パドリングの真実、番外編

シリーズ「おいらはサーファーの味方」No. 55

肩痛からサーフィン上達の極意まで、信じる者は救われる

≫パドリングの真実、その一
≫パドリングの真実、その二
≫パドリングの真実、その三


3回にわたってサーフィンのパドルをテーマにコラムを書いてきた。『パドル強化=サーフィンの上達』だと理解いただければまずは大成功。

この番外編では、伝えきれなかったトピックを、イラストを交えて解説しようと思う。サーフィンのときは夢中になって大切なことを忘れがちだ。だからパドルアウトする直前にでも、スマホでこの『番外編』へアクセスし再読してもらえれば効果は倍増するはず。

パドルの肩痛は指の使い方で改善できる

肩痛の原因は指

パドルで多いトラブルが、肩の痛みだ。これはサーファーならば誰もが経験していると思う。痛みを我慢し無理してパドルし続けると、手術が必要なほどの傷害を起こすこともある。

肩痛の原因の1つは、親指と人差し指にある。この2本の指を主にしてパドルをしていると、その筋がやがて悲鳴をあげて肩痛となる。人間は、本能的に親指と人差し指を主にして生活している。それがサーフィンのパドルのときに出てしまう。

サーフィンのパドルでは、小指と薬指そして中指の三本指でパドルをする。親指と人差し指には全く力を入れなくてよい。たったこれだけのことで、肩痛の痛みを軽減できる。

この予防策はシンプルで即効性があるから、ぜひ参考にしてほしい。
(この記事は筆者の感想です。肩痛の原因には個人差があります)

かっこいいパドルは踵と踵を合わせるだけでできる

踵(かかと)を合わせる

ビギナーに多いのが、両足を広げたパドル。これは癖になるまえに直したい。足を広げる原因は、本能的にバランスを取ろうとしているためだ。これは海面を引きずって抵抗となってしまうし、見た目もかなり悪い。

パドルのときは、踵と踵を付ける意識を持とう。それによって体幹にテンションが掛かってパドルのフォームが美しくなり、かつ前後左右のバランスも身体でとれるようになる。このバランスのセンシティブなコントロールは、テイクオフのときに有効なテクニックとなる。

50% : 50%にパドルを近づけることで、利き腕の負担も軽減できる

究極のパドルは、50% : 50%が理想形

例えば自動車で、左右の車輪が偏った力で回転したらどうなるだろうか?同じ力で左右の車輪が回転してこそ、車は効率よくまっすぐに走ることができる。

人間には利き腕というものがあるから、両腕の筋力が同じであることは無い。したがってパドルのとき、サーファーは知らず知らずのうちに、利き腕へ力を偏らせてパドルをしている。その状態でも、サーファーは均等に両腕でパドルしていると思っているが、それは錯覚にすぎない。

パドルの意識を、利き腕とは『反対の腕』に強く持とう。つまり右利きのサーファーは左腕を意識してパドルするように心がける。その配分の感覚は、人によって違いはあるが、その反対の腕を意識することで、筋力アップとなり、利き腕に頼っていた効率の悪いパドルを改善することになる。

まとめ『サーフィンはパドル』

パドルに自信が持てないと、サーフィンもうまくいかない。パドルは、ごまかしの効かないテクニック。サーフィンの極意は、つまりパドルの強化だ。

リアルサーファーは、普段の生活のなかでも、そのときのパドル力をいつも気に留めている。ジャンクな波でもサーフするのはパドルのためだ。まずはパドルを好きになるところからサーフィンに取り組もう。いつでも十分な実力が発揮できるように、パドルを磨いておく。練習は嘘をつかない。

(李リョウ)

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