現地時間8月26日、タイトルレースに極めて重要なイベントになるCT第8戦『Fiji Pro』が開幕!
初日のクラウドブレイクは公式4-8ftレンジのグッドコンディションでメンズ、ウィメンズの順でR1が進行後、メンズR2の16ヒート中4ヒートが行われた。
この日のハイライトは何と言ってもエリン・ブルックスによるパーフェクト10。
最終ヒートに登場した日本の五十嵐カノアは「SnakeTales」のチームメイト、アラン・クリーランド(MEX)を相手にヒートのハイスコアとなる7.17を出して快勝した。
ネクストコールは現地時間8月27日朝7時(日本時間の同日朝4時)で35分後にスタート予定。


PHOTO: © WSL/Aaron Hughes



パーフェクト10を出したエリン・ブルックス

タヒチ戦の優勝で今シーズンの不調を帳消しにしたエリンの10ポイントライドはウィメンズサーフィンの歴史を塗り替えたと言っても過言ではないほど素晴らしいライディングだった。
ウィメンズで最も小柄な彼女を基準にしてもこの日最大のセットに完璧な位置からテイクオフした後、ほぼストールなくバレルにプルイン。最も深い位置に留まり、姿を現した。
エリンは一本目でビッグターンの連続で8.00をスコアしており、トータル18.00でリプレイスメントのソフィー・マカロック(AUS)に圧勝した。
「間違いなく人生で最高のヒートだったわ。今週ずっと、ここがどれだけ好きか、この波と土地にどれだけ繋がりを感じているかを話し続けていたの。正直、ただ言葉が出ないし、驚いている。あの波をメイクできて本当に感謝している。バレルを抜ける間ずっと『いつ巻かれるんだろう、絶対フォームボールにやられる』と思ってたんだけど、そのまま通過できたの。本当に、本当に嬉しいし、めちゃくちゃ楽しかった!あの波にテイクオフした時、すごく綺麗なロールインで、セットアップした時には通過しながらたくさんのシャンデリアが見えて『お願い、通して!』って祈ってた。チャンネルに出てすぐコーチのスネークのところに行ってハイタッチしたんだけど、彼が叫んで盛り上げてくれて、あんなに興奮してる姿は見たことがなかった。それから、あのボードを温存するために別のボードに交換したのよ。確実に人生最高の瞬間だった。ここでたくさんの時間を過ごしてきたから、すごくリラックスできてる。ここではコンテストって感じすらしなくて、みんなで集まってゲームしたり、一緒にサーフィンしたりしてる。本当に特別な場所よ」
2024年、ワイルドカードで出場したフィジー戦で優勝しているエリン。
昨年はワールドタイトルを決める「WSL Finals」に使用されたために出場できなかったが、今年はタヒチでの流れもあり、優勝候補の大本命だということを改めて証明した1日だった。





2014年ファイナルの再戦

PHOTO: © WSL/Aaron Hughes
ウィメンズR1の注目カードになったサリー・フィッツギボンズ(AUS)とステファニー・ギルモア(AUS)のカードは2014年に7年ぶりの開催となったフィジー戦のファイナルの再戦となり、サリーが勝利した。
ベテランの二人はCTで通算22回もヒートを戦っており、ステフが14勝、サリーが4勝。
サリーの4勝の内、1勝が2014年のフィジー戦のファイナル。
サリーはフィジーで2度の優勝経験がある。
「あんなヒートがあるからこそ、私たちは今でも戦い続けているんだと思うわ。ステフと私はドローの別々のパートにいたんだけど、数名の欠場者が出たことでドローがシャッフルされ、またベテラン同士の激突に戻ることになった。まるで宇宙の導きが働いていたかのようね。私たちはアウトで、ここでの2014年ファイナルという自分たちの全盛期を追体験していた。これは20年間に及ぶライバル関係よ。新しい世代と対戦するのも楽しいけど、あのような対戦に伴うエネルギーやスパークに勝るものは他にないわ。これまで突きつけられてきたすべての敗北の苦い記憶があるからこそ、1勝を返すことができて良かった。いくつかポイントを獲得できたのも嬉しい。勝利を手にできたのは特別なことよ。レイニー(マーク・レーン:元サーフィン・ウェスタン・オーストラリアCEO)の訃報を聞いた後だったので、本当に特別な思いがあった。レイニー、これはあなたに捧げるわ。彼は私たちのサーフコミュニティにおける真のレジェンドであり、私が13歳か14歳の頃からチーム・オーストラリアで一緒だった。だからアウトでも彼のことを考えていたし、彼とご家族にすべての愛を送りたい」


サリーはR2で現在ランキング2位のカリッサ・ムーア(HAW)と28回目の対戦をする。
このカードはカリッサが15勝、サリーが12勝と互角に近く、好ヒートが期待できそう。
その他、レフトのバレルを得意とするヴァヒネ・フィエロ(FRA)がエリンに続くトータル14.17のスコアでリッサ・スペンサー(USA)に圧勝。
フィジーで人生の多くを過ごしたブリッサ・ヘネシー(CRI)は、タヒチで活躍したアナット・レリオール(ISR)を抑えて勝利。
ヨランダ・ホプキンス(POR)、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)、フランシスカ・ヴェセルコ(POR)、イザベラ・ニコルス(AUS)もR2に進んでいる。

PHOTO: © WSL/Aaron Hughes


PHOTO: © WSL/Cait Miers
タヒチでCT初優勝のセスが好調を維持

メンズサイドのR1はマシュー・マクギリヴレイ(RSA)、イーライ・ハンネマン(HAW)、マテウス・ハーディ(BRA)、ラムジ・ブキアム(MAR)が勝ち上がった一方、ルーク・トンプソン(RSA)、ワイルドカードのテオ・デゲイ、ジャーヴィス・アール(AUS)、オスカー・ベリー(AUS)が敗退。
ルーキーのオスカーはこれで8戦連続で最下位と負の連鎖を抜け出せていない。
4ヒートだけ進行したR2のオープニングではタヒチでCT初優勝を成し遂げたセス・モニーツ(HAW)がマルコ・ミニョー(FRA)を相手にヒートのハイスコアとなる7.17を出してトータル12.67をまとめ、僅か0.87ポイント差のゲームを制した。
セスは1週間前に娘が誕生したばかり。
人生最大の偉業が続く彼を祝福するような勝利だった。

「タヒチで勝った後だけに、大きなヒート勝利だと感じる。最初のヒートスタートになって、再び集中し直してゲームプランを立て直して、自分自身にそれを証明するだけでも難しかった。間違いなくアウトでいくつかミスもしたけれど、最終的に勝ち上がれて良かったよ。何本かの波では、ただオッキーのことを考えていたんだ。彼のあのクラシックなバックサイドのストールを意識していたんだ。今年は本当に厳しいスタートだったけれど、タヒチでそれを好転させることができて、まさにスイッチが入った感じだし、ここでもその勢いを持ち込みたいと思っている。同じレフトの波だけどチョープーとは少し違っていて、でもまた異なるスタイルのサーフィンを見せて、僕にはそれができて大会で勝てるんだと証明できることにただ興奮している。7日前に生まれたばかりの小さな娘とパートナー、家族が家にいる。ここに一人でいるのが寂しいし、彼女たちが恋しいね。勝とうが負けようが、最高にハッピーだし、人生は素晴らしい。家族も健康だからね。これ以上のことなんてないよ!」
その他、コール・ハウシュマンド(USA)、ヤゴ・ドラ(BRA)、カノアが勝ち上がっている。

PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

PHOTO: © WSL/Cait Miers
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
2026 Fiji Pro Presented by Corona Cero Men’s Round 1 Results:
HEAT 1: Matthew McGillivray (RSA) 5.33 DEF. Luke Thompson (RSA) 1.43
HEAT 2: Eli Hanneman (HAW) 12.00 DEF. Teo Degei (FJI) 8.33
HEAT 3: Mateus Herdy (BRA) 12.16 DEF. Jarvis Earle (AUS) 11.23
HEAT 4: Ramzi Boukhiam (MAR) 11.50 DEF. Oscar Berry (AUS) 6.10
2026 Fiji Pro Presented by Corona Cero Men’s Round 2 (Heats 1-4) Results:
HEAT 1: Seth Moniz (HAW) 12.67 DEF. Marco Mignot (FRA) 11.80
HEAT 2: Cole Houshmand (USA) 15.17 DEF. Ethan Ewing (AUS) 12.70
HEAT 3: Yago Dora (BRA) 15.40 DEF. Mateus Herdy (BRA) 13.67
HEAT 4: Kanoa Igarashi (JPN) 13.27 DEF. Alan Cleland (MEX) 11.66
2026 Fiji Pro Presented by Corona Cero Men’s Round 2 (Heats 5-16) Matchups:
HEAT 5: Joao Chianca (BRA) vs. Morgan Cibilic (AUS)
HEAT 6: Leonardo Fioravanti (ITA) vs. Eli Hanneman (HAW)
HEAT 7: Liam O’Brien (AUS) vs. Callum Robson (AUS)
HEAT 8: George Pittar (AUS) vs. Jake Marshall (USA)
HEAT 9: Italo Ferreira (BRA) vs. Matthew McGillivray (RSA)
HEAT 10: Connor O’Leary (JPN) vs. Filipe Toledo (BRA)
HEAT 11: Samuel Pupo (BRA) vs. Alejo Muniz (BRA)
HEAT 12: Griffin Colapinto (USA) vs. Rio Waida (INA)
HEAT 13: Miguel Pupo (BRA) vs. Ramzi Boukhiam (MAR)
HEAT 14: Kauli Vaast (FRA) vs. Crosby Colapinto (USA)
HEAT 15: Jack Robinson (AUS) vs. Barron Mamiya (HAW)
HEAT 16: Gabriel Medina (BRA) vs. Joel Vaughan (AUS)
2026 Fiji Pro Presented by Corona Cero Women’s Round 1 Results:
HEAT 1: Yolanda Hopkins (POR) 9.77 DEF. Tya Zebrowski (FRA) 9.57
HEAT 2: Sally Fitzgibbons (AUS) 9.97 DEF. Stephanie Gilmore (AUS) 8.37
HEAT 3: Vahine Fierro (FRA) 14.17 DEF. Alyssa Spencer (USA) 6.66
HEAT 4: Brisa Hennessy (CRC) 10.66 DEF. Anat Lelior (ISR) 4.60
HEAT 5: Bettylou Sakura Johnson (HAW) 9.73 DEF. Bella Kenworthy (USA) 8.50
HEAT 6: Francisca Veselko (POR) 12.17 DEF. Tyler Wright (AUS) 12.00
HEAT 7: Erin Brooks (CAN) 18.00 DEF. Sophie McCulloch (AUS) 3.06
HEAT 8: Isabella Nichols (AUS) 9.33 DEF. Ulukilupetea Kurop (FJI) 3.80
2026 Fiji Pro Presented by Corona Cero Women’s Round 2 Matchups:
HEAT 1: Carissa Moore (HAW) vs. Sally Fitzgibbons (AUS)
HEAT 2: Luana Silva (BRA) vs. Bettylou Sakura Johnson (HAW)
HEAT 3: Sawyer Lindblad (USA) vs. Vahine Fierro (FRA)
HEAT 4: Caroline Marks (USA) vs. Erin Brooks (CAN)
HEAT 5: Gabriela Bryan (HAW) vs. Yolanda Hopkins (POR)
HEAT 6: Nadia Erostarbe (ESP) vs. Isabella Nichols (AUS)
HEAT 7: Molly Picklum (AUS) vs. Brisa Hennessy (CRC)
HEAT 8: Lakey Peterson (USA) vs. Francisca Veselko (POR)
(黒本人志)






















