PHOTO:© WSL / Ethan Smith/Surfing Australia

オーストラリア五輪代表は「猛毒クラゲ」のチーム名で金メダルを目指す!?

東京オリンピック開催まで残り4ヶ月。

各国代表の動きもそろそろ活発化する頃にCT再開が控えたオーストラリアで代表のチーム名とユニフォームが発表された。

その名は「The Irukandjis(イルカンジス)」

これはオーストラリアの北方海域に生息するハコクラゲの一種、イルカンジにちなんで名付けられたもの。
イルカンジは体長2cmほどの極小ながら殺人クラゲと呼ばれるほどの猛毒を持っていることで恐れられている。

また、イルカンジはケアンズとポートダグラスの間に位置するクイーンズランド州の海岸沿いの先住民にちなんだ名前で、元CT選手で自身もヤエグル族という先住民の一員であるソリ・ベイリーがこのチーム名をつけるにあたり、重要な役目を担ったそうだ。

新デザインのユニフォームも先住民のアーティストであるジャスミン・クラシアン氏と共同で開発。
彼女は祖先であるバーキンジ族からインスピレーションを得たと話している。

ユニフォームのラインは水の中の流動的な動きを表現しており、海中から見た時の光をイメージしている。

「オーストラリアの先住民族の文化を取り入れた素晴らしいチーム名を見つけたいと思っていたの。イルカンジスは、東京オリンピックでライバルたちと 水の中の死闘 を繰り広げようとしている私たちのチームにぴったりだわ」
ステファニー・ギルモア

「私たちの名前とアイデンティティは強力な力を持っている。サーフィンが初めてオリンピックに参加し、世界的に素晴らしい人気を博している今、オーストラリアチームに皆が支持できるアイデンティティを与える時が来たわ」
レイン・ビーチェリー

なお、「The Irukandjis(イルカンジス)」は日本の「波乗りジャパン」のようにISAや他の国際大会、ロングボード、SUP、ビッグウェーブのイベントなどにも使用される。

記者会見にはステファニー・ギルモア、サリー・フィッツギボンズ、ジュリアン・ウィルソンと3名のサーフィンオリンピック代表の他、2014年のロングボードワールドチャンピオン、ハーレー・イングルビー、パラサーファーのマシュー・フォームストン、SUPの4xワールドチャンピオン、シャキーラ・ウェストドロップも参加していた。

(空海)

この記事に 関連するタグ

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。