出場選手が絞られるポストシーズン前の最後のイベントになるCT第9戦『Lexus Trestles Pro』がカリフォルニアのローワー・トラッセルズで9月11日〜20日に開催される。
昨年は日本の五十嵐カノアがファイナル進出で2位になったこの舞台は2028ロス五輪の会場でもあり、注目度は高い。
ファーストコールは現地時間9月11日の朝7時30分(日本時間の同日23時30分)で、30分後にスタート予定。

PHOTO:© WSL/Pat Nolan
オープニングセレモニー&WSL Rising Tides




多くのローカルヒーローが帰還

PHOTO:© WSL/Pat Nolan
ローワー・トラッセルズを始めとした数々のサーフポイントがあるサンクレメンテ。
古くからサーフィン業界の中心地だったこの土地をベースとするサーファーは多く、その歴史の深さからフィジーで優勝したコール・ハウシュマンド、グリフィン・コラピント、クロスビー・コラピント、ソーヤ・リンドブラッド、ベラ・ケンワーズィと多くのサンクレメンテ出身のサーファーが今年のCTの舞台で戦っている。
その利便性から更に移住するサーファーも多く、キャロライン・マークスが現在住んでおり、少し前までフィリッペ・トレドも家族で住んでいた。
サンクレメンテ出身のサーファーの中でも数年前からタイトルを期待されているグリフィンは「WSL Finals」に3年連続で進み、昨年は2位になっている。
同イベントでは昨年のワールドチャンピオン、ヤゴ・ドラ(BRA)とSFを争い、3位で終えている。
「他より特別なことだと考えすぎず、自分のベストパフォーマンスを発揮したい。自分のやっていることへの愛を見せることに集中したいと思っている。毎年、すごく良い感覚でこの大会に臨めているし、優勝できるっていう手応えを感じているよ。それに、その時の波の状況に対して自分のベストなサーフィンができたと思っているんだ。昔は大会会場に忍び込もうとフェンスをよじ登っていた小さなキッズだった自分が、今ではこの舞台の中にいるんだっていうことを思い出して、すごく面白いなと感じている。すべてを噛み締めるのは素晴らしい経験だし、地元のためにショーを見せようと集まっているクルーみんなの熱気もすごく楽しみにしているんだ」
かつてはコロへ・アンディーノがサンクレメンテの兄貴的存在だったが、現在はグリフィンがそのような存在になっている。
徐々にランキングを上げて6位まで浮上しており、残り4戦で4名のブラジリアンとレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)の壁を壊すことを期待されている。
イエロージャージはレオとカリッサ

PHOTO: © WSL/Emma Sharon
アブダビでのイベント中止により、CTは12戦に変更され、3大会分の最低成績がカットされることになった。
これによりイタリアのレオが再びカレントリーダーの座を手に入れてイエロージャージを着ることになる。
「タヒチの前に世界トップになれたのは、夢が叶った瞬間だった。もちろん目標はワールドチャンピオンになることだけど、そういった一つひとつのステップこそが正しい道を進んでいる証だし、大きな意味を持っている。強い手応えや自信を得られるんだ。タヒチの後に1位の座を失って落ち込みもしたけれど、それほど心配はしていなかった。そのあとフィジーで良い成績を残せて、再びイエロージャージを着られるのは夢のようさ。ここはサーフカルチャーがすごく根付いていて、街のみんながコンテストの状況を把握しているから最高。この状況を楽しみつつも、去るときもイエロージャージのままでいられるよう全力を尽くすよ」

PHOTO: © WSL/Emma Sharon
ウィメンズサイドは母親になって復帰したカリッサがシーズン初のイエロージャージを手に入れた。
トラッセルズでは2015年に初優勝を果たし、2021年の「WSL Finals」でも優勝している。
「とてもワクワクしているし、感謝しているわ。自分自身でも驚いていて、またイエロージャージを着られるかどうか分からなかった。私にとって、そして私の家族や私を応援してくれたすべての人にとって、これは大きな瞬間よ。世の中のすべてのお母さんたちにとっての小さな勝利であり、それをみんなと共有できるのは最高ね。今年これまでの道のりで最も驚いたのは、この仕事が以前とは違うやり方でも可能だということだった。私はいつもひとつのやり方でやってきたし、違うやり方でできるのか疑問もあった。でも、それが可能だということを自分自身に証明できたわ」
小さな子供を連れて世界を回っているカリッサのCTでの成功は、スポーツ選手だけではなく、世界中の母親の励みであり、希望にも繋がるロールモデルになっている。
ローカルトライアルで2名のワイルドカードが決定

PHOTO:© WSL/Pat Nolan
本戦を前にローワー・トラッセルズでローカルトライアルが開催され、メンズはヘイデン・ロジャースがイアン・クレーン、ルーク・ワイラー、リーバイ・スロースンを相手に優勝。
熾烈なリーバイとのトップ争いに勝利して初のワイルドカードを手に入れた。
「まさに子供の頃から夢見ていたことだよ。目標は常にツアーに入ること。地元のこの大会で良い波に乗れるなんて、これ以上嬉しいことはないね。あのヒートはヤバかった。波を2本乗った後、残り7分でただアウトに座っていた。リーバイがプライオリティを持っていたので接戦になるだろうと思っていたよ。気分は良かったけど、緊張しながらサーフィンしていた。かなり早い段階で立ち上がって軽くポップし、ブザーが鳴るのが聞こえて、そのままエアーをメイクしてギリギリ間に合ったんだ。CSに関して言えば、普段はただサーフィンすることだけを考えているけど、ポイント争いに絡んでクオリファイに必要なものが見えてくるのは楽しいね」


PHOTO: © WSL/Emma Sharon
ウィメンズサイドは2018年のワールドジュニアチャンピオン、キラ・ピンカートンが昨年の『 Super Girl』で優勝したルビー・ストリングフェロー、カナダのサノア・デンプフル=オーリン、ハッピー・セーガーを相手に6.00を出してハッピーとトップ争いをした後、中盤に7.33を出して主導権を握り、6度目のワイルドカードを獲得した。
「地元の海でCTを戦える機会は一生の内でも限られている。だからこそ、今回は本当に特別な感じがする感覚のひとつよ。難しい波だったので、いくつかミスもしたけれど、楽しかった。またチャンスを得られてすごく嬉しいわ。テントが沢山並んでいて自分のポジションが分かりづらかったから、ポジションを合わせながら良いチャンスを見つけようと必死だった」
ヘイデンはイーライ・ハンネマン(HAW)、キラはキャロライン・マークス(USA)と最初のラウンドを戦う。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
Lexus Trestles Pro Men’s Trials Results:
HEAT 1: Hayden Rodgers (USA) 12.10 DEF. Levi Slawson (USA) 11.66, Ian Crane (USA) 10.27, Luke Wyler (USA) 8.90
Lexus Trestles Pro Women’s Trials Results:
HEAT 2: Kirra Pinkerton (USA) 13.33 DEF. Happy Sager (USA) 9.77, Sanoa Dempfle-Olin (CAN) 8.67, Ruby Stringfellow (USA) 7.90
2026 Lexus Trestles Pro Women’s Round 1 Matchups:
HEAT 1: Stephanie Gilmore (AUS) vs. Brisa Hennessy (CRC)
HEAT 2: Alyssa Spencer (USA) vs. Tya Zebrowski (FRA)
HEAT 3: Anat Lelior (ISR) vs. Vahine Fierro (FRA)
HEAT 4: Yolanda Hopkins (POR) vs. Sally Fitzgibbons (AUS)
HEAT 5: Tyler Wright (AUS) vs. Francisca Veselko (POR)
HEAT 6: Bettylou Sakura Johnson (HAW) vs. Bella Kenworthy (USA)
HEAT 7: Nadia Erostarbe (ESP) vs. Eden Walla (USA)
HEAT 8: Caroline Marks (USA) vs. Kirra Pinnkerton (USA)
2026 Lexus Trestles Pro Men’s Round 1 Matchups:
HEAT 1: Luke Thompson (RSA) vs. Matthew McGillivray (RSA)
HEAT 2: Eli Hanneman (HAW) vs. Hayden Rodgers (USA)
HEAT 3: Joel Vaughan (AUS) vs. Oscar Berry (AUS)
HEAT 4: Mateus Herdy (BRA) vs. Taj Lindblad (USA)
(黒本人志)























