(Congratulations!) PHOTO: © WSL/Thiago Diz

キャロライン・マークスが初タイトル、フィリッペ・トレドが2年連続のタイトル獲得!『Rip Curl WSL Finals』

カリフォルニアのローワートラッセルズを舞台に一日でワールドタイトルを決める『Rip Curl WSL Finals』が現地時間9月9日に開催。
公式4-6ftレンジのグッドサイズ、後半は風の影響が入ったものの、見応えある戦いとなった。

(溢れんばかりの観客が集まったファイナルズ)
PHOTO: © WSL/Pat Nolan

キャロライン・マークスが初タイトル

(大きなスプレーを上げたキャロライン)
PHOTO: © WSL/Pat Nolan

ウィメンズはNo.3シードだったキャロライン・マークス(USA)がケイトリン・シマーズ(USA)、タイラー・ライト(AUS)を倒してタイトルマッチに挑戦。

No.1シードのカリッサ・ムーア(HAW)との勝負は唯一のグーフィーフッターとして見せたバックハンドのパワーハックが一本目から決まり、8.67。
カリッサの7ポイント台2本も素晴らしかったものの、キャロラインのサーフィンが上回り、一時はコンビネーションスコアに追い込む強さで1ヒートを先取していた。
更に2ヒート目もキャロラインのリズムは崩れず、7ポイント台を2本揃えて5xワールドチャンピオンで東京オリンピックの金メダリストのカリッサを完璧に抑えることに成功した。

(カリッサのレイバック)
PHOTO: © WSL/Pat Nolan

「私の名前がそのリストに載るなんて感銘を受けるわ。もちろん、ワールドタイトルは目標だった。私がワールドチャンピオン?信じられないわ。昨年は厳しい年を送り、自信を持てない時期もあった。ワールドタイトルは言葉にならないほど嬉しい。最高の気分よ」

フロリダ出身でグーフィーフッターのキャロラインはアメリカ本土の女性として1997年のリサ・アンダーソン以来のチャンピオンとなる。
また、グーフィーフッターでは2005年のチェルシー・ジョージソン(チェルシー・ヘッジ)以来のチャンピオン。
2018年に16歳最年少でCT入りを果たした天才は数々の偉業を21歳にして達成した。

PHOTO: © WSL/Cait Miers
PHOTO: © WSL/Cait Miers

「カリッサに感謝している。幼い頃からずっと彼女から多大なインスピレーションを受けてきたの。彼女は素晴らしい年を過ごしてきたし、彼女と一緒にこのファイナルズに立つことは私の夢でもあったわ。今日はサーフボードの調子が最高だった。家族や友人、沢山の応援があり、そのサポートが長い道のりを助けてくれたの。今日は本当に調子が良かったし、海との特別な日になった。本当に素晴らしい気分よ」

惜しくも6度目のタイトルを逃したカリッサ。それも2年連続でNo.1シードながら下位シードの選手に敗れてしまったのは残念だが、シーズン3度の優勝はタイトルに値すると言えるだろう。
なお、カリッサとキャロラインはアメリカ代表として2024年パリ五輪の舞台に一緒に立つことになる。

(悔し涙でロッカーに戻ったカリッサ)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

フィリッペ・トレドが2年連続のタイトル

(2連覇のフィリッペ )
PHOTO: © WSL/Kenny Morris

2年連続でNo.1シードながらタイトルを逃したカリッサに対してメンズのフィリッペ・トレド(BRA)は2年連続でタイトルを獲得。

タイトルマッチはNo.3シードのイーサン・ユーイング(AUS)が相手で、1ヒート目は両者共に全ての波で興奮するような激しい攻防の末、9.00を出したフィリッペ が先行。僅か0.74ポイント差だった。

2ヒート目は一転してスローな展開となり、器用なフィリッペのサーフィンが際立った。後半、イーサンも7.67を出して追い上げるが、フィリッペが逃げ切り、沢山の応援団が待つビーチに戻った。

PHOTO: © WSL/Thiago Diz

「今ここにいるために何が必要だったのかを言葉にするのは本当に難しい。成功に向けて多くの犠牲を払ったよ。7年前、最初の子供が生まれたけど、ツアーで家にいることができなかったし、妻と一緒にいることもできなかった。次男のコアの時も同様だった。でも、長い目で見れば、この犠牲が報われることを知っていたよ。夢が叶った瞬間だね。ブラジル人で連覇を果たした人はいなかったと思う。私たちは歴史を作るのが好きなのさ。神に非常に感謝しているし、祝福してくれた。タイトル獲得は決して簡単ではないよ」

昨年、ガブリエル・メディナ、エイドリアーノ・デ・ソウザ、イタロ・フェレイラの3名のブラジリアンに次ぐ4人目のチャンピオンになったフィリッペ 。
複数のタイトル獲得者は3xのガブリエルがいるが、2年連続のタイトル獲得は初となる。
なお、2年連続のタイトル獲得は2016年、2017年のジョン・ジョン・フローレンス(HAW)以来になる。

(息子のコアを抱きながらインタビューに答えるフィリッペ )
PHOTO: © WSL/Cait Miers

「神の力と信仰を持って、最後まで頑張り、2年連続の優勝を果たすことができた。これはチームの力なしではありえなかった。77人の大きなチームなんだ。みんな大好きさ。家族、妻、子供、両親、兄弟姉妹、本当に大好きでだし、ありがとう」

なお、2位のイーサンは最終戦のタヒチのイベント前にフリーサーフィンでワイプアウトした際に椎骨骨折。出場さえ危ぶまれたが、懸命なリハビリの末に信じられないような回復力を見せた。

ジョアオ・チアンカ(BRA)とのヒートでは9.00。フィリッペとのタイトルマッチのヒート2以外、全てのヒートで8ポイント以上を出してファンを熱狂させていた。
彼のしなやかで力強い捻り込むようなカービングはこの日の解説者でもあったミック・ファニングに通じるものであり、来年以降もタイトルのチャンスは巡ってくるだろう。

(イーサンの十八番はこのカービング)
PHOTO: © WSL/Pat Nolan

2023年CT最終ランキング
1位 フィリッペ・トレド(BRA)
2位 イーサン・ユーイング(AUS)
3位 グリフィン・コラピント(USA)
4位 ジョアオ・チアンカ(BRA)
5位 ジャック・ロビンソン(AUS)

ウィメンズ
1位 キャロライン・マークス(USA)
2位 カリッサ・ムーア(HAW)
3位 タイラー・ライト(AUS)
4位 ケイトリン・シマーズ(USA)
5位 モリー・ピックラム(AUS)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。