R.I.P ベン・アイパ 78歳、ハワイのレジェンドシェイパー【訃報】

昨年11月のジョン・シモオカ逝去の悲しみ癒えず、ハワイからまた悲しいニュースが入ってきた…。

ハワイのレジェンドサーファーであり、シェイパー、ベン・アイパの訃報。
2021年1月15日、アルツハイマー病と脳卒中の合併症のため、78歳でこの世を去った。

サーファーとしてのベン・アイパ

1942年にホノルルで生まれたベン・アイパがサーフィンを始めたのは、20代前半。
それまではセミプロフットボールプレイヤーだった。

足首の怪我でフットボール選手のキャリアを終えた後、プロサーファーに転身。
1965年にはサンセットビーチで開催されたデューク・カハナモク・クラシックのファイナルに残る。
その後もハワイアンらしいパワフルかつ優雅なスタイルでキャリアを築き、1968年、1970年にはハワイ、カリフォルニア、オーストラリアなどからサーファーが集まった世界選手権に出場した。

1989年、アメリカのチャンピオンシップ、グランドマスターズクラスで優勝。
2000年には同イベントのレジェンドクラスで優勝している。

シェイパーとしてのベン・アイパ

サーフィンを始めて間もなくシェイプを始めたベン・アイパは、1968年にプエルトリコで開催された世界選手権で優勝したフレッド・ヘミングスのサーフボードをシェイプ。

1970年には「Aipa Surfboards」を設立。
1972年にはスワローテールを発明し、2年後には翼をイメージしたスティンガーデザインを生み出した。
1990年代にはモダンロングボードのデザインの中心人物になる。

2004年、米Surfing誌の最も影響力があるシェイパーのトップ10にも選ばれている。

更にコーチ、トレーナーとしてブラッド・ガーラック、サニー・ガルシア、カラニ・ロブ、アンディ&ブルースのアイアンズ兄弟、べサニー・ハミルトンなどを指導するなどサーフィン界に貢献してきた。

”父であり、サーファー、シェイパー、デザイナー、アスリート、友人、師匠、息子の祖父でもある父のことは忘れません。
数世代にも渡るコンペティターを指導して競技を愛し、それに人生をかけてくれたことを感謝しています。
私たちのスポーツと業界の中でのあなたの貢献は関わった全ての人に引き継がれ、援助と激励を与えてくれるでしょう。
向こうにいる祖父と祖母とハグを交わしてね。

8月17日の誕生日にはボウルズに遺灰を撒こうと思っている。
このパンデミックを乗り越え、みんなに集まって欲しい。

マハロ”

アキラ・アイパ

(空海)

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