現地時間12月12日、1日のレイデイを経て『Vans Pipe Masters』が再開。
ファイナルデイはパイプラインをメインとしたグッドデイとなり、モアナ・ジョーンズ・ウォンとジョン・ジョン・フローレンスが栄光を手に入れ、優勝賞金10万ドル(日本円で約1,400万円)を獲得。
昨年ニューヨーカー、オージーに取られたタイトルをハワイアンが奪回した形になった。
ウィメンズのパイプマスターの座はモアナ・ジョーンズ・ウォン
ウィメンズはモアナ・ジョーンズ・ウォン、カリッサ・ムーアのハワイ勢とディフェンディングチャンピオンのオージー、モリー・ピックラム、カナダの天才ガール、エリン・ブルックスがファイナルに残った。
予選ではカリッサがトータル78.10でトップ、76.20のモリーが僅差で2位だったが、ファイナルで運が向いたのはモアナだった。
序盤にパイプラインでクリーンなバレルを抜けて29.30をスコア。『Vans Pipe Masters』は独自のフォーマットで3人のジャッジが10ポイントを持ち、パーフェクトは30。つまり、モアナの29.30は限りなくパーフェクトに近いスコアだった。
モアナは更に20ポイントのバックアップを重ね、トータル49.30で2位のモリーに大差をつけて優勝。
新生「パイプマスターズ」では初のタイトル。
2022年のCT時代の「パイプマスターズ」でも優勝経験があるため、2度目のパイプマスターの座を獲得。
昨シーズンの『Da Hui Backdoor Shootout』でウィメンズ史上最高のバレルをメイクして話題になっていたモアナ。
パイプラインの波で育った彼女こそパイプマスターの名にふさわしいサーファーだろう。
ジョン・ジョンが2度目のパイプマスター
メンズサイドは予選ヒートで同カードで話題になっていたフローレンス3兄弟の長男、ジョン・ジョンがスローダウンしたパイプラインを制して2度目のパイプマスターの座を手に入れた。
ファイナルはマカナ・パング、セス・モニーツ、ビリー・ケンパーと全てハワイアンとなり、予選ヒートは全てのサーファーが素晴らしいバレルのスキルを見せていたが、数少ないバックドアのバレルを見つけたジョン・ジョンの前に為す術もなかった。
『Vans Pipe Masters』結果
1位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
2位 マカナ・パング(HAW)
3位 セス・モニーツ(HAW)
4位 ビリー・ケンパー(HAW)
…17位 伊東李安琉(JPN)
…36位 脇田泰地(JPN)
ウィメンズ
1位 モアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)
2位 モリー・ピックラム(AUS)
3位 カリッサ・ムーア(HAW)
4位 エリン・ブルックス(CAN)
…19位 前田マヒナ(JPN)
『Vans Pipe Masters』公式サイト
https://pipemasters.vans.com/
(空海)