現地時間8月11日、タヒチのチョープーで開催中のCT第7戦『Outerknown Tahiti Pro』は大会4日目を迎え、ウィメンズのR1が進行した。
サイドオフが強く、前日よりサイズダウンした公式4-6ftのチョープーはバレルが少なく、全てのヒートがトータル1桁というCT史上ワーストとも言える難しいコンディションにいくつかの番狂わせも発生した1日だった。
2xワールドチャンピオンを倒した14歳のミス・チョープー

PHOTO: © WSL/Matt Dunbar
この日の主役になったのは、2年連続でトライアルを制してワイルドカードを手に入れた「ミス・チョープー」ことケリア・ガリーナ。
2012年8月10日が誕生日の彼女は、14歳になったばかり。
対戦相手のタイラー・ライト(AUS)とのヒートはハイスコアが2.77。僅かながらバレルに入ったケリアにでさえジャッジが厳しくロースコアにとどまる戦いの末、ケリアに軍配が上がった。
「間違いなく、これまで波に乗った中で一番大きなチョープーだった。みんなには『トライアルの時の方が大きかったよ』と言われ続けたけど、絶対にそんなことないわ。今日の波の方が遥かに大きかった。頭からかなりデカい波を食らってしまって、あんなに大きな波を直撃されたのは生まれて初めてだった。一瞬呆然としちゃって、どうすればいいのか分からなくなったくらいよ。ヒートを勝てるとすら思っていなかったので、勝つことができてめちゃくちゃ嬉しい。目の前の一戦一戦に集中して、次のヒートに挑みたいと思う」

奇しくもタイラーは14歳の時にワイルドカードで出場したCTで史上最年少の勝者になった記録を持つ。
ケリアは昨年12歳でCTに出場した史上最年少記録を持つ選手。
次のR2ではこの場所でパリ五輪の金メダルを獲得したキャロライン・マークス(USA)と対戦する。
チョープーの女王が敗れる

PHOTO: © WSL/Hannah Anderson
ミス・チョープーは勝ち上がったものの、チョープーの女王、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)はバックアップが足らずに早くも姿を消してしまった。
対戦相手のイザベラ・ニコルス(AUS)は2025年に開花した選手。
ヒートはリスタートの後にヴァヒネがクリーンなバレルをメイクして5.83をスコア。2024年にはワイルドカードでタヒチ戦を制したこともある彼女の勝利を誰もが確信していたが、後半にサーフボードを変えたイザベラがバックハンドでのターンと短いバレルで4ポイント台を2本揃えてブザービーターを決めた。
開幕戦以降、不調のイザベラにとって大きなヒート勝利になった一方、最下位に近いヴァヒネにとっては痛恨の敗北になった。
「正直、あのヒートにはあらゆる要素が詰まっていたように感じるわ。みんな、パーフェクトでクリーンなバレルを期待してチョープーに来るけど、今日は明らかに違った。自分にとってかなり厳しい1年で、組み合わせを見た時は『なんで私が?』って思った。ヴァヒネはチョープーの女王。本当に厳しい戦いになることは分かっていた。かなり頭を使って賢く戦わなければいけなくて、海の中に本当の意味での極上の波があまりなかったという意味では、運が良かったのかなとも感じている。タヒチが大好き。もっと良いスタートを切りたかったけど、最後にしっかり締めくくることができて、すごく満足しているわ」


PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

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ロコを倒したエリン・ブルックス

PHOTO: © WSL/Hannah Anderson
ケリア、ヴァヒネのような称号はないものの、チョープーをホームにする15歳のルーキー、ティヤ・ゼブラウスキ(FRA)はエリン・ブルックス(CAN)と対戦。
難しいコンディションが続く中、ターンとバレルのコンボで4.17を出したエリンが勝利した。
ヴァヒネと同じく結果を出せないエリンの次の相手は優勝候補の筆頭、カリッサ・ムーア(HAW)
CTで最も高い壁が立ちはだかる。
「ティヤとの初めての対戦だったので、絶対に楽しいヒートになるって思ったの。だからカードを見た瞬間から気合が入ったわ。思ったよりもスロースタートだった。1本目で悪い波に行ってセットを頭から食らってしまい、サーフボードが少し長すぎるかなと感じたの。正直、本当にストレスが溜まるヒートだったわ。絶対に負けたくなかったので、勝つことができてめちゃくちゃ嬉しい。このヒートを勝ち上がれて最高。次のヒートに行けるのも幸せよ。ブラジルでカリッサとヒートを戦って、その時は彼女に負けちゃったわ。ここ数日、彼女はこの場所で攻めまくっている。間違いなく私の大好きなサーファーの一人なので、一緒にヒートを共有できる時はいつでも最高よ」




ハイエストはエロスタルベ

PHOTO: © WSL/Hannah Anderson
この日のハイエストを出したのはフランシスカ・ヴェセルコ(POR)との親友ルーキー対決を制したナディア・エロスタルベ(ESP)で、フロントサイドの利点を生かしてバレルに集中。
CT選手以外で唯一パリ五輪のQFに進出したこともある彼女のアプローチは素晴らしく、6.17をスコアした。
「本当に厳しい1日だったので、勝ち上がることができて本当に嬉しいわ。海の中はかなり荒れていて、自分の安全圏から出ざるを得ない状況だった。完全に自分の得意な領域から外れてしまった。自分自身を少し追い込んでみたら、あの良い波を掴むことができたの。バレルを抜けて、チャンネルにいる友人やボーイフレンドが応援してくれているのを見るのは最高よね。勝てたことは本当に嬉しいけど、親友と同じヒートになるのは嫌なものよ。USオープンでは彼女に負けていたので、今回は私の番だった」

PHOTO: © WSL/Matt Dunbar


PHOTO: © WSL/Hannah Anderson

PHOTO: © WSL/Matt Dunbar
この日は他にもアナット・レリオール(ISR)、ヨランダ・ホプキンス(POR)とヨーロピアンルーキーが勝利。
アリッサ・スペンサー(USA)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)も勝ち上がった一方、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ステファニー・ギルモア(AUS)のベテラン勢が敗退した。
ネクストコールは現地時間8月12日の朝7時(日本時間8月13日午前2時)で、35分後にスタート予定。
4日間予報では、12日、13日、14日にかけてオフショアが続く予想のため、一気に進行する可能性がある。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

Outerknown Tahiti Pro Presented by I-SEA Women’s Round One Results:
HEAT 1: Anat Lelior (ISR) 4.16 DEF. Sally Fitzgibbons (AUS) 1.67
HEAT 2: Erin Brooks (CAN) 6.90 DEF. Tya Zebrowski (FRA) 2.00
HEAT 3: Isabella Nichols (AUS) 8.77 DEF. Vahine Fierro (FRA) 7.13
HEAT 4: Yolanda Hopkins (POR) 4.73 DEF. Stephanie Gilmore (AUS) 3.90
HEAT 5: Alyssa Spencer (USA) 5.00 DEF. Bella Kenworthy (USA) 1.93
HEAT 6: Brisa Hennessy (CRC) 6.00 DEF. Bettylou Sakura Johnson (HAW) 4.44
HEAT 7: Nadia Erostarbe (ESP) 8.67 DEF. Francisca Veselko (POR) 4.66
HEAT 8: Kelia Gallina (PYF) 5.34 DEF. Tyler Wright (AUS) 4.57
Outerknown Tahiti Pro Presented by I-SEA Women’s Round Two Marchups:
HEAT 1: Carissa Moore (HAW) vs. Erin Brooks (CAN)
HEAT 2: Molly Picklum (AUS) vs. Alyssa Spencer (USA)
HEAT 3: Sawyer Lindblad (USA) vs. Isabella Nichols (AUS)
HEAT 4: Lakey Peterson (USA) vs. Nadia Erostarbe (ESP)
HEAT 5: Gabriela Bryan (HAW) vs. Anat Lelior (ISR)
HEAT 6: Caroline Marks (USA) vs. Kelia Gallina (PYF)
HEAT 7: Luana Silva (BRA) vs. Yolanda Hopkins (POR)
HEAT 8: Caitlin Simmers (USA) vs. Brisa Hennessy (CRC)
Outerknown Tahiti Pro Presented by I-SEA Men’s Round Three Matchups:
HEAT 1: Kauli Vaast (FRA) vs. Alan Cleland (MEX)
HEAT 2: Seth Moniz (HAW) vs. Barron Mamiya (HAW)
HEAT 3: Connor O’Leary (JPN) vs. Italo Ferreira (BRA)
HEAT 4: Liam O’Brien (AUS) vs. Ethan Ewing (AUS)
HEAT 5: Ramzi Boukhiam (MAR) vs. Joao Chianca (BRA)
HEAT 6: Alejo Muniz (BRA) vs. George Pittar (AUS)
HEAT 7: Kelly Slater (USA) vs. Jack Robinson (AUS)
HEAT 8: Griffin Colapinto (USA) vs. Miguel Pupo (BRA)
(黒本人志)






















