(脇田紗良)PHOTO: © WSL/Cait Miers

脇田紗良が都筑有夢路を倒して優勝!QS5,000『Taiwan Open of Surfing』

10月から11月にかけてフィリピン、台湾、韓国と続く秋のQSアジアリージョナルイベント。

フィリピン・クラウド9で開催されたQS3,000『Siargao International Surfing Cup』では松岡亜音と地元のジョン・マーク・トコンが優勝。
松岡亜音は今シーズン2度目の優勝でランキングでも2位以下を引き離している。

なお、2024年CS入りの条件はQSアジアリージョナルで男子は上位5名、女子は上位3名。
その他にワイルドカード各1名
2023年4月から2024年3月までに開催されたイベントのトップ5がカウントされる。

脇田紗良が優勝で2024年CS入りを固める

(脇田紗良)
PHOTO: © WSL/Cait Miers

フィリピンの次に台東「金樽漁港(Jinzun Harbour)」で開催されたQS5,000『Taiwan Open of Surfing』はアジアとオーストラリア/オセアニアリージョナルとの併催イベント。
現地時間11月12日、公式3-4ftレンジの強い季節風の影響が入ったコンディションでファイナルデイを迎え、ウィメンズは脇田紗良と2019年のタイトルホルダー、都筑有夢路がファイナルで対戦して8.50を含むトータル16.17で脇田紗良が圧勝した。

(都筑有夢路)
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「親友の一人、アムロとファイナルを戦えたことが最高でした。台湾で友達と過ごすのはとても楽しいです。私にとって本当に素晴らしい年になっています。コンテストではヒートで楽しむことに焦点を当て、それが功を奏しているように思います。良い結果が出ているので嬉しいです。優勝できて興奮していますし、コンテストで良い波に乗れて良かったです。この調子が続くことを願っています。また台湾に戻ってきますね」

8月にインドで開催されたQS3,000『Tamil Nadu International Surf Open』で優勝していた脇田紗良。
WSLのランキングはまだアップデートされていないが、トップの松岡亜音と同じ、QS5,000、QS3,000の優勝で2024年CS入りはほぼ確実だろう。

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ダコダ・ウォルターがキャリア最大の勝利

(ダコダ・ウォルター)
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メンズサイドは小濃来波の3位が日本人最高位。
加藤翔平、西慶司郎がQF進出の5位。
小濃来波はバリ島で育った18歳、キャリア最高の結果を出して会場を沸かせていた。

ファイナルは小濃来波をSFで倒したジョエル・ヴォーンとダコダ・ウォルターのオージー対決。
互いに優勝すればキャリア最高の結果となる重要な勝負になった。

(ジョエル・ヴォーン)
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風の影響でエアー向けのランプセクションが多かったこの日。ファイナルは波数が減ったものの、両者共に7ポイント台をスコア。バックアップが伸ばせなかったジョエルに対してダコダは8.17を重ねてトータル15.84で優勝を決めた。

「優勝は最高の気分だね。キャリアで最大の勝利だよ。ジョエルとの対戦はいつも緊張する。彼はなんでもできる良いサーファーで、未知数なんだ。ファイナルは楽しくサーフィンできたし、ゲームするつもりはあまりなかったよ。ファイナルは波数が少なかったね。少ないチャンスを最大限に活かせたのが良かった。CS出場は念願。この優勝は大きな一歩になるさ。2019年に台湾でのワールドジュニアに参加してこの風がエアー向きだというのは知っていた。戻ってくるのが楽しみだったし、本当に楽しい場所なんだ」

(小濃来波)
PHOTO: © WSL/Cait Miers
(加藤翔平)
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(西慶司郎)
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フェブリアンサーの追悼パドルアウト

PHOTO: © WSL/Norwood

『Taiwan Open of Surfing』ではイベント期間中に悲しいニュースが流れてしまった。

出場していたバリ島のフェブリアンサーが11月9日夜にバイク事故によって亡くなってしまったのだ。
ファイナルデイは彼の追悼パドルアウトが行われていた。

「この優勝をフェブリに捧げるよ。 今日ここにいる皆が彼を誇りに思ってくれると願っている。彼のために皆がサーフィンしたことが嬉しいんだ。彼の名誉のために行った全ての人に感謝するよ」と優勝したダコダはコメントを残している。

彼の遺体を台湾からバリ島の家族の元に戻すには約250万円も必要ということで、レギャンボードライダーズクラブは募金を募っていたが、すでに目標額に達したと公表している。

なお、次のQSは韓国のウェーブプール「Wave Park」を舞台としたQS3,000『Siheung Korea Open』
11月17日〜19日にLQS1,000と併催される。

QS5,000『Taiwan Open of Surfing』結果
1位 ダコダ・ウォルター(AUS
2位 ジョエル・ヴォーン(AUS)
3位 小濃来波(JPN)、アリスター・レジナート(AUS) 
5位 キアン・マーティン(SWE)、加藤翔平(JPN)、西慶司郎(JPN)、ディラン・モファット(AUS)

ウィメンズ
1位 脇田紗良(JPN)
2位 都筑有夢路(JPN)
3位 都築虹帆(JPN)、ペイジ・ハレブ(NZ)
5位 野中美波(JPN)、松岡亜音(JPN)、コーラル・デュラント(AUS)、ロージー・スマート(AUS) 

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

PHOTO: © WSL/Cait Miers
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(空海)

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