(五十嵐カノアと日本人唯一のF1ドライバー、角田裕毅の貴重なツーショット) PHOTO:© WSL/Hughes

CT第4戦『Rip Curl Pro Bells Beach』が4月11日開幕!世界トップの五十嵐カノアが最高のスタート

ハワイ、ポルトガルと巡ったサーフィンチャンピオンシップツアー(CT)は前半戦の折り返し地点であるオーストラリアへ。
伝統のベルズ戦、サメでキャンセルになったこともあるワイルドなマーガレットリバーでの2戦が4月に続けて行われる。

まずはCT第4戦『Rip Curl Pro Bells Beach』が日本時間4月11日に開幕。
初日は南西ウネリが強まる傾向となり、公式3-5ftレンジから4-6ftレンジまでサイズアップしたものの、風の影響が入った難しいコンディションでメンズR1H8まで進行した。

コロナ禍で2年連続キャンセルになったベルズ戦。
最後に行われた2019年はジョン・ジョン・フローレンス(HAW)&コートニー・コンローグ(USA)が優勝していた。

今年の注目はなんと言っても日本人初のカレントリーダー、世界トップに立った五十嵐カノアだろう。

ワイルドカード&リプレイスメント

(ワイルドカードのミック)
PHOTO:© WSL/Sloane

今年のベルズ戦のワイルドカードの目玉は2018年のベルズ戦を最後にツアーを引退したミック・ファニング(AUS)

スポンサー枠でワイルドカードを手に入れたミックはベルズでの4度の最多優勝記録を持つ選手でもある。
その記録に並ぶのはカレント2位のケリー・スレーター(USA)とMRことマーク・リチャーズ(AUS)のみ。
ミックとケリーだけが今回この記録を更新する可能性がある。

怪我などを理由に欠場者が多い2022年シーズン。

ベルズ戦ではガブリエル・メディナ(BRA)、ヤゴ・ドラ(BRA)、カルロス・ムニョス(CRI)、リアム・オブライエン(AUS)、キャロライン・マークス(USA)が欠場。

リプレイスメントはバロン・マミヤ(HAW)、マシュー・マクギリヴレイ(ZAF)、カイオ・イベリ(BRA)、ブロンテ・マコーレー(AUS)
リプレイスメントのもう1枠は2021年8月に無期限休養、CT選手からフリーサーファーに戻ると発表したマイキー・ライトに与えられた。

また、男女1枠のワイルドカードかけたトライアルではタリー・ワイリー(AUS)、ウィメンズはアリッサ・スペンサー(USA)が優勝して獲得。
スポンサー枠で出場した日本の都筑有夢路は4位だった。

初日はカノアが大爆発!

(初日から大爆発したカノア)
PHOTO:© WSL/Sloane

コンテスト初日はベルズらしくない風の影響が入ったバンピーコンディションの中、メンズR1H8まで進行。

初のイエロージャージを着て登場したカノアはH6でルーキーのジョアン・チアンカ(BRA)、トライアルから勝ち上がったタリー・ワイリー(AUS)と対戦。
1本目で7.17を出したカノアはベルズとの波長が完璧に合い、全てのセクションでクリティカルターンをメイク。
初日で唯一の9ポイント台となる9.07を出してトータル16.24のハイエストヒートスコアで圧勝した。

その他、ケリーやジョン・ジョン、イタロなど過去のウィナーがR3に進んだ一方、ミックやコナー・オレアリー(AUS)などが敗者復活戦のR2行きを強いられた。

初日のハイライト動画

ファイナル5とミッドシーズンカット

2022年のCTの大きなフォーマット変更であるミッドシーズンカットまでベルズ戦を含めると残り2戦。

全10戦の内、5戦を終了した時点のメンズ上位24名、ウィメンズ上位12名がシーズン後半に残り、トップ5がワールドタイトルを争う「Rip Curl WSL Finals」の舞台に上がる。

第3戦を終了した時点でのランキングでは五十嵐カノア(JPN)、ケリー・スレーター(USA)、バロン・マミヤ(HAW)、フィリッペ・トレド(BRA)、セス・モニーツ(HAW)
ウィメンズはブリッサ・ヘネシー(CRI)、カリッサ・ムーア(HAW)、レイキー・ピーターソン(USA)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、マリア・マニュエル(HAW)がトップ5。

一方、カットライン外はメンズがフレデリコ・モライス(PRT)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)やルーキーが多い。
ウィメンズではステファニー・ギルモア(AUS)、コートニー・コンローグ(USA)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)といったタイトル争いの常連がカットライン外になっている。

波情報

『Rip Curl Pro Bells Beach』のウェイティングピリオドは4月10日〜20日。

Surfline予測によると4月12日はサイズダウンに加えて風も悪い見込み。
13日にオンショアながら新しい南西ウネリが入り、14日〜15日には風も良くなる予報。

ウェイティングピリオド後半には更に大きな西南西〜南西ウネリが入ると予想されている。
イベントのクライマックスも後半になりそうだ。

LIVE映像

最新情報は以下より。

ライブ配信・WSLイベントページ

https://www.worldsurfleague.com/events/2022/ct/9/rip-curl-pro-bells-beach/main

https://www.youtube.com/wsl

(THE SURF NEWS編集部)

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。