(R2でジョエル・ヴォーンを倒したカノア) Image: WSL(YouTube)

五十嵐カノアがニュージーランドで初のラウンドアップ!

現地時間5月17日、ニュージーランド北島、ラグランで開催中のCT第4戦『Corona Cero New Zealand Pro』は1日のレイデイを経て再開。

メンズR2のH9から始まり、日本時間9時40分現在でウィメンズR2が進行中。

メンズR2のH14では、日本の五十嵐カノアがオーストラリアのジョエル・ヴォーンと対戦して初のニュージーランドでのヒートを勝利で飾った。

(セットが入れば完璧なラインナップのラグラン・マヌベイ)
PHOTO: © WSL/Ed Sloane

朝から波数が少なかったラグランのマヌベイ。
それでもセットが入れば完璧なレフトのロングショルダーで、スコアも出しやすいコンディション。

カノアは最初のセットでロングライドの7.17。
中盤にバックアップスコアを塗り替えていった一方、ジョエルは5ポイント止まりだった。

終了間際、プライオリティを持っていたジョエルがカノアと交差するようにセットの波にテイクオフ。ニード7.20のシチュエーションでアグレッシブなターンの連続。7.77を出すが、その後の波に乗ったすぐにカノアが6.00とバックアップを伸ばしたため、カノアのトップは変わらず。
最後の展開は危なかったが、落ち着いて自分の仕事をこなし、このヒートを切り抜けた。

オーストラリアレッグでは5位、9位、17位。
ランキング13位でニュージーランド入りしたカノア。

次の対戦相手は東京五輪で永遠の敵となったイタロ。
CTでは過去に6度対戦してイタロが4勝、カノアが2勝とカノアは負け越している。
カノアが勝ったのはパイプラインとJ-Bay。

ここまでのラグランの波はフロントサイドに有利でもあるため、勝つにはサーフィンだけではなく、戦略も重要な鍵となるだろう。

勝利者インタビュー

MC:難しいヒートだったね。
スタートが少し変わっていたし、ポジションが合っていないように見えたけど。

カノア:そうなんだ。
彼の側で待っている感じだった。自分では結構奥にポジションしていたように思っていたけど、実際の位置は把握していなかった。
多分、彼が丁度良いポジションにいるんだろうなと感じていた。
まあ、正直良く分からなかったんだ。

セットの間に波がほとんど入らないコンディションだったから、自分がラインナップのどこにいるのかを把握するのがかなり難しかった。
波が来ない時間は完全にフラットになっちゃうしね。

でも、あのヒートはリズムが凄い大事な展開だったと思う。
流れが自分に来てくれたのが嬉しかったね。

MC:あなたはずっと動き続けていたというか、その勢いに乗り続けているように見えた。
序盤には波があって、中盤は少し落ち着いて、最後にまた波が来た。

ジョエルが最後の1本でスコアを出して、その後にあなたが最後の波で上回った。
ああいうスコア待ちの時間って、結果がどう出るか分からないから本当に緊張するよね?

カノア:そうだね。

マンオンマンのヒートで、しかもレフトのポイントブレイクだと、戦略は彼にとっても自分にとっても凄いシンプルなんだ。

プライオリティを持ってる側はセットを待つ。
プライオリティを持ってない側は、その優先権の下を抜けられる波を探して、そこからスコアを出す。

だから実際はプライオリティを持ってない方が動きやすかったりするんだよね。
彼は本当に落ち着いていて、プレッシャーへの耐え方がめちゃくちゃ上手かった。それが逆に自分にはかなり怖かった。
座ってる位置とかあの冷静さを見て、『ああ、彼は絶対スコアを出してくるな』って感じていたよ。

だから自分はとにかく6ポイントを出そうとした。
ヒートの最後にトップに立つには、少なくとも6ポイントくらいは必要になるだろうって分かってたからね。それで先を読もうとしてたんだけど、良い波がなくて、その6ポイントを出せなかった。

最後に彼がテイクオフした瞬間、『あ、これはスコア出すな』って思った。
その直後、後ろに来てる波が見えて、『OK、6ポイント狙いだ』って切り替えたのさ。

その波自体は、正直ちょっと乗りづらかった。
でも、リップはしっかりあったし、何回か縦に当てにいけた感覚があった。

バックハンドだとできることが限られる状況だったから、ああいう縦へのアプローチができたのはかなり大きかったと思う。

MC:次はイタロ・フェレイラとの対戦。
これまで何度か直接対決していて、対戦成績は彼が4勝2敗。

次のヒートに向けては、やっぱり自分のサーフィンを信じること。
そして、今回みたいなリズムを信じて入っていくことが大事になりそう?

カノア:本当に重要だと思う。
というのも、ここでは沢山波が来るヒートにはまずならないから、結局はそのヒートのベスト2本。
少なくとも、その内の1本には絶対乗らなきゃいけない。

自分としてはスネークと一緒に毎ヒート前にプランを立てていて、基本的には毎回同じような考え方で入ってる。

それに今は自分のバックハンドでもしっかりスコアを出せるって分かってきた。
だから今は『バックハンドでもスコアが出せるような波をどう見つけるか』という点を意識してる。

ツアーを通して感じるのは、グーフィーフッターたちは自分のサーフィンに合う波の見つけ方を本当に良く分かってるってこと。
だから今度は逆に自分たちレギュラーフッター側が、自分たちに合う波を探さなきゃいけない段階なんだと思う。

バックハンド向きの波もあれば、フォアハンド向きの波も確実にある。
だから今はそのゲームを理解しながら、できるだけ早く波の特徴を学ぼうとしてる感じかな。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(黒本人志)

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