サーフィン最高峰のレース、CTはオーストラリアでの3連戦を終えて次の目的地であるニュージーランドへ。
CT初の舞台となるラグランのマヌベイにはイベント前から素晴らしいウネリが到達。
J-Bayのレフト版とも言えるパーフェクトなロングショルダーに世界トップのサーファーが次々とテイクオフを繰り返す姿がSNSで発信されている。
5月15日の開幕に先駆け、前日にプレスカンファレンスが行われ、準備万端。
ウェイティングピリオド初日からスタートする予定になっている。

PHOTO: © WSL/Ed Sloane

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ブラジリアンがイエロージャージを独占

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メンズサイドはトップ10の内、6名がブラジリアン。
トップ5まで絞ると3名がブラジリアンと今シーズンは再びブラジリアン・ストームが吹き荒れている。
カレントリーダーは優勝こそないものの、コンスタントに上位に入っているガブリエル・メディナ。
ウィメンズサイドは唯一のブラジリアンとして気を吐いているルアーナ・シルヴァ。
ガブリエルは2戦連続のイエロージャージ、ルアーナはキャリア初のイエロージャージをニュージーランドで着ることになる。
「サポートを肌で感じられて嬉しいよ。子供たちはみんな最高。次世代にインスピレーションを与えることはとても大切だと思う。街に最高のサーファーたちが集まっている。この場所にいられるだけでも幸せさ。大会に参加できることを本当に楽しみにしている。良い波に乗れることを願っているよ。フロントサイドは純粋に楽しい。波へのアプローチも全く変わるんだ。よりクリエイティブになれると思うし、グーフィーフッターの選手にとっては絶好のチャンスになる。こういう機会は滅多にないので、無駄にしたくない。楽しい波だし、みんな準備はできている。良い時間を過ごせると思うよ」
2025年は怪我でシーズンを棒に振ってしまったギャビーだが、シーズンワイルドカードで出場している2026年は開幕戦のベルズで3位、第2戦のマーガレットリバーで2位になった時点でイエロージャージを獲得。
ゴールドコーストでは9位だったが、イエロージャージがライバルの手に渡ることはなかった。
僅かながらレフトもあったマーガレットリバーを除くとここまでライトのポイントブレイクが続いたため、ギャビーにとってフロントサイドになるレフトのポイントブレイクでのイベントはシーズン中盤にかけて2位以下を引き離すチャンスでもある。

PHOTO: © WSL/Rambo Estrada
出産のために休んでいるタティアナ・ウェストン・ウェブが抜けた後、ブラジリアンのウィメンズの穴を埋めるどころか、急成長を遂げて遂にトップに立ったルルことルアーナ。
ブラジリアンのウィメンズでトップに立ったのは、2004年のジャクリーン・シルバ以来、史上二人目。
ファイナル進出を果たした2025年のブラジル戦で見せた強烈なバックサイドがここラグランでも発揮できれば、再び上位に入る可能性は高い。
「私にとって、今年は全く違うスタートになった。もし、去年や今年の初めに、最初の3戦を終えて自分が今の位置にいると言われても、きっと信じられなかったと思う。ここまで来るのには多くの努力と献身、そして犠牲があった。正直、まだ実感が湧いていないけどね。ニュージーランドに来たのは初めてだけど、故郷のハワイにとても似ている。同じようなマナを感じるの。この場所が大好きになった。本当に美しいところだわ。波も独特。ツアーではハイパフォーマンスなレフトの波があまりないので。グーフィーの選手がフォアハンドで攻め、私たちがバックハンドで挑むのを見るのは本当に楽しい。新鮮なアプローチだわ」
ルルはオリンピックの国籍の関係でブラジル人として出場しているが、ホームはオアフ島のノースショア。
ハワイとニュージーランドは同じポリネシアの一部で、文化も似ている部分がある。
ローカルヒーローがCTデビュー

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ラグランがCTの会場に決まった後、異例の速さでワイルドカードの報告があったビリー・ステアマンド。
9度のナショナル・チャンピオン、2度のオリンピック出場経験とニュージーランドを代表するサーファーが念願のCTデビューを果たす。
「これまで何年もQSやCSで戦い、CTに出場するという目標を達成するために世界中を旅してきた。今、自分の裏庭のような場所でコミュニティ全体、国、ラグランのみんなの前でそれが実現するのは、本当に特別なことだよ。ラグランはとても小さくて素晴らしいコミュニティで、自分のこれまでの道のりをずっと支えてくれた。だから、あのラッシュガードを着て、地元で自分の街と国を代表して戦えるのは非常に光栄さ。良いパフォーマンスを見せて恩返しをしたい。そして、次世代にインスピレーションを与えられればと思っているよ」
モリーが異例のコーチ抜擢

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昨年のワールドチャンピオン、モリー・ピックラムは現在ランキング4位。
タイトル争いに重要なオーストラリアレッグをなんとかクリアした後、ニュージーランドではローカルのビリーをコーチに抜擢した。
ラグランがCTの会場に決まった後から助言を求め、ゴールドコーストの後、少し早めに現地入りしてローカルナレッジから学んでいる。
「ビリーを知っている人なら分かると思うけど、彼は本当にレジェンドで、最高の雰囲気を持っている人。ツアーは長い。すでに数試合を終えているので、少し早めにここに来て、ニュージーランドの穏やかで素敵な空気感に浸りながらリラックスできたのは本当に良かったわ。とても楽しい時間を過ごせている。ビリーのサーフィンには本当に刺激を受けた。彼のバックサイドは、技術的に素晴らしいアプローチだと思う。もちろん、彼はラグランでの波の乗り方を熟知しているので、味方でいてくれることを光栄に思う。正直、観客席に座って『ビリー・ショー』を見るのも楽しみなの」
トライアルから本戦出場を決めた二人

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トライアル『Backdoor King and Queen of the Point』の優勝によってワイルドカードを獲得したアラニ・モースとトム・バトランドもプレスカンファレンスに参加してインタビューに答えた。
R1でベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)と対戦するアラニは、まだ15歳。
3歳の時にオレワ・ビーチでサーフィンを始めて以来ずっと憧れてきたサーファーとホームで戦うことは一つの夢が叶った瞬間でもある。
「今、席から浮き上がってしまうほど興奮しているわ。ワクワクが止まらない。自分の裏庭にいるようなコミュニティのサポートを感じている。こうしたチャンスは滅多にない。私や、コミュニティにとって、本当に大きな恵みよ。WSLがここに来てくれたことにみんな大喜びしているの。ここにいる全員から刺激を受けている。彼らのサーフィンだけでなく、姿勢や生き方、ライフスタイルまで。それを自分なりの方法で取り入れようとしている。ここでヒートに出られるだけで感謝している。ベストを尽くして、全ての瞬間を楽しみ、吸収したい」

PHOTO: © WSL/Rambo Estrada
23歳のトムは普段タラナキで電気技師として働いている。
10歳の時に初めてラグランの大会に出場しているが、現在はフリーサーファーとして活動。
WSLイベント自体、出場するのが初となり、R1ではルーキーのルーク・トンプソン(RSA)と対戦する。
「普段なら、仕事の休憩時間にWSLを観ているはず。世界のトップ選手たちと対戦することになるなんて、信じられない気分。最高だよねずっと憧れて育ってきた人たちが、突然自分のホームであるニュージーランドにいて、全く別次元のサーフィンを見せている。少し緊張しているけど、その中に飛び込んでいくのが本当に楽しみ。実はゴールドコーストの大会の始まりに現地にいたんだ。熱気を感じて雰囲気を味わっていた。今、その熱気がラグランにも流れ込んできていると感じているよ」
CT第4戦『Corona Cero New Zealand Pro』
ファーストコールは現地時間5月15日の7時30分(日本時間同日4時30分)で30分後に開始予定。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
Corona Cero New Zealand Pro Presented by Bonsoy Men’s Round One Matchups
HEAT 1: Luke Thompson (RSA) vs. Tom Butland (NZL)
HEAT 2: Morgan Cibilic (AUS) vs. Billy Stairmand (NZL)
HEAT 3: Eli Hanneman (HAW) vs. Oscar Berry (AUS)
HEAT 4: Seth Moniz (HAW) vs. Ramzi Boukhiam (MAR)
Corona Cero New Zealand Pro Presented by Bonsoy Women’s Round One Matchups
HEAT 1: Sally Fitzgibbons (AUS) vs. Vahine Fierro (FRA)
HEAT 2: Erin Brooks (CAN) vs. Yolanda Hopkins (POR)
HEAT 3: Tyler Wright (AUS) vs. Francisca Veselko (POR)
HEAT 4: Carissa Moore (HAW) vs. Bella Kenworthy (USA)
HEAT 5: Alyssa Spencer (USA) vs. Brisa Hennessy (CRC)
HEAT 6: Nadia Erostarbe (ESP) vs. Tya Zebrowski (FRA)
HEAT 7: Stephanie Gilmore (AUS) vs. Anat Lelior (ISR)
HEAT 8: Bettylou Sakura Johnson (HAW) vs. Alani Morse (NZL)
(黒本人志)























