(ブラックボーイことデニ・ピルダウス)PHOTO: © WSL/ Tim Hain

世界トップのLT出場をかけての最後の大会、『PADROL Longboard Classic』開催!

エルサルバドルで2024年パリオリンピックの出場権を兼ねた『2023 Surf City El Salvador ISA World Surfing Games』が開催される中、インドネシアのバリ島ではショートボードのCTにあたるLTことロングボードツアーのアジアリージョナルの代表を決める最後の大会、『PADROL Longboard Classic』が6月3日〜4日に開催される。

パリの次の2028年ロスオリンピックではロングボードが追加種目として協議されており、ISAの動きを見るとその可能性は高い。決定すれば、今後数年間で競技としてのロングボードの注目度も一気に上がるだろう。

2023年はフィリピン、インドネシアの2イベントの総合ランキングでトップの1名だけがLTに出場できる。
すでに終了したフィリピンの『La Union International Pro』ではローカルのロジェリオ・Jr・エスクイエヴェル、ウィメンズは日本の田岡なつみが優勝。
2位は井上鷹、ウィメンズは吉川広夏で、バリ島でもこの4名を中心とした戦いが予想される。

(すでに1勝をあげている田岡なつみ)
PHOTO: © WSL/ Tim Hain
(吉川広夏)
PHOTO: © WSL/ Tim Hain
(ロジェリオ・Jr・エスクイエヴェル)
PHOTO: © WSL/ Tim Hain
(井上鷹)
PHOTO: © WSL/Damien Poullenot

なお、バリ島でWSLのロングボードイベントが開催されるのは初。
クタビーチのハーフウェイ、クオリティの高いビーチブレイクが会場に選ばれている。
イベント期間中は理想的な風とウネリが予想されている。

「ハーフウェイでのサーフィンはまだ2回目ですが、すでにここでとても快適に過ごしています。普段は日本のビーチブレイクでサーフィンをしており、父がボードをシェイプしてくれています。シングルフィンでのサーフィンがとても好きで、スタイリッシュで優雅なサーフィンを目指しています。バリ島で開催される初のWSLロングボードイベントに出場できることをとても嬉しく思っています。優勝したいですね」

2022年のLTにアジア代表として出場、クラウドファンディングにも大成功していた吉川広夏は今年もLT出場を目指して参加する。

ブラックボーイが世界の舞台を目指す

(ブラックボーイ)
PHOTO: © WSL/ Tim Hain

フィリピンではローカルのロジェリオ・Jr・エスクイエヴェルの強さが際立っていたが、インドネシアでは全く違う展開になる可能性もある。

今イベントで注目されている一人、ジャワ島、バツカラスのブラックボーイことデニ・ピルダウスはフリーサーファーとしては世界トップレベルであり、もし彼が世界の舞台に立てばアジアのロングボードシーンが変わる可能性もある。

「良いロングボーダーがたくさんエントリーしているので難しいとは思うけど、LT出場を目指してベストを尽くすよ。ツアーに参加することは、世界的なロングボーダーや憧れの人たちと一緒にサーフィンし、競い合うことができるので、とても大きな意味を持つ。今大会にインドネシアを代表して出場できることを誇りに思うし、みんなと頑張るよ」

田岡なつみ、吉川広夏、井上鷹の他、日本からは浜瀬海、秋本祥坪、塚本将也、武川慎、瀬尾亮一。
井上楓、井上桜が参加する。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(黒本人志)

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