Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

矢作紋之丞&中塩佳那が優勝!「GINZA 78 CLINIC CHIBA ICHINOMIYA OPEN PRO JUNIOR」最終日

GINZA 78 CLINIC CHIBA ICHINOMIYA OPEN 2023 PRO JUNIOR Presented by INVALANCEは、メンズ優勝矢作紋之丞、2位長澤佑磨、3位山本来夢、マデ・アリヤナ、ウイメンズ優勝中塩佳那、2位馬庭彩、3位池田美来、3位加藤リディアという結果となった。

大会3日目、波は昨日と同じような感じでセットで1mから1.5m。午前中は風も弱く波数も多いクリーンなコンディションの中6:30にウイメンズセミファイナルからスタートした。

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SF H1 中塩佳那 vs 池田美来

(中塩佳那)
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オープニングヒートは中塩佳那対池田美来。ヒートスタート直後に中塩がいい波をつかみ7.17をマーク、池田もそのあと6.50をマークして追従していくというヒート展開だったが、後半中塩がバックアップの5.00を乗って、トータルスコア12.17とハードルを上げた。

池田が逆転に必要だったのは5.68で、いい波さえつかめれば出せるスコアだったが、プライオリティは中塩。終盤うまく外して池田がプライオリティをつかんだが、セットを待つには残り時間が短かすぎ、中塩がQS3000に続いてファイナル進出を果たした。

(池田美来)
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SF H2 馬庭彩 vs 加藤リディア

(馬庭彩)
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2ヒート目はオーストラリアを拠点にサーフィンのスキルアップを目指している馬庭彩と、インドネシアの加藤リディアの対決。前のヒートと違ってこれといったセットが見当たらないコンディションで、ふたりとも波を攻めあぐねていたが、馬庭が先に5.50をつかみ、最後までいい波に乗れなかった感じの加藤リディアを下した。

(加藤リディア)
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SF H2 長沢佑磨 vs 山本來夢

(長沢佑磨)
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メンズセミファイナル第1ヒートは連日ハイポイントを重ねて勢いに乗る長沢佑磨対山本來夢。6.17スタートの後、5.17のバックアップもそろえノッていく長沢に対して、なかなかハイポイントになるいい波をつかめずに苦戦した山本來夢。結局そのままヒート終了となり、長沢がファイナルへ。

(山本来夢)
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SF H2 矢作紋之丞 vsマデ・アリヤナ

(矢作紋乃丞)
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2ヒート目は矢作紋之丞対インドネシアのマデ・アリヤナ。ニックネームはパジャールで、日本人選手にも友人が多い。今回は早いリズムのシャープなバックハンドサーフィンでここまで勝ち上がってきた。しかし、このヒートは前半波が入らずにリスタート。リスタート後も両者決め手になる波が見つけられずに僅差のシーソーゲームが続いた。しかし終盤矢作がビッグターンを連発して5.83をマークしてゲームを決めた。

(マデ・アリヤナ)
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ウイメンズ決勝は中塩佳那 vs 馬庭彩

(中塩佳那)
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ウイメンズファイナルはQS3000との連勝を狙う中塩佳那対馬庭彩。
ここまでと同じようにリズムよく先行して、ヒートコントロールをしていく中塩に対し、コンビネーションターンが決められない馬庭。結局最後までいいところのないままヒートを終了した。対する中塩は終盤ダメ押しともいえる6.50をマークし堂々のQS、ジュニア完全制覇となった。

先のクルイでのプロジュニアも優勝しているので、プロジュニア2連勝、WJCへの切符を確定した形だ。WJCを制することができればCSの参戦権を得てCTクオリファイへの最短コースをとれることになるので、彼女のフォーカスはそこになるだろう。

最初のほうにも4点、5点を出して気持ち的にも楽だったんですけど、最後にもう1本決めたいと思ってたので、決められてよかったです。疲れと暑さでフロントサイドに力が入らないので、バックサイドで何とかポイントが出てよかったです」とウイナーズインタビューで話していた。

メンズ決勝は長沢佑磨 vs 矢作紋之丞

(矢作紋乃丞)
Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida

メンズファイナルは長沢佑磨対矢作紋之丞。
序盤両者とも決め手がなく、流れが決められない中、長沢がエアリバースで4.53をマークすると矢作もエアゲームに参加。見栄えのいいエアリバースで長沢より高い5.17をマークすると流れは矢作に。残り5分を切ったところでアンダープライオリティながらいい波をつかみ、今度はマニューバーで6.50と長沢を突き放した。矢作はプロ初優勝。この優勝で自信をつけて、この先の活躍を期待したい。

佑磨くんが手前にいてエアー狙っているのわかってたんで、沖で待ってたら波が来てよかったです。2019年にWJCに出た時にはすぐに負けてしまったので、プロジュニアも残りあと2戦ぐらいあるので、頑張ってWJCでリベンジしたいです」。

週末は16歳以下のチャレンジイベントが開催

明日からは未来を担うキッズたちのチャレンジイベント、ムラサキスポーツチャレンジカップCHIBA ICHINIMIYA OPEN 2023 Presented by INVALANCEが2日間にわたって行われる。ボーイズアンダー16、ガールズアンダー16、キッズアンダー12、ガールズアンダー12の4クラス、総勢110名ほどのエントリー。
彼らの将来を見据えて、フォーマットはWSLのそれに準じたもので、ビーチアナウンスにも英語が入り、ヒート時間も20分と、この年齢のほかの試合では見られない本格的なものになっている。

「GINZA 78 CLINIC CHIBA ICHINOMIYA OPEN 2023 PRO JUNIOR Presented by INVALANCE」結果

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メンズ
1位 矢作紋乃丞(JPN)
2位 長沢佑磨(JPN)
3位 山本來夢(JPN)、マデ・アリヤナ(IDN)

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ウイメンズ
1位 中塩佳那(JPN)
2位 馬庭彩(JPN)
3位 池田美来(JPN)、加藤リディア(IDN)

Movie by Kenji Iida

CHIBA ICHINOMIYA OPEN(ライブ配信/ヒート表)
https://www.chibaichinomiyaopen.com/

ICHINOMIYA SURFING FESTIVAL
https://ichinomiya-surfing-festival.com/

(THE SURF NEWS / つのだゆき)

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