現地時間11月1日、CT第11戦『Philippines Pro』は2日目を迎え、ウィメンズR1残りヒート終了後、メンズR1、メンズR2の8ヒート中、2ヒートが進行した。
コンディション悪化によって僅か2ヒートのみ行われた初日と一転、公式4-6ftレンジの「Cloud 9」は完璧な波に恵まれ、朝から夕方まで16ヒートを消化するマラソンデーとなった。



ローカルワイルドカードのジョン・マーク・トコンが圧勝

PHOTO: © WSL/Andrew Shield
この日の主役は『Philippines Pro』開催が決まってからすぐにローカルワイルドカードの発表があった「Cloud 9」最強の男、ジョン・マーク・トコン。
2014年から「Cloud 9」で開催されているQSに9回の出場、5度のファイナル進出、4度の優勝と圧倒的な強さを誇る29歳のローカルである彼はCT選手でさえ見つけられなかったベストなラインでバレルに入り、完璧に姿を消してからメイクして大歓声を巻き起こしていた。
ジョンは2本の8ポイントライドでサミュエル・プーポ(BRA)をコンビネーションに追い込んで圧勝。
最後は小ぶりなサイズでフルローテーションエアーも披露していた。
サミュエルもバレルはメイクしていたが、テイクオフのポジションが全く異なっていた。

「信じられないよ。クラウド9を知っているけれど、CTでの最初のヒートだからね。とにかく信じられない。陸の上でもすごくプレッシャーを感じていたんだ。でも、『海に入るまでに、自分と波のことだけを考えよう、それだけだ』ってね。そして『海に行って楽しんで、正しい波を選んで、ただバレルに入ってターンを決めよう。余計なことは何もせず、シンプルに保とう』ってね。今のクラウド9の波はすごく良い。僕が波をキャッチして、バレルから出てきた後とかに聞こえてきた。家族みんなや僕の友達の歓声がね。サポートがあるのは本当に最高だし、素晴らしい気分だよ。初めての経験かな。だから、すごく嬉しいし、次のヒートが待ちきれないよ」
友人、家族、ファン。
そして、フィリピンのためにフィリピンを代表して戦っていると話していたジョンの愛称はマラマ。
会場にはマラマの応援団が驚くほど沢山集まり、連呼していた。
マラマはR2ではイーサン・ユーイング(AUS)と対戦する。
なお、ローカルトライアルからワイルドカードを手に入れたジャワード・アルシソも活躍してカウリ・ヴァースト(FRA)を僅差で倒した。
ジャワードはR2で五十嵐カノアと対戦する。

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絶対に諦めないセスが2大会連続QF進出

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その他、日本のコナー・オレアリーを始め、セス・モニーツ(HAW)、フィリッペ・トレド(BRA)、リアム・オブライエン(AUS)、ジャック・ロビンソン(AUS)、ジョージ・ピター(AUS)がR1を通過。
2ヒートだけ進行したR2はセスとジャック・ロビンソン(AUS)がQF進出を果たした。
ランキング2位のイタロ・フェレイラ(BRA)を抑える大金星。
7ポイントがハイスコアとなる壮絶なバレル勝負を制した。



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インタビューでは、名物コーチのダグ・シルバが放った「戦略はアウトで花火になること」という印象的な言葉について尋ねられていた。
「彼は『花火になれ』って言っていたんだ。とにかくアウトに出て派手にいけってことさ。シンプルに言えば『最高の波を2本掴んで、それを上手くサーフィンしろ』ってことだね。うまく実行したと思うよ」
今年は7年間のキャリアで初の優勝をタヒチで成し遂げたセス。
ポルトガル、フィリピンと2大会連続のQF進出と最終戦のパイプラインを前に調子を上げている。
「サーフィンはすごくタフだよ。知っての通り、僕はこれを長い間やっている。ツアーに出てこれで7年目になるけれど、山あり谷ありなんだ。戦い続けなければならないよ。だって、サーフィンは予測不能だからね。ある日会場に着いたら波のサイズが2フィートで、それでもパフォーマンスを出さなきゃいけない。いくつかの悪いヒートで思い通りにいかなくなって、次のイベントで優勝したりするんだから。だから、ただ戦い続けるだけさ。諦めちゃダメなんだ。絶対に諦めない。それがモットーみたいなものなんだ。とにかく『絶対に諦めない』ことだね」
カリッサが9ポイントライドでシエラを倒す

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ウィメンズサイドは早くもQFを戦うベスト8が決定。
ポストシーズンで人数が絞られたため、展開は早い。
ランキング上位の選手では前日に3位のガブリエラ・ブライヤン(HAW)が敗れた一方、この日はトップのモリー・ピックラム(AUS)、2位のカリッサ・ムーア(HAW)がラウンドアップ。
4位のエリン・ブルックス(CAN)、5位のソーヤ・リンドブラッド(USA)は姿を消した。
ハイスコアはカリッサの9.00。
それはメンズのマラマを超えるバレルライドで生み出され、来年CTのメンバーとして正式にデビューするシエラ・カー(AUS)がカリッサの餌食になった。
QSでは「Cloud 9」で優勝経験があるシエラだが、この日のコンディションには合っていなかったようだ。



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「すごく感謝しているわ。クラウド9に感謝、私にあの波を届けてくれた宇宙に感謝しているわ。海から上がってきた時にシエラと話したの。おそらく数週間前にこの対戦カードを予想していて、もし私が第2シードなら彼女と対戦することになるって分かっていたの。ポルトガルでいろいろなことが起きた時『なんてこと、嘘でしょ』ってなったわ。この対戦が1週間ずっと頭の中にあった。そのことで考え過ぎて頭が変にならないようにした。シエラはここで勝ったことがあって、滞在したこともある。来年フルタイムでツアーに参加するにあたって脅威となる存在だから、今回の大会全体の中でも最も厳しい対戦の1つだったと思うわ」
9ポイントを出したボードは2年前にタヒチで使用したボード。
サイズ感は違うものの、チョープーのライト版のようなスラブ波であるこのブレイクに合っていたようだ。
ワイルドカードを獲得して娘を伴ってツアーを回っているカリッサは以前よりも感情的になる場面が多いように感じる。
インタビューでも娘のことを話しながら涙が溢れていた。
「シーズンが始まった時に『あなたがこのタイトル争いの中にいる』なんて誰かに言われてワイルドカードを受け入れていたら『冗談でしょ』って言っていたと思うの。だから、これは本当に夢が叶ったように感じられるわ。私はただあらゆる瞬間を噛みしめているし、『なんてこと、また全部の感情を感じているわ』って思う瞬間が間違いなくあるけれど『またこれを全部感じられるなんて、なんて最高なの?』って思っているの。自分自身を落ち着かせようとしているわ。今朝は少し緊張していて、娘がちょっとかんしゃくを起こしちゃったの。『ああ、強くならなきゃだめよ』って思って『ママも強くなるわ。ママも海に出て強くなってくるわね』って言ったの。彼女は私にとってすごく大きなインスピレーションの源になっているわ」

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その他、9月のフィジー戦のファイナル前に怪我をして棄権していたイザベラ・ニコルス(AUS)が復帰後初ヒートで勝利。
ルアーナ・シルヴァ(BRA)、タイラー・ライト(AUS)、ナディア・エロスタルベ(ESP)もこの日QF進出を決めている。
ネクストコールは現地時間11月2日の朝7時(日本時間同日8時)で35分後に開始予定。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
Philippines Pro Presented by the Philippine Sports Commission Women’s Round 1 Results
HEAT 1: Caitlin Simmers (USA) 15.17 DEF. Caroline Marks (USA) 9.00
HEAT 2: Yolanda Hopkins (POR) 10.10 DEF. Gabriela Bryan (HAW) 7.00
HEAT 3: Luana Silva (BRA) 10.63 DEF. Bettylou Sakura Johnson (HAW) 9.66
HEAT 4: Carissa Moore (HAW) 14.33 DEF. Sierra Kerr (AUS) 6.07
HEAT 5: Molly Picklum (AUS) 11.50 DEF. Mara Lopez (PHL) 4.50
HEAT 6: Isabella Nichols (AUS) 9.67 DEF. Lakey Peterson (USA) 9.47
HEAT 7: Tyler Wright (AUS) 11.93 DEF. Erin Brooks (CAN) 10.64
HEAT 8: Nadia Erostarbe (ESP) 10.04 DEF. Sawyer Lindblad (USA) 9.57
Philippines Pro Presented by the Philippine Sports Commission Men’s Round 1 Results
HEAT 1: Connor O’Leary (JPN) 13.13 DEF. Callum Robson (AUS) 9.90
HEAT 2: Seth Moniz (HAW) 12.66 DEF. Marco Mignot (FRA) 10.33
HEAT 3: Filipe Toledo (BRA) 10.67 DEF. Cole Houshmand (USA) 9.53
HEAT 4: Liam O’Brien (AUS) 14.33 DEF. Joao Chianca (BRA) 13.33
HEAT 5: Jack Robinson (AUS) 14.83 DEF. Bronson Meydi (INA) 10.00
HEAT 6: George Pittar (AUS) 10.33 DEF. Noah Arkfeld (PHL) 6.67
HEAT 7: John Mark Tokong (PHL) 16.60 DEF. Samuel Pupo (BRA) 11.00
HEAT 8: Jayuard Alciso (PHL) 12.93 DEF. Kauli Vaast (FRA) 12.17
Philippines Pro Presented by the Philippine Sports Commission Men’s Round 2 Results [H1 – H2]
HEAT 1: Seth Moniz (HAW) 14.43 DEF. Italo Ferreira (BRA) 13.67
HEAT 2: Jack Robinson (AUS) 13.23 DEF. Miguel Pupo (BRA) 12.60
Philippines Pro Presented by the Philippine Sports Commission Men’s Round 2 Remaining Matchups
HEAT 3: Griffin Colapinto (USA) vs. Filipe Toledo (BRA)
HEAT 4: Ethan Ewing (AUS) vs. John Mark Tokong (PHL)
HEAT 5: Yago Dora (BRA) vs. Connor O’Leary (JPN)
HEAT 6: Kanoa Igarashi (JPN) vs. Jayuard Alciso (PHL)
HEAT 7: Gabriel Medina (BRA) vs. Liam O’Brien (AUS)
HEAT 8: Leonardo Fioravanti (ITA) vs. George Pittar (AUS)
Philippines Pro Presented by the Philippine Sports Commission Women’s Quarterfinal Matchups
HEAT 1: Caitlin Simmers (USA) vs. Yolanda Hopkins (POR)
HEAT 2: Luana Silva (BRA) vs. Carissa Moore (HAW)
HEAT 3: Molly Picklum (AUS) vs. Isabella Nichols (AUS)
HEAT 4: Tyler Wright (AUS) vs. Nadia Erostarbe (ESP)
(黒本人志)






















