(ある意味、死闘を制したマイケル・ダンフィ) PHOTO: © WSL/Andrew Nichols

WSL史上、最悪の波とは?

自然を相手にするサーフィンコンテスト、特にCT以外ではスモール、オンショア、ジャンク。
時に選手が気の毒になるようなコンディションでヒートが行われることも少なくない。

先日終了したばかりのQS1,000『WRV Outer Banks Pro』の初日はまるでジョークのような波で8ヒートが進行してSNS上でも話題になっていた。

舞台はノースキャロライナのナグスヘッドにあるピア横。
ウネリ自体が小さかったことや、ハイタイド、オンショアでショアブレイクに近く、横に滑るのも難しいような波だったのだ。

サーファー達はこのコンディションでも全力を尽くし、2桁のトータルスコアで勝ち上がった強者もいた。

ちなみにその昔、1988年の「OP PRO」で会場のハンティントンビーチの波が余りにも厳しかったため、ショートボードを投げてロングボードを持ち出したデイブ・パーメンターという選手もいた。

デイブはドッグことリチャード・マーシュに僅差で敗退したが、それは小波でのコンテストと当時流行っていたパドリンググローブに対しての抗議とも言われている。

QS1,000『WRV Outer Banks Pro』はその後波が上がり、マイケル・ダンフィ(USA)、アリッサ・スペンサー(USA)が優勝を決めている。

(空海)

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