PHOTO:© WSL

2024パリ五輪サーフィンの会場がタチヒ・チョープーになるかも?

いよいよ開催が来年に迫ってきた2020年東京五輪。

今年7月18日〜24日には会場の釣ヶ崎海岸、通称「志田下」で『READY STEADY TOKYO-サーフィン』というテストイベントが開催されるなど史上初となるサーフィン競技の準備が着々と進んでいる。

その東京の次の2024年パリ五輪でもサーフィンが追加種目として承認されたことを先日お伝えしたばかりだが、早くも会場がどこになるがが注目されている。

2024年パリオリンピックでもサーフィン承認!人工波は不採用

2024年パリ五輪サーフィンの候補地

すでにパリ五輪組織委員会のトップがサーフィンを人工波施設で行うことを否定。人工サーフィン施設「サーフランチ」の世界的展開を目指しており、パリにも建設の可能性があると発言していたWSL自身も、公式サイトに公開した動画でその事実を認めており、自然の海で開催される可能性がかなり高い

WSL公式サイト「Surf Breaks: June 27, Late Edition」で解説するクリス・コーテ PHOTO:WSL

候補地としてはフランス本土で5月にISA世界ロングボードサーフィン選手権の舞台にもなったビアリッツ、過去にCTの会場にもなっていたラカナウ、岬に囲まれたラ・トルシュ

そして、目玉となっているのはタヒチのチョープー。CTの舞台でもあるこのブレイクは、世界で最も危険で美しい波と言われている。

フランス領ポリネシアのエドゥアール・フリッチ大統領は、6月に行われたパリ五輪組織委員会の首席トニー・エスタンゲとの会談でチョープーを候補として提案。CT開催での豊富な経験や、環境面などをアピールした。

WSLサイドからは、オリンピックが行われる夏はタヒチのハイシーズン、ツアーで最も危険な波がオリンピックの舞台になる可能性もあるので、今後6年間カバーしていきたいと話している。

このチョープーは、安全面などの理由からメンズCT最終戦の開催地であるハワイ・パイプラインと共に、ウィメンズCTでは使われていない。オリンピックに参加するのはCT選手だけではなく、国によっては様々なレベルの選手がいることを考えると、チョープーを会場とする今回の案は現実的ではないと思うが、もし、実現すればサーフィンの魅力を世界に伝えるにはこれ以上ないインパクトになるだろう。

なお、2024年パリ五輪の追加種目は2020年東京五輪の開催後、12月のIOC理事会で最終決定される。

World Surf League公式サイト:https://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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