(優勝したコロヘ・アンディーノ) PHOTO:© Stab

STABマガジン主催のニューノーマルコンテスト「Surf 100」を制したのは?

新型コロナウイルスの影響でストップしていたWSLイベントにようやく火が灯る2020年8月。

カリフォルニアのケリー・スレーターのウェーブプール「サーフランチ」を舞台とした『Michelob ULTRA Pure Gold Rumble at the Ranch』がいよいよ現地時間8月9日午後3時(日本時間8月10日午前7時)にスタートするが、その直前の現地時間8月6日午後6時(日本時間8月7日午前10時)にSTABマガジンが新しい形のコンテスト「Surf 100」を行い、無事に終了した。

サーフムービーをモデルにしたこの「Surf 100」の第一回目は、カリフォルニアのローワー・トラッセルズが舞台。

サンクレメンテを代表する3名のサーファー、コロヘ・アンディーノ、グリフィン・コラピント、イアン・クレーンが100分間サーフィンをしてそれを有料でライブ配信。
視聴者がジャッジする仕組み。
従来のコンテストと異なり、規制が行われなかったため、ケリー・スレーターがラインナップに現れるのでは?という本当っぽいジョークも飛び交っていた。

もちろん、ただ永遠にライブ中継を配信するのではなく、カリフォルニアを代表するサーファー、デーン・レイノルズ、テイラー・ノックス、ジョージ・フロイドの死によって大きな問題になったアフリカ系アメリカ人の差別問題の際に数千人のサーファーの前で演説を行ったサル・マセークラをホスト役に招き、選手に仕込んだマイクからの音声とホストのコメントによって100分間のショーという形で行われた。

残念ながらここ数週間のカリフォルニアは台風が少ない今年の日本の夏のようにスモールコンディションが続き、この日のローワー・トラッセルズもCTイベントのような波ではなかったが、優勝したコロヘは3つのカービングのコンボや、バックサイドではノーズピックも披露。
ジャッジの傾向としては、デーンなどのコメンテーターの言葉によって左右された面もあったそうだ。

規制が行われない中でのコンテストに関しては、他のサーファーがエチケットを守り、トラブルもなかった。
「渋滞の中で映画の撮影をするようなものだ」とのデーンのコメントもあった。

このフリーサーファーを巻き込んだカオスが楽しさを増すというコンセプトも含め、「Surf 100」のショーは新型コロナウイルスの時代に合ったニューノーマルなコンテストの形なのかもしれない。

次のコンテストがいつになるのかまだ不明だが、情報が入り次第お伝えしよう!

「Surf 100」公式サイト:https://www.surf100.tv/
Instagram:@surf100.tv

(空海)

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。