現地時間11月1日、フィリピンのシャルガオ島にあるクラウド9を舞台としたQS3,000『Siargao International Surfing Cup』が終了。
昨年のQS1,000からQS3,000にグレードアップした今イベントには日本からも多くの選手が参加。
昨年2位に入っていた松岡亜音が優勝を決め、メンズでは安室丈がファイナルに進出していた。
松岡亜音が優勝で2024年CS入りを固める
イベント期間中はメジャースウェルが入らず、クラウド9本来の美しいバレルは姿を現さなかった。
ファイナルデイは公式2-3ftレンジのクリーンなコンディション。
メンズ、ウィメンズ共にSFとファイナルが行われた。
ウィメンズサイドでは松岡亜音、中塩佳那がファイナルデイに残り、松岡亜音が日本人対決を制してファイナルへ。
東京五輪のスケートボードで一躍時の人になった日本とイギリスの二重国籍を持つスカイ・ブラウンと対戦した。
17歳の松岡亜音、15歳のスカイ・ブラウンのグーフィーフッター同士、ティーンエイジャー対決はバックハンドスナップで7.00を含むトータル12.00をスコアした松岡亜音に軍配が上がった。
「優勝できて嬉しいです。スカイとのファイナルは楽しかったです。彼女もグーフィーフッターで、好きなサーファーです。彼女に勝つことはチャレンジだと思っていました。今後多くの大会が続くので、優勝でスタートできて最高の気分です。この勝利が素晴らしい時間を過ごしたフィリピンのこれ以上ない締めくくりになりました」
QS5,000『Krui Pro』で優勝している松岡亜音は2度目の優勝でポイントを稼ぎ、2位以下を引き離している。
2024年CS入りの条件はQSアジアリージョナルで上位3名。
2023年4月から2024年3月までに開催されたイベントのトップ5がカウントされる。
2023年は11月に台湾でQS5,000、韓国のウェーブプールでQS3,000が控えている。
安室丈がランキングトップに浮上
メンズサイドでは安室丈、加藤翔平がファイナルデイに残り、安室丈がクトゥ・アグース(IDN)を倒してファイナルに進出した一方、加藤翔平は終了間際のエアーで大逆転を許しジョン・マーク・トコン(PHL)に敗退。
安室丈vsジョン・マーク・トコンのファイナルは、ミドルスコア止まりの安室をよそに、エアーとチューブで8.75を含むトータル16.25を出したジョンの圧勝となったが、ランキングでは僅差ながら伊東李安琉、大音凛太を抜いて安室丈がトップに立った。
ジョンは自国のクラウド9で最も強い選手であり、3連覇。
2015年の優勝を合わせると4度も制覇したクラウド9のマスターである。
今回の3,000ポイントでランキング12位に浮上。これから2024年3月までに開催されるアジアリージョナルのQSの結果次第では更にランキングを上げることが可能になる。
「今年も優勝できて嬉しいよ。ジョーとのファイナルは最高だったけど、もうヒート前から自信はあったね。今年はCSで素晴らしい経験をした。来年も参加したいと思っているので、この勝利は良い助けになるね。今日は家族全員がこの場所にいるから特別さ。来週は台湾に向かうので、今夜のお祝いの後はすぐに大会モードに戻るよ。そして、次の大きな結果に集中する」
QS3,000『Siargao International Surfing Cup』結果
1位 ジョン・マーク・トコン(PHL)
2位 安室丈(JPN)
3位 クトゥ・アグース(IDN)、加藤翔平(JPN)
5位太田拓杜(JPN)、ロバート・マガルナ(PHL)、キアン・マーティン(SWE)、ノア・アークフェルド(PHL)
ウィメンズ
1位 松岡亜音(JPN)
2位 スカイ・ブラウン(GBR)
3位 ニルビー・ブランカダ(PHL)、中塩佳那(JPN)
5位 脇田紗良(JPN)、池田美来(JPN)、佐藤李(JPN)、トゥルー・スターリング(AUS)
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)