フィリピンのシャルガオ島にある「Cloud 9」を舞台としたCT第11戦『Philippines Pro』は3日連続で進行。
現地時間11月2日はメンズR2のH3からスタートしている。
前日にオージーのカラム・ロブソンを倒したコナー・オレアリーはワールドチャンピオンであり、カレントリーダーでもあるヤゴ・ドラとクロスゲームの末に土壇場で逆転されたが、五十嵐カノアはローカルトライアルからワイルドカードを手に入れたジャワード・アルシソを相手に勝利して今シーズン4度目のQF進出を果たした。
「Cloud 9」最強の男、マラマことジョン・マーク・トコンがイーサン・ユーイング(AUS)に肉薄した直後。
地元の応援団の迫力もあり、カノアはいつになくプレッシャーを感じるヒートだった。
風の影響が入り始めてバレルが少なくなる展開の中、カノアはクレバーにエアーとターンでスコアを重ねて徐々にジャワードを引き離していくが、執拗にバレルを狙っていたジャワードはヒート後半にプライオリティがない状況で難しいバレルをメイクしてヒートのハイスコアとなる7.67を出して追い上げる。
終了間際、ニードスコアが5ポイント台と低い状況でジャワードは再びバレルをメイクするが、この波はポジションが浅く、逆転には届かなかった。
これで全てのローカルワイルドカードが姿を消したものの、改めてフィリピン人のレベルの高さを証明したイベントだった。
なお、今回のQF進出で最終戦のパイプラインでR4から出場するトップシードの8名に入ることが決定した。
最終戦のフォーマットは通常と大きく異なる。
カノアはQFでヤゴと対戦する。
勝利者インタビュー

Image: WSL(YouTube)
MC:カノア、かなり僅差のヒートだったけど、同時に大きな勝利でもあった。
これでパイプ・マスターズのトップ8入りが決まったね。
ありがとう!
本当にタフなヒートだった。彼は素晴らしいサーファーだよ。先月のアジア競技大会でも対戦したけど、本当に才能のある選手だし、昨日も素晴らしいヒートをしていた。
ここのローカルサーファーたちのラインナップでの動き方は、他の場所とはかなり違う。常に気を張っていなければならないので、すごく怖い。気を抜く瞬間がないよね。
自分では最初から最後まで集中できていたつもりだったけど、彼はプライオリティを持たない状況で7ポイントを出した。それだけ彼が素晴らしいサーファーだということさ。ここだけでなく、日本で見せていたサーフィンも本当に素晴らしかった。
彼には心から敬意を表したい。フィリピンから現れる次の大物になると思う。彼と対戦できたことを光栄に思うよ。
ヒート終盤に怪我をしてしまったようだけど、彼の回復を心から願っている。僕たちは常に限界まで自分を追い込んでいるし、それぞれにとって大きな意味を持つヒートでは、なおさらだよ。残念ながら、そういうことが起きてしまう場合もある。彼の幸運を祈っている。自分は次のラウンドに集中するよ。
MC:素晴らしいサーファーが大勢いる中でのワイルドカードの脅威。タワーから聞こえてくる歓声もすごかったよね。海の中にいても聞こえていたと思う。かなり感動したと話していたよね。
もちろん。
残り40秒というところで、エアーのセクションがある良い波が来たので、プライオリティを使ってその波に乗ることにした。
そして残り20秒くらいになったとき、彼がものすごい波をつかんだ。読み取るのが本当に難しい波で、風も少し強まっていた。多分、彼が思い描いていたラインでは乗れなかったんだと思う。
でも、本当にすごい波だった。
観客も大興奮で、鳥肌が立ったよ。
チャンネルからそのライディングを見ていたけど、波の素晴らしさにも、観客の盛り上がりにも、ただただ圧倒された。地元のサーファーにこれだけの声援が送られるというのは、本当に特別なことさ。
僕も同じような経験をさせてもらっている。USオープンがそれにあたると思う。あの大会はいつも特別。彼がどんな気持ちなのか、よく分かるよ。彼らが地元の声援を力に変えているのも伝わってくる。本当に素晴らしいね。
地元の観客にも拍手を送りたい。地元のサーファーを応援するって、本当に素敵なこと。いつだって特別なものなんだ。
この大会がここで開催されることは、全員にとって新鮮な風を吹き込んでくれたように感じる。新しい大会が加わり、地元の皆さんがこれほど温かく応援してくれる。本当に特別な大会だよ。これからもここに戻ってこられることを願っている。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
以下、日本語翻訳でのライブ中継
(黒本人志)






















