(ジャック・ロビンソン)PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

ツアー最終戦・タヒチ終了でファイナルファイブが出揃った

F+(エフプラス)

タヒチ終了、メンズ優勝ジャック・ロビンソン、2位ガブリエル・メディーナ。ウイメンズ優勝キャロライン・マークス、2位ケイトリン・シマーズ。
ファイナル5が出揃って、ジョンジョンとガブがファイナルファイブに入ってないって、前にも書いたけど、けっこう時代なのかなぁ、とも思ってしまう。まぁ、実力的には入るべきなのかな、とは思うものの、今シーズン、ジャッジは新しい人、新しいことに非常に興味を示していたように思う。
若者の思い切りの良さ、みたいなものとか、変わったアプローチとか、とにかく、え、これ新しいかも、みたいなものがとても好きだったかなと感じる。

そこでジョアオ・チアンカ、モーリー・ピックラム、ケイトリン・シマーズってことなのかなぁ、と。まぁ、この人たちが活躍していた前半というかシーズン序盤に、もたもたして、というかポイントが伸び悩んでいたのがジョンジョン、ガブ、ステファニー・ギルモアあたりの普通考えたらファイナル5に入ってる組。なんか、何となく今思えば、ジャッジちょっと序盤やりすぎちゃったんじゃないの? とは思う。
結果としてガブ、ジョンジョンがロウワーにいないってことになっちゃって、その辺どうなのかな、とは思う。でも、地元サンクレメンテのグリフィンやキャロライン・マークス(現在住)がいるから盛り上がるんだろうな。

(ジャック・ロビンソン)PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

ジャック・ロビンソン、滑り込みで入ってよかったな、と思う。序盤あれだけよかったのに、何もないのも気の毒だしなぁ。ファイナルの相手はガブリエル・メディーナ。優勝したほうがファイナル5という戦い。ガブは8点6点、ジャックは7点2本の端数の差、みたいな僅差で、ガブはファイナル5もオリンピックのCT枠も逃した。いやぁ、本当にお気の毒。せっかくジョンジョンとのQFでの一騎打ちを征したのに、心折れるだろうな、あの僅差じゃ。コンマ以下の端数はどう転んでもよかったと思うし。これに懲りて辞めちゃわないで、来年も出てきてね。
でもまぁ、今シーズンの出来を考えれば、不運なケガさえなければ余裕でジャックはファイナル5だったから、順当といえば順当か。遅れちゃって滑り込んでの5番ですけど、本当は1番2番ですから、そこんとこよろしく、みたいな感じ。ロウワーではたぶんその通り、チアンカ破りイーサン破りぐらいはやるのかな、と思う。グリフィンは地元だけに強敵ではあるけど、結局今シーズンのツートップと言えたフィリッペとジャックの一騎打ちなんだろうか。

(キャロラインとケイトリン)PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

女子のほうはキャロラインとケイトリンのアメリカ対決。バレルにこだわらず、果敢にリップ攻めしたキャロラインが優勝した。作戦勝ちかな。
ファイナル5はカリッサ、タイラー、キャロライン、モーリー・ピックラム、ケイトリン・シマーズ。まぁ、こちらはぜひ順当にカリッサでお願いしたいと思う。ここ何年もずっと黄色で1番でファイナル5だから。昨年食らってる分も割り引いてあげてください(笑)。

しかし毎年思うけど、あのシステムは好きじゃない。
あれなら、世界から選手集めて何百人とかで2週間とか試合やって、1番がワールドタイトルでいいわけでしょ。ラウンド1~4ぐらいはQSの選手で、ラウンド5~6ぐらいにCSの選手登場で、ラウンド7~8あたりになるとようやくCT選手登場みたいな長い長い試合。同じことだよね、1発勝負なわけだから。年間通して1番でも5番でも、その日調子よければそれでいいんだからさ。
普通に2023のワールドチャンピオンはフィリッペとカリッサでいいんじゃないの?
オールラウンドにコンスタントに勝ってる人が取るって、たった1日のその日に調子いい人が取るよりだいぶフェアでリーズナブルかな、と思うけど……と、毎年しつこく思う。

F+編集長つのだゆき

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