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ジョン・ジョン・フローレンス&コートニー・コンローグが優勝!CT第2戦『Rip Curl Pro Bells Beach』

1973年からスポンサーを務める「Rip Curl」の50周年にあたる記念すべき2019年の『Rip Curl Pro Bells Beach』
スモールコンディションのウィンキーポップから始まった時はその後の予報も期待出来なかったが、ラスト3日間は一変して歴史に残る波に恵まれた。

50年以上の歴史がある伝統のベルズ戦でも一番の名勝負と言われている1986年のSF、オッキーとトム・カレンのヒートがヘリステージヒートで再現。
ウネリがピークを迎えた翌日は15ftのセットが入る巨大なベルズ・ボウルズで現代のオッキーとトム・カレンのようなライバル関係にあるジョン・ジョン・フローレンス、ガブリエル・メディナが素晴らしいライディングを披露。
その一方で何本ものサーフボードとリーシュコードが餌食になり、イタロ・フェレイラがウィンキーポップの棚まで流されてジェットスキーに間一髪で助けられたり、オーウェン・ライトのバックアップボードにワックスが塗られていなかったり、ジェレミー・フローレスに関してはボードさえも用意されていなく、長い階段を登って自らボードを取りに行き、更にワックスまでその場で塗ってからヒートに戻るという前代未聞のトラブルも多発していた。

ヘリステージヒートを制したオッキー
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トム・カレンのスタイルも当時のままだった
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現地時間4月27日に迎えたファイナルデイにはジョン・ジョン、ガブリエルを始め、今年が現役最後のシーズンになるかもしれないケリー・スレーターや、ワイルドカードから勝ち上がってきたジェイコブ・ウィルコック、ディフェンディングチャンピオンのイタロ・フェレイラなどスターが勢揃い。

マーク・リチャーズ、ミック・ファニングと並ぶ4度の最多優勝記録を持つケリーは、QFで返り咲き組みのライアン・カリナンに倒されて5位でフィニッシュしたが、最下位に終わった開幕戦の穴は埋めたと言える。

「自分が思い描いていたようなパフォーマンスは出来なかったけど、5位には満足しているよ。昨日よりもチャンスはあったね。ライアンはダブルアップした波に良く突っ込んだよ。自分はその裏に入った外れの波に捕まってしまったのさ。バリ島はハイパフォーマンスのサーフィンになるだろうから楽しみ。昨年はイタロ、ガブリエル、ジョン・ジョンが凄いサーフィンを見せていたよね。今年は自分があの波で戦えることに興奮しているんだ」
ケリー・スレーター

今年はタイトルレースの他に東京2020オリンピックの各国代表争いが加わるため、ケリーも本気度が高い。
今回の結果によってランキングは14位に浮上。オリンピックの代表争いだけを考えるとジョン・ジョン、コロヘ、コナー、セスがケリーのライバルだ。

ジョン・ジョン・フローレンス
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最大のライバル、ガブリエルをQFで倒し、2017年に南アフリカ人として初めてベルズで優勝したジョーディ・スミスをSFで大逆転したジョン・ジョンがフィリッペ・トレドとのファイナルでも圧巻のライディングで勝利。
昨年のバリ島でのフリーサーフィン中に負傷した膝も完治したのは明白。
カレントリーダーの座をイタロから奪い、一年ぶりにイエロージャージを手に入れた。

「このイベントで優勝するなんて夢のようさ。特にスモールウェーブのウィンキーポップから始まり、昨日のような巨大な波。そして今日のような完璧な波と変わっていったイベントで勝つなんて。様々な状況と挑戦があったし、最後は常に恐怖であるフィリッペとの対戦だった」
ジョン・ジョン・フローレンス

2016年、2017年と2年連続でワールドタイトルを獲得したジョン・ジョンだが、ベルズでの優勝は初。
表彰台ではオーストラリア先住民’アボリジニ’のペイントをして恒例のトロフィーのベルを高らかに鳴らしていた。

「キャリアの中で最も難しいファイナルデイだったと言える。昨日の巨大な波での2ヒート、今日の強敵との3ヒートで物凄いエネルギーを使い、今は疲れ切っている。勝因は自分自身に集中してベストを尽くしたことかな。もちろん、家族とチームのサポートがあってこその優勝さ。最後にこの波でサーフィンさせてくれたトーキーローカルのみなさんに感謝するよ。本当に面白かった」
ジョン・ジョン・フローレンス

3度目のベルを鳴らしたコートニー・コンローグ
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ウィメンズは前日のチャレンジングなコンディションで4度の最多優勝記録を持つステファニー・ギルモアや、3度の優勝経験があるカリッサ・ムーアがQFで敗退。
そんな中、カリフォルニアのコートニー・コンローグが他の選手を圧倒する見事なレールワークで次々とハイスコアを生み出し、マリア・マニュエルとのファイナルではメンズも含めて2019年初のパーフェクト10をスコア。昨年のフランス戦以来の優勝。ベルズでは3度目の優勝を成し遂げ、開幕戦9位の穴を埋めてランキング3位に浮上。

「なんてイベントなの!楽しみながら海とリズムを合わせたの。一日波を見ていたわ。ここで優勝することは難しい。だから、もう一度ベルを鳴らせるなんて素晴らしい気持ちよ。過去2度の優勝にも様々な思いがあるけど、今回は特別ね」
コートニー・コンローグ

なお、イベント前に設定した「Fantasy」のチーム THE SURF NEWS。
数名が足を引っ張ったものの、ジョン・ジョンとフィリッペがスコアを出しながらファイナルに残ったため、まずまずの結果になった。

チームTHE SURF NEWSの結果

次の第3戦の舞台はバリ島・クラマス。
5月13日〜25日に開催される『Corona Bali Protected』

開幕戦でイタロが優勝したエアリアルイベント、Red Bull Airborneの第2戦も行われる。

『Rip Curl Pro Bells Beach』
1位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
2位 フィリッペ・トレド(BRA)
3位 ライアン・カリナン(AUS)、ジョーディ・スミス(ZAF)
5位 ケリー・スレーター(USA)、ジェイコブ・ウィルコック(AUS)、ガブリエル・メディナ(BRA)、イタロ・フェレイラ(BRA)

ウィメンズ
1位 コートニー・コンローグ(USA)
2位 マリア・マニュエル(HAW)
3位 レイキー・ピーターソン(USA)、キャロライン・マークス(USA)
5位 ココ・ホー(HAW)、カリッサ・ムーア(HAW)、ステファニー・ギルモア(AUS)、ブリッサ・ヘネシー(CRC)

2019CT『Rip Curl Pro Bells Beach』終了後のランキング
1位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW) 16,085pt
1位 イタロ・フェレイラ(BRA) 14,755pt
3位 ジョーディ・スミス(ZAF) 12,170pt
4位 フィリッペ・トレド(BRA) 11,120pt
5位 ガブリエル・メディナ(BRA) 9,490pt

2019ウィメンズCT『Rip Curl Pro Bells Beach』終了後のランキング
1位 キャロライン・マークス(USA) 16,085pt
1位 マリア・マニュエル(HAW) 13,885pt
3位 コートニー・コンローグ(USA) 12,610pt
4位 カリッサ・ムーア(HAW) 12,545pt
5位 ステファニー・ギルモア(AUS) 9,490pt

WSL公式サイト:http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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