(危険なバレルに突っ込んだカニエラ) PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

ハワイアンが活躍したLT開幕戦『Lexus US Open of Surfing』2日目

現地時間7月26日、カリフォルニアのハンティントンビーチを舞台としたLT開幕戦『Lexus US Open of Surfing』は大会2日目を迎えた。

前日よりサイズダウンしたものの、公式3-5ftレンジとロングボードには十分過ぎるサイズがあり、夏のハンティントンビーチらしく、日中は風の影響が強まる傾向。

Opening Roundを取りこぼした男女16名による敗者復活戦のElimination Roundが進行してベスト16が揃った。

ハイエストはソフィア・コーヘン

(ソフィア・コーヘン)
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

大会2日目、ウィメンズサイドはハワイアンの活躍が目立っていた。

まず、ウィメンズでは20歳のソフィア・コーヘンがワイルドカードで出場しているプエルトリコのストーリー・マルチネスを相手に7.67とここまでのハイエストスコアを出して圧勝した。

「あのスコアを出せて本当に良かったわ。誰もこの敗者復活ラウンドには回りたくない。まずはヒートを無事にスタートできてホッとした。最初は少し自分に自信が持てなかったのですが、『私ならできる』と自分に言い聞かせて、良いメンタル状態を保つよう心がけたの。今自分がいる場所に目を向けることが大切。ここはハンティントンビーチ、WSLが用意してくれた中では最高の会場よ。とにかくポジティブでハッピーな気持ちでいようと思うわ」

LTでは2023年のエルサルバドルで初優勝をして以来、優勝から遠ざかっているソフィア。
2勝目に向けてまずは一歩進むことに成功した。

PHOTO: © WSL/Megan Youngblood

ワールドチャンピオンを倒したケリス・カレオパア

(ケリス・カレオパアとリンジィ・ステインリード)
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

2022年、2023年と2年連続で今イベントを制しているケリス・カレオパアもこの日目立っていたハワイアンの一人。

2011年のワールドチャンピオンで、今イベントにはリプレイスメントで出場しているリンジィ・ステインリード(USA)を相手にスタイリッシュなサーフィンで12.67とトータルスコアではここまでのハイエストを揃えてオープニングヒートを飾っていた。

PHOTO: © WSL/Megan Youngblood
(ケリス)
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

「勝利を得て良い波にいくつか乗れたのは、とても気持ちが良いわ。昨日は少しショックだったけど、敗者復活戦に回ること自体は問題なかった。海に入るチャンスがもう一度増えただけよね。ただ良い波に乗りたかった。ハンティントンは常に変化している。今までにサーフィンした中で最も難しい波よ。ここで連覇して少しは乗り慣れていると感じてはいても、いつ状況が変わるか分からないので、できるだけ多く海に入っていたい」

その他、ルーキーであり、コスタリカ初のLT選手であるリア・ディアスを始め、10代の神童キャッシュ・フーバー(USA)、ジンジャー・カイミ(ITA)、マリア・リーガン(USA)、ベテランのアリス・レモーン(FRA)がRound of 16進出を決めた。

Round of 16では、田岡なつみがケリス、吉川広夏がマリアと対戦する。

(コスタリカ初のLT選手、リア・ディアス)
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki
(コスタリカの応援団)
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(ジンジャー・カイミ)
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(マリア・リーガン)
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カニエラが残り、ジョンとカイが去る

(カニエラ・スチュワート)
PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki

メンズサイドはハワイアンにとって明暗を分けた1日だった。

まず勝ったのは初日にサーフボードを真っ二つに折り、この日危険なインサイドバレルに突っ込んだカニエラ・スチュワート。
ウルグアイのジュリアン・シュワイザーを僅差で倒してベスト16入りを果たした。

ハンティントンビーチは2023年にチームメイトのケリスとダブル優勝を成し遂げた相性の良い場所。
不調だった昨年の結果を挽回するため、まずはここで上位に入りたいところだろう。

「足に大きな水ぶくれができていて、歩くのすら大変なんだ。だから今日は包帯を巻いて昨日みたいにテーピングもした。それでもサーフィンをするのは厳しかったよ。今はブーツを手に入れてクッション性を確保できたので、これで準備万端。昨日ボードを折ってしまったんだ。まさか折れるとは思っていなかったから、1本しか手持ちがなかった。自宅から一晩でボードを送るのを手伝ってくれた友達のイーサンとカムには感謝したい。バレルインした波は、自分がプライオリティを持っていてジュリアンが行こうとしていたので、行かざるを得ない感じだった。もう波に乗っているんだからやってみようと思ったんだ」

PHOTO: © WSL/Tommy Pierucki
(カイ・サラスを倒したジャック・ヴァン・ワゴナー)
PHOTO: © WSL/Megan Youngblood

一方、カニエラのメンターでもあるカイ・サラス、ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタインは敗退となった。

カイを倒したのは、北米リージョナルのチャンピオン、21歳の若きロガー、ジャック・ヴァン・ワゴナー。
ジャックはノーズライドとクローズアウトセクションでのターンで7.33をスコアし、僅差で勝利。
ハンティントンビーチでは2度目のRound of 16進出を決めた。

「あのヒートは心臓がバクバクだった。フェイスが乱れたコンディションの中でも、オープンフェイスの波を見つけられて最高に嬉しかった。普段フリーサーフィンをしている時のようなライディングができたと感じたね。カイを相手にあのヒートを勝ち上がれたのは本当に興奮したよ。そういうマインドセットでいるおかげで、ボードの上でよりリラックスできて、マニューバー間のつながりもスムーズになる。終盤にかけてカイが良い波に乗り始め、彼がテイクオフするたびに『もう1本波を取らないとやばいかも』と思っていたけどね」

ジャックは次のRound of 16で強豪のテイラー・ジェンセン(USA)と対戦する。

その他、フィリピンのジョマリー・エブエザを始め、マックス・ウェストン(AUS)、オリバー・パッカム(RSA)、コール・ロビンス(USA)、トニー・シルヴァニ(USA)がベスト16入り。

井上鷹はロジェリオ・Jr・エスクイエヴェルとのアジアリージョナル対決となる。

ネクストコールは現地時間7月27日朝7時(日本時間同日23時)で、35分後に開始予定。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(フィリピン応援団に囲まれるジョマリー・エブエザ)
PHOTO: © WSL/Megan Youngblood

Lexus US Open of Surfing Longboard Women’s Elimination Round Results:
HEAT 1: Kelis Kaleopaa (HAW) 12.67 DEF. Lindsay Steinriede (USA) 8.84
HEAT 2: Malia Ilagan (USA) 12.67 DEF. Beatrice Conroy (AUS) 9.07
HEAT 3: Sophia Culhane (HAW) 12.44 DEF. Story Martinez (PUR) 10.17
HEAT 4: Cash Hoover (USA) 11.74 DEF. Maria Fernanda Reyes (PER) 10.17
HEAT 5: Mason Schremmer (USA) 7.23 DEF. Liv Stokes (CAN) 7.06
HEAT 6: Ginger Caimi (ITA) 8.40 DEF. Dhea Novitasari (INA) 7.53
HEAT 7: Alice Lemoigne (FRA) 9.16 DEF. Christy Gilmour (RSA) 6.14
HEAT 8: Lia Diaz (CRC) 11.83 DEF. Sive Jarrard (ASM) 9.64

Lexus US Open of Surfing Longboard Men’s Elimination Round Results:
HEAT 1: Max Weston (AUS) 10.07 DEF. Gavin Idone (USA) 9.10
HEAT 2: Jack Van Wagoner (USA) 13.83 DEF. Kai Sallas (HAW) 13.66
HEAT 3: Tommy Coleman (USA) 13.43 DEF. John Michael Van Hohenstein (HAW) 11.10
HEAT 4: Oliver Packham (RSA) 10.40 DEF. Nicholas Brewer (AUS) 6.94
HEAT 5: Cole Robbins (USA) 12.63 DEF. Kai McPhillips (USA) 10.04
HEAT 6: Tony Silvagni (USA) 12.33 DEF. Ben Skinner (GBR) 7.83
HEAT 7: Kaniela Stewart (HAW) 12.57 DEF. Julian Schweizer (URY) 10.20
HEAT 8: Jomarie Ebueza (PHL) 13.27 DEF. António Dantas (POR) 11.83

Lexus US Open of Surfing Longboard Women’s Round of 16 Matchups:
HEAT 1: Avalon Gall (USA) vs. Ginger Caimi (ITA)
HEAT 2: Tully White (AUS) vs. Mason Schremmer (USA)
HEAT 3: Honolua Blomfield (HAW) vs. Cash Hoover (USA)
HEAT 4: Kelis Kaleopaa (HAW) vs. Natsumi Taoka (JPN)
HEAT 5: Rachael Tilly (USA) vs. Lia Diaz (CRC)
HEAT 6: Sophia Culhane (HAW) vs. Natalia Wunderlich (HAW)
HEAT 7: Hiroka Yoshikawa (JPN) vs. Malia Ilagan (USA)
HEAT 8: Chloe Calmon (BRA) vs. Alice Lemoigne (FRA)

Lexus US Open of Surfing Longboard Men’s Round of 16 Matchups:
HEAT 1: Taylor Jensen (USA) vs. Jack Van Wagoner (USA)
HEAT 2: Chase Lieder (USA) vs. Oliver Packham (RSA)
HEAT 3: Declan Wyton (AUS) vs. Jack Tyro (NZL)
HEAT 4: Rogelio Jr Esquievel (PHL) vs. Taka Inoue (JPN)
HEAT 5: Edouard Delpero (FRA) vs. Tommy Coleman (USA)
HEAT 6: Cole Robbins (USA) vs. Kaniela Stewart (HAW)
HEAT 7: Max Weston (AUS) vs. Jomarie Ebueza (PHL)
HEAT 8: Kevin Skvarna (USA) vs. Tony Silvagni (USA)

(黒本人志)

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