ケリー・スレーターを追ったドキュメンタリー作品『Lost Tapes | A New Year』

ケリー・スレーターのアパレルブランド「Outerknown」提供、「WSLスタジオ」制作でパンデミック前の2019年CT開幕戦でのケリーを追った作品『Lost Tapes | A New Year』が公開された。

この年の開幕戦は改正前でオーストリアのゴールドコーストが会場。
6度の最多優勝記録を持つケリーは第二の故郷のようなこの場所で長いシーズンを戦うための情熱を燃やし、精神を培う。

2017年のJ-Bay戦でフリーサーフィン中に右足の中指と薬指を骨折したケリーはそのシーズンと翌シーズンを棒に振ったため、2019年は2年ぶりのフルタイム出場。
47歳にして2年のブランクは大きく、開幕戦前にはプール、ジムでのパーソナルトレーニング、ハワイのような海底で石を持って動き回るハードなワークアウトもこなし、世界一混雑しているラインナップにも勇敢にパドルアウトしてブランクを埋めていくが、会場が得意のスナッパーロックス ではなく、デュランバーになったこともあり、R2の敗者復活戦で敗退、最下位の33位と最悪のシーズンスタートになった…。

ケリーはこの結果に腐らず、次のベルズ戦に向けてサーフボードの調整や、友人とのゴルフで心をリセットする。

(ゴルフ仲間とカートに乗りながら談笑するケリー。彼にとってゴルフはメンタル面の支えにもなっている)
PHOTO: © WSL/World Surf League


動画はベルズでのフリーサーフィンで幕を閉じる。
この年のベルズはイベント後半に「The 50 Year Storm」とWSLが新しいキャッチコピーを提示するほどの大きなウネリが入り、50年以上も続く伝統のベルズ戦の歴史に新たなページが加わるほどのクラシックなコンディションになった。

主役はジョン・ジョン、フィリッペのような若いサーファーだったが、ケリーは5位に入り、開幕戦の結果を埋めることに成功。
このケリーを追ったシリーズも続くようだ。

ちなみに2022年のケリーは開幕戦『Billabong Pro Pipeline』で優勝したものの、その後は結果を残せず、CTランキング15位と低迷。

すでにウェイティングピリオドに入っている中米・エルサルバドルでのCT第7戦『Surf City El Salvador Pro』も欠場が決定している。

神出鬼没のケリーが次に姿を現すのはJ-BAYか?

(空海)

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