(今シーズン最高のヒートになった五十嵐カノア) PHOTO:© WSL/Pat Nolan

五十嵐カノアが主役になったCT第9戦『Lexus Trestles Pro』3日目

カリフォルニアのローワー・トラッセルズで開催中のCT第9戦『Lexus Trestles Pro』は3日間のレイデイを経て現地時間9月16日に再開。

風の影響が入りながらも公式3-4ftレンジのハイパフォーマンスな波でウィメンズのR1の残りヒートとメンズR2のH11まで進行した。

この日の主役は9.00のハイスコアと17.00のハイエストスコアを出した日本の五十嵐カノア。
対戦相手はローカルのクロスビー・コラピントで、今回の敗退でポストシーズン進出の可能性が消えたため、ヒート終了後に怒りの矛先をサーフボードにぶつけていた。

(風の影響が入りながらもライト・レフト共に形良いAフレームの波)
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(地元の応援団)
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(五十嵐カノア)
PHOTO: © WSL/Emma Sharon
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(カノアに敗れてポストシーズン行きがなくなったクロスビー・コラピント)
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(イタロ・フェレイラ)
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(グリフィン・コラピント)
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(ワイルドカードのエデン・ウォーラ)
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(ベラ・ケンワーズィ)
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(骨折から僅か2週間で復帰したジョアオ・チアンカ)
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カノアの他、フロリダからサンクレメンテに移住しているキャロライン・マークス、ディフェンディングチャンピオンのヤゴ・ドラ、イタロ・フェレイラのブラジリアンコンビ、ローカルのグリフィン・コラピント&コール・ハウシュマンド、ワイルドカードのエデン・ウォーラ(USA)、ルーキーのヨランダ・ホプキンス(POR)、ベラ・ケンワーズィ(USA)、ルーク・トンプソン(RSA)が活躍した1日だった。

なお、フィジー戦の期間中に左足を骨折しながらも約2週間のリハビリで出場したブラジルのジョアオ・チアンカは見事に復活したものの、マルコ・ミニョー(FRA)に僅差で敗退した。

イエロージャージのレオを倒して2026年初のR3進出

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ポストシーズン進出どころか、来年のツアー残留も危ういランキング下位のルーキーでは、初のR2進出を決めたオスカー・ベリー(AUS)がヤゴに敗退した一方、ルークがイエロージャージを奪回したレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)を倒して初のR3進出を決めた。

ルークはこの日のスコアの鍵になったエアーを駆使してトータル13.87をスコア。終盤にレオをコンビネーションに追い込んだ。

「今年は本当に厳しい1年だよ。CTに出場が決まった時は自分自身に期待した。やる気満々で挑んだけど、まるで分厚いレンガの壁にぶつかり続けているような感覚だった。大会を重ねるごとにその壁はどんどん強くなる。敗退から学ぶことはあると感じつつも、このラウンドを突破するのが本当に難しかったね。ヒートではレオナルドのように世界最高峰のサーファーたちと戦わなければいけない中で、ついに突破口を開くことができて本当に嬉しい。ポストシーズン進出が決まったわけではないけど、自分にとって大きな自信になった。本当に大きな意味を持つ勝利だったさ。レオと戦うのは辛かった。彼がワールドタイトルを獲得する姿も見たいと思っているからね」

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(今回もイエロージャージ着用で早期敗退したレオ)
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レオからトップを奪ったヤゴ

(ディフェンディングチャンピオンのヤゴ・ドラ)
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イエロージャージを着ると早期敗退してしまうレオを尻目にランキング上位の選手が勝ち上がったこの日。

ライブランキングではヤゴがトップに立ち、イタロが3位に付けており、3人の差は僅か。
ポストシーズン前の最後のイベントであるトラッセルズ戦はタイトル争いにも非常に重要になる。

ヤゴはR2でオスカーに序盤こそ押されていたが、王者の風格を見せ、革新的なライディングとパワーで7.83をスコアしてリードを固めていた。

「世界で最もハイパフォーマンスな波の一つ。自分にとって特別なつながりがある場所でもある。サンクレメンテに少しの間住んでいたし、シェイパーのマットとの関係を築くことに多くの時間を費やしたんだ。昨年はここで試合の時しかサーフィンしていない。もっとサーフィンしたかったけど、チャンスに恵まれず、だからこそここに戻れて本当に嬉しいよ。ヒートでは南風が吹き始めてかなり難しかった。攻略方法を見つけ出し、エアーならスコアが出るだろうと判断したのさ。あのレフトの波を捕まえてビッグエアーを決めることができた。ヒートを勝ち抜けて本当に嬉しいよ」

サンクレメンテに拠点を置くLOSTの「メイヘム」ことマット・バイオロスのボードを長年使用しているヤゴ。
シェイパーランキングにも大きく貢献して現在トップを独走中になっている。

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(オスカー・ベリー)
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ウィメンズのハイエストを出したキャロライン

(キャロライン・マークス)
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現在のホームブレイクであるローワー・トラッセルズでまさに水を得た魚のようにフローしていたキャロラインがこの日のウィメンズのハイエストである15.67でトライアルから勝ち上がったキラ・ピンカートン(USA)に圧勝。

序盤に7.67、残り5分を切ってから8.00。共にフロントサイドになるレフトで出していた。

「タフな戦いになることは分かってたわ。10年ほど前のUSチャンプでキラと同じヒートになったことがあるの。彼女がそのヒートで10ポイントを出したのを覚えているわ。だから、彼女がここで本当に手強い存在だということは知っていた。波数が少なかったので、スマートな考えが必要だった。小さな波に乗ってしまうというちょっとしたミスをして、その後に彼女が良い波に乗ったけど、ありがたいことに終盤にセットが入ったの。結果にはとても満足している。8.00を出したときにガッツポーズをしたのを覚えている。普段はガッツポーズなんて絶対にしないので、自分でもおかしくなっていたのね。この場所は私のキャリアに多くの成功をもたらしてくれた。サーファーとしても私を成長させてくれたわ」

ネクストコールは9月17日朝7時(日本時間の同日23時)で30分後にスタート予定。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

2026 Lexus Trestles Pro Women’s Round 2 Results (Heats 4 – 8):
HEAT 4: Yolanda Hopkins (POR) 11.96 DEF. Sally Fitzgibbons (AUS) 11.37
HEAT 5: Tyler Wright (AUS) 10.67 DEF. Francisca Veselko (POR) 7.17
HEAT 6: Bella Kenworthy (USA) 13.33 DEF. Bettylou Sakura Johnson (HAW) 10.77
HEAT 7: Eden Walla (USA) 11.83 DEF. Nadia Erostarbe (ESP) 8.73
HEAT 8: Caroline Marks (USA) 15.67 DEF. Kirra Pinkerton (USA) 12.50

2026 Lexus Trestles Pro Women’s Round 2 (Heats 1 – 11) Results:
HEAT 1: Callum Robson (AUS) 12.27 DEF. Connor O’Leary (JPN) 8.83
HEAT 2: Griffin Colapinto (USA) 14.50 DEF. Rio Waida (INA) 12.87
HEAT 3: Yago Dora (BRA) 14.33 DEF. Oscar Berry (AUS) 11.83
HEAT 4: Kauli Vaast (FRA) 12.20 DEF. Barron Mamiya (HAW) 10.53
HEAT 5: Marco Mignot (FRA) 14.43 DEF. Joao Chianca (BRA) 11.77
HEAT 6: Italo Ferreira (BRA) 14.26 DEF. Eli Hanneman (HAW) 12.40
HEAT 7: Kanoa Igarashi (JPN) 17.00 DEF. Crosby Colapinto (USA) 12.40
HEAT 8: Ethan Ewing (AUS) 12.37 DEF. Alejo Muniz (BRA) 11.50
HEAT 9: Luke Thompson (RSA) 13.87 DEF. Leonardo Fioravanti (ITA) 6.90
HEAT 10: Cole Houshmand (USA) 14.00 DEF. Morgan Cibilic (AUS) 5.40
HEAT 11: Alan Cleland (MEX) 13.26 DEF. George Pittar (AUS) 11.67

2026 Lexus Trestles Pro Women’s Round 2 Matchups:
HEAT 1: Gabriela Bryan (HAW) vs. Tya Zebrowski (FRA)
HEAT 2: Luana Silva (BRA) vs. Tyler Wright (AUS)
HEAT 3: Sawyer Lindblad (USA) vs. Vahine Fierro (FRA)
HEAT 4: Lakey Peterson (USA) vs. Eden Walla (USA)
HEAT 5: Carissa Moore (HAW) vs. Brisa Hennessy (CRC)
HEAT 6: Erin Brooks (CAN) vs. Caroline Marks (USA)
HEAT 7: Molly Picklum (AUS) vs. Yolanda Hopkins (POR)
HEAT 8: Caitlin Simmers (USA) vs. Bella Kenworthy (USA)

2026 Lexus Trestles Pro Men’s Round 2 (Heats 12 – 16) Matchups:
HEAT 12: Samuel Pupo (BRA) vs. Jake Marshall (USA)
HEAT 13: Gabriel Medina (BRA) vs. Mateus Herdy (BRA)
HEAT 14: Jack Robinson (AUS) vs. Seth Moniz (HAW)
HEAT 15: Liam O’Brien (AUS) vs. Filipe Toledo (BRA)
HEAT 16: Miguel Pupo (BRA) vs. Ramzi Boukhiam (MAR)

(黒本人志)

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