Image: Vans(YouTube)

『Vans Pipe Masters』優勝賞金10万ドルを手に入れたのは?

CTイベントから招待制イベントに変わった新生「パイプマスターズ」こと『Vans Pipe Masters』
3日連続進行して現地時間12月18日にファイナルデイを迎えた。

初日に入った北西ウネリは弱まる傾向となり、雨も降っていたが、心配されていた南西のコナウィンドは終了まで耐えてくれ、バックドアメインにバレルもあるグッドコンディション。

ワールドタイトルやトリプルクラウンはかかっていないものの、十分に夢があるドラマチックなイベントだった。

モリーが入り、モアナが落ちた

(問題になったインターフェアの場面)
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朝方行われたウィメンズの予選2ヒート目はモリー・ピックラム(AUS)がバックドアメイクでスコアを出して初日の7位からトップ4に滑り込んだ一方、モアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)が脱落した。

物議を醸したのはシエラ・カー(AUS)のインターフェア。

ハワイアンのデソトにドロップインする形でバックドアにテイクオフ。深いバレルでメイクまでしたものの、残念ながらインターフェアと判定。スコアが半分になるペナルティでファイナル進出はならず…。
デソトのポジションから抜けられたかは微妙だが、シエラは海から上がって謝罪したと同時にトップ4入りを逃したことを知った。
そして、インタビューでは涙ぐみ、YouTubeのコメント欄も同情の声が相次いでいた。

(涙ぐんでインタビューに答えたシエラ)
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シエラは元CT選手のジョシュの娘として注目されたのが早かったために、すでに結果を求められる存在になっているが、同世代のライバル、サクラ、ケイトリンの中でも最も若く、まだ15歳と成長段階にあることを忘れてはいけない。

初のニューヨーカー・パイプマスターの誕生

(観戦していた母を呼び寄せてインタビューに答えるバララム)
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ウィメンズの予選ヒートが終わってファイナリストが決まった後、すぐにメンズのファイナルが行われた。

序盤はカウラナ・アポ(HAW)がバックドアのクリーンなバレルでリード。グリフィン・コラピント(USA)が地元ロワーズにいるようなターンでスコアを伸ばすとパイプでコンパクトなバレルを抜けてトップに立つ。

ヒートが動いたのは雨が強まった後半、ここまで平然と波を待っていたバララム・スタック(USA)が体を縮めながら、グラブレールでバックドアのバレルにプルイン。綺麗に抜けた後の最後のターンまで決めて30点満点中の19.3を出し、一気にトップに立った。

(最後に見事な逆転劇で優勝したバララム)
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プライオリティがないこのイベントはスポーツマンシップがより求められるが、あの波はグリフィンとジョアン・チアンカ(BRA)が争っていた横にこっそり入るように掴んだ波だった。

更にこの一本で流れを掴んだバララムは一本目よりも大きなバックドアをレイトドロップからメイクして23.00を重ね、トータル42.30の圧勝。
初の「ニューヨーカー・パイプマスター」が誕生した。

ちなみにバララムは今年のStabの企画「Stab Highway」でもロワーズでフィリッペ ・トレドを倒して優勝している。
勝利後のインタビューではファンキーな母を呼び寄せ、最高の親孝行をした。

ウィメンズはオージーが初のパイプマスター

(優勝直後のモリー・ピックラム)
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ウィメンズはルーキーのケイトリンを含め、全てCT選手のファイナル。

視界が悪くなるほどの大雨の中、序盤はバックハンドで小さなバレルを抜け、ターンで繋いだケイトリンがリード。
前日にケリーばりのバックドアメイクでメンズを含めてのハイスコアを出して優勝候補の筆頭だったカリッサ・ムーア(HAW)、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)はターンでスコアを重ねていたが、モリー・ピックラム(AUS)がバックサイドでパイプラインをメイクしてトップに立つ。
後半、僅差で2位につけていたカリッサがサクラに対してのインターフェアでペナルティを受けた時点で勝負は決まり、モリーがウィメンズのパイプマスターの座を手に入れた。

モリーの10万ドルの使い道は、「家の資金にして夢のような生活を送る」そうだ。

CT以外のコンテストで優勝賞金10万ドル、日本円で約1,360万円は夢がある。
すぐに始まるデジタル形式のトリプルクラウンも賞金は高額で「パイプマスターズ」よりも参加のハードルは低い。
世界中からトップサーファーが集まる冬のノースショアは、夢のような波があると共に一攫千金のチャンスがある。
サーファーにとって夢が詰まっているのだ。

『Vans Pipe Masters』結果
1位 バララム・スタック(USA)
2位 グリフィン・コラピント(USA)
3位 カウラナ・アポ(HAW)
4位 ジョアン・チアンカ(BRA)

ウィメンズ
1位 モリー・ピックラム(AUS)
2位 ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)
3位 ケイトリン・シマーズ(USA)
4位 カリッサ・ムーア(HAW)

『Vans Pipe Masters』公式サイト
https://pipemasters.vans.com/

(空海)

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