Photo: WSL / BRETT SKINNER

ハワイで10月から自主隔離免除のプログラムがスタート予定

ウィメンズは11月、メンズは12月からハワイで開催予定となっている2021年シーズンのサーフィンのチャンピオンシップツアー初戦。

さすがに年内の開催は国際間の移動制限により厳しいかと思われていましたが、ハワイが10月15日から観光客受け入れ再開を発表したことで少しだけ好転してきました。

直近のハワイの動向を振り返って見ると、オアフ島では8月27日から二度目となるロックダウンがスタートし、9月24日からロックダウンが緩和されました。

現状におけるオアフ島の規制としては、公共の場所で集まっても良い人数は5名までに制限されているので、サーフイベントは開催できない状況です。

ですが、ハワイ州知事が10月15日から「事前検査プログラム(pre-travel testing program)」を導入すると発表。

同プログラムはハワイへの渡航者がハワイ到着72時間前までに受けた新型コロナウイルス検査の陰性証明書があれば、これまで求められていた14日間の自主隔離を免除するというもの。

ただし、新型コロナ検査は、臨床検査室改善法(CLIA)認証の研究所で行うアメリカ食品医薬品局(FDA)承認のNAATテストのみが対象となり、現時点で同テストを行っているのはCVS(米ドラッグストア)とカイザー・パーマネンテ(米健康保険)の2社。

一部の航空会社が米国内の限られた空港でハワイ渡航者に対して検査提供を行うとの報道も出てきていますが、いずれにしてもアメリカ在住者以外は同検査を受けることができません。

つまり、アメリカ在住者以外は14日間の自主隔離をこれまで同様求められるので、アメリカ人を対象にしたプログラムと言えるのではないでしょうか。

WSL / TONY HEFF

現在のハワイはまだ積極的に海外観光客を誘致とまでいきませんが、ANAやJALに続き、ハワイアン航空も10月から臨時便を飛ばすとのことで状況は動き出していると言えます。

世界的に見て徐々に移動制限が緩和の方向へ向かっている中、日本でも来月の10月頭から全世界からの入国制限の緩和を認める方向で検討を開始したと各社が報じています。

具体的には中長期の滞在ビザを持つ外国人の入国を対象としているので、外国人が観光で来日することはできません。入国時にはPCR検査の実施や14日間の自主隔離を求められるということで、この点に関してはまだ緩和には至っていません。

さて、CTを開始するには全CTサーファーの出身国とイベント開催国が条件付きであっても自粛隔離を免除しなければ開催の実現は厳しいでしょう。

ツアーの合間にCTサーファーがホームへ戻るたびに2週間の隔離を求められたら、トレーニングどころではないですから。

現時点においては2021年シーズンのスタートには様々なハードルがあると思えますが、少しずつでも状況が好転していくことで確実に変化は起きていくと思うので、今後の進捗にも注視したいところです。

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参照記事:HAWAII COVID-19 JOINT INFORMATION CENTER DAILY NEWS DIGEST, SEPT. 16, 2020|State of Hawaii

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