(2022年のパイプラインでは優勝を遂げたケリー・スレーター) PHOTO: © WSL/Tony Heff

5年ぶりのアメリカ…パイプの見どころと期待

F+(エフプラス)

いよいよ近づいてきたな、5年ぶりのアメリカ行き。
もう長いことアメリカ行ってないから、旅支度がわからん。何を持っていくとか、家のお出かけモードセットとか、とんとやってないので、なんかとても大きなことが抜けそうな気がする。気をつけなくちゃ。
WSLからはナザレがグリーンアラート、ゴーですよ、みたいなメールと、カリッサがパイプ、タヒチ、オリンピックまでで現役から離れるというアナウンス。
リタイアという言葉ではなく、新たな出発というポジティブな姿勢ではあるけど、31歳という年齢から考えれば、ありうることだし、2度年間トップでファイナルズに入って、2ヒートとかで逆転タイトルをさらわれる、という理不尽を食らえば、やめるだろうな、普通。もう一度モチベーションをどこかに求めるというのは、きついだろうと思う。

(カリッサ・ムーア) PHOTO: © WSL/Brent Bielmann

昨年9月のファイナルズでおととしのステファニー・ギルモアに続き、再度キャロライン・マークスにやられたとき、これは読めていた筋書きではある。
地元のパイプやって、あとはワイルドカードでタヒチ、そして2大会連続金メダルを狙って、パリ五輪のあと、どこかに方向転換。
まぁ、子供産むとかそういうルートもあるだろうし、かねてからやりたかったことがあるのかもしれない。カリッサはちょっと前にセミリタイアというか休憩もしているので、ツアーを離れるということがどういうことなのかは経験済みなので、大きな喪失感はないんだろうな、と思う。
まぁ、私なら、9月のあの日に、やってらんないでしょ、こんなの、って辞めちゃうんだろうけど。ま、あのファイナルズというたった1日の数ヒートでワールドタイトル決めるっていうアホなシステムの犠牲といえるかな。タラレバの話をすれば、普通にカリッサが年間ランキング通り3年連続でタイトル取っていれば、すでに7度のタイトルで、ステファニー・ギルモアもいまだ7度目のタイトル(2022年のファイナルズでカリッサに勝って8度目のタイトル)というところで並ぶわけで、2024シーズン、その決着を狙う流れはあったと思う。ステフは今月末で36歳だけど、カリッサは31歳とはいえだいぶ若いので、体力的には十分可能だ。なんか、様々な方角や意味で、心から残念に思う。

前振りのパイプ関連のニュースとかも入り始めて、いよいよ感が増すわけだけど、
レクサス・パイププロ・プレゼンティッド・バイ・イエティ(なんかすごいラグジュアリーな感じ)のワイルドカードは、メンズがシオン・クロフォードとジャクソン・バンチ、ウイメンズが2022年のパイプライナー、モアナ・ジョーンズ・ウォン。

(ワイルドカードを獲得したジャクソン・バンチ) PHOTO: © WSL/Tony Heff

そうねぇ、新年のパイプという違和感はあるけどオープニングイベントってことで、新人たちやタイトル争いグループや、諸々見どころはあるだろう。でもぶっちゃけ、パイプバックドアなだけに、その真実は見分けにくいのかな、と思う。バレル職人かそうじゃないかで大きく変わるしね。で、そのあとサンセットで、序盤の重要なランキングの流れがハワイ2試合で決まるって、ハワイ苦手な人は不利だわな、えらく。
コンディションにもよるけど、極上のパイプバックドアならケリー51歳、まだあるかもだし、ガブやジョンジョン、ジャックがパイプをどう攻めるかも楽しみ。しばらくハワイから離れているので、もはやその辺でもなかったりしたら、どうしよう。
パイプはさ、やっぱ8フィートとかのクリーンでいいコンディションで見たいよね。4-6とかのオンショアだと番狂わせ続出だろうし。
パイプライナーはやっぱ本物の波で本物のパイプライナーが取るべきだと思うので、いいコンディションをお願いします。

F+編集長つのだゆき

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