. Aelan Vaast (PYF) vs. Tessa Thyssen (FRA)
HEAT 4: Bella Kenworthy (USA) vs. Johanne Defay (FRA) vs. Eden Walla (USA) vs. Sanoa Dempfle-Olin (CAN)
HEAT 5: Bettylou Sakura Johnson (HAW) vs. Sophie McCulloch (AUS) vs. Kana Nakashio (JPN) vs. Maria Salgado (POR)
HEAT 6: Vahine Fierro (FRA) vs. Teresa Bonvalot (POR) vs. Sarah Baum (RSA) vs. Ziggy Aloha Mackenzie (AUS)
HEAT 7: Francisca Veselko (POR) vs. Nadia Erostarbe (ESP) vs. Isla Huppatz (AUS) vs. Daniella Rosas (PER)
HEAT 8: Erin Brooks (CAN) vs. Ellie Harrison (AUS) vs. Jessie Van Niekerk (RSA) vs. Bailey Turner (USA)

(黒本人志)

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