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大原沙莉&須田那月主宰の「NPO法人サーフアンドシー」設立記念イベント開催、大原洋人も参加

2019年ボディボード世界チャンピオンの大原沙莉と、2019年JPSAグランドチャンピオンの須田那月が理事を務める「NPO法人サーフアンドシー」の設立記念イベントが、11月11日、神奈川県葉山町の大浜海岸で行われた。

今年10月に設立されたばかりのこのNPOは、「大好きな海とサーフィンの未来のために、いま私たちにできること」をテーマとし、ビーチクリーンなどの環境美化活動や、サーフィンの振興活動などを広く推進していくことを目的としている。

イベント当日は、大原沙莉、須田那月のほか、プロサーファーやプロボディボーダーが多く参加。ジュエリーブランドのwhitebuffalo代表でもある小池秀美代表理事、賛同女優の南美沙、清宮佑美、インフルエンサー等も参加し、大浜海岸のビーチクリーンや、シーグラスをアップサイクルしてアクセサリー作りなどが行われた。

また、大原沙莉の弟であり、東京オリンピックのサーフィン競技で5位と健闘した大原洋人も応援に駆け付け、取材陣にオリンピック後の想いや、ハレイワでのCS最終戦に向けた意気込みも語った。


須田那月「拾った後のゴミの処理まで考えられたビーチクリーンを広めていきたい」

須田那月理事 Photo: THE SURF NEWS

種子島が地元の須田那月。地元の海岸には、プラスチックに限らずドラム缶など大型ごみも沢山漂着していたり、拾ったあとのごみ処理の体制が整っていない地域も多くあることを目の当たりにしたことが、この取り組みを始める一つのきっかけになったという。

「今回ビーチクリーンを行った湘南では、拾ったごみを洗って、適切なところに持って行ってくれる団体などがありますが、ビーチクリーンした後の体制が整っていないところも多くあります。拾ったごみを町の清掃センターにそのまま持って行ったり、可燃ごみにだしてしまったりケースも多いですが、砂が付いたままだとごみ処理の機械が壊れてしまうこともある。ごみを拾うことはいいことなのに、そのあとにしっかり繋がっていないのが現状です。個人と町、地域のコミュニティが協力しあって、拾ったあとの処理まで考えていくビーチクリーンをもっと広めていきたいです。」

大原沙莉「足元を気を付けなくても海に入れるくらい綺麗にしたい」

大原沙莉理事 Photo: THE SURF NEWS

五輪会場にもなった千葉県一宮町出身の大原沙莉は、「これなら大丈夫というゴミはない。ガラスだけではなくプラスチックなども凶器になることがあります。海に入る時は危ないものを踏まないようにと常に意識しているので、気を付けなくてもよいくらいに綺麗にしたい。こういう機会をもっと増やしていきたいです」とこの活動にかける意気込みを語った。

また、弟の洋人との活動も計画しているといい、「コロナやオリンピックの影響もあって、目に見えて分かるくらい一宮の海に来る人が増えました。これまでは波に乗るルールや海を綺麗にするマナーなどを教えてくれる人がいましたが、それ以上に人が増えてしまったので、伝えていく人が必要だと感じています。弟と一緒にロールモデルになれるように活動していこうと思っています」と話した。

小池秀美代表理事「来年は女子国際大会を再開したい。ボディボード大会も出来れば1回やりたい。」

小池秀美代表理事 Photo: THE SURF NEWS

多くのプロサーファーをマネジメントするwhitebuffalo社の代表も務める小池秀美代表理事。このNPOでは、今回のビーチクリーンのような環境美化活動のほかに、ボディボードも含めたサーフィン振興活動を行っていく予定としている。

来年度のサーフィン振興の活動について「whitebuffaloでは2016年に初めて女子の国際大会を開催しました。コロナでこの2年できなかったですが来年には再開したい。また、ボディボードの大会も出来れば来年1回やりたいです。」とその計画を話した。


大原洋人「CT入りの可能性はまだある。まずは決勝行きを目指します。」

今回、姉の想いに賛同して参加したという大原洋人は、イベントの感想や、オリンピック後の想い、ハレイワでのCS最終戦に向けた意気込みも語った。

「前から海を綺麗にする活動には携わりたいと思っていて、丁度お姉ちゃんが開催するということで参加しました。昨日から波が大きくて、そのごみが打ちあがったからなのか、ごみが結構落ちていましたが、今日みんなと拾ってだいぶ綺麗になったかなと思います。気持ちよくサーフィンできるよう、こうした活動を少しでも増やしていきたいです」とイベントに参加した感想を語った。

大原沙莉と洋人姉弟 Photo: THE SURF NEWS

また、今月末に控えたCS最終戦を前に「まだCTに入れる可能性は残っているので、ハレイワでCT入りを決めてきたいです」と意気込みを語った。

今年からQS10000からCSというフォーマットに変更したことについて「これまでと特に変わったことはないですが、CSだけでポイントを集めなくてはいけないので、皆今まで以上に気合入れて準備してきたなというのは感じました」とコメント。

改めてオリンピックでサーフィン競技が行われたことの意味を聞かれると「メダリストも出て、オリンピックで初めてサーフィンを見た人にも日本人のサーフィンのレベルを示せたと思います。それをみて、サーフィンを始めてみたいとか、プロサーファーになってオリンピックでのメダルを目指す人も増えたと思う。小さい子にとっては、CTに加えて、オリンピックでもメダルを取りたいという新しい目標が出来たように見えます。自分も出てみてそういう舞台だったので。出た後こそ、メダルを取りたかったなという気持ちが強くなりました。小さい子たちにもオリンピックのサーフィン競技でメダルをとることがどれだけ凄いかというのが広まっていったらいいなと思います」と答えた。

また、「オリンピック後、今までより多くの人がサーフィンしていて、千葉に来る人も多くなったと感じているので、一宮町にも少しはオリンピックを通して貢献できたのではないかと思います」ともコメントした。

改めてハレイワへの意気込みを尋ねられると、「まだCTに入るチャンスは残っています。でもそのためには決勝に行かなきゃいけないのでまずは決勝目指して。ISA世界戦の時もオリンピックに出るには決勝に行かなきゃいけないシチュエーションだったので、その時と同じようにこのシチュエーションを楽しみながら頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」と語った。

CS最終戦「ハレイワ・チャレンジャー」は、現地時間11月26日から12月7日に開催。第一子の出産も間近に控えている大原洋人の活躍に期待だ。

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イベントフォトレポート

ビーチクリーンにはプロサーファー、プロボディーボーダーのほか、インフルエンサーたちも参加 Photo: THE SURF NEWS
収集したごみは自治体のルールに従って分別 Photo: THE SURF NEWS
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土嚢のような大きなごみも回収 Photo: THE SURF NEWS
収集したごみは自治体のルールに従って分別 Photo: THE SURF NEWS
映画『ライフオンザロングボード 2ndwave』主演女優も務めた南美沙も参加(写真中央) Photo: THE SURF NEWS
シーグラスを使ったアクセサリー作りワークショップも開催 Photo: THE SURF NEWS
今年参戦した3試合とも優勝した大原沙莉「去年試合がなかった分、試合で勝つというのが自分が一番輝ける場所であり、プロとして存在している価値だと改めて実感しました。来年は自分のキャリアのために勝つことに加え、若手を育成してボディボードを広めていきたいです。」 Photo: THE SURF NEWS
現在JPSA2位の須田那月。11月15日からのJPSA最終戦に向けて「2021年に試合が再開して最終戦前にグラチャンを取れるチャンスを自分でつかむことができた。条件的には厳しいので、前回のグラチャンの時と同じ様に“奇跡のグラチャン”を取りたい」と意気込む。 Photo: THE SURF NEWS
松岡亜音と池田未来。今期グランドチャンピオンの可能性がまだ残る2人も、JPSA最終戦に参加予定。Photo: THE SURF NEWS
須田喬士郎と上山キアヌ久里朱。2人共ケガのためJPSA最終戦は参加せず治療に専念する。Photo: THE SURF NEWS
プロボディーボーダーと海女の二足の草鞋を履く山下海果(やましたなみか) Photo: THE SURF NEWS

大原沙莉と須田那月、現役チャンピオンの2人がこの「サーフアンドシー」を通じて今後どのような活動を広げていくのかに注目だ。

今回シーグラスワークショップで制作したアクセサリーはクラウドファンディングサイト「Makuake」にて11月12日から販売開始される。

須田那月らが参戦するJPSA最終戦は11月15日から愛知県田原市で、大原洋人が参戦するCS最終戦は11月26日からハワイ・ハレイワで開催予定。選手達の活躍にも期待したい。

NPO法人サーフアンドシー公式サイト:https://surfandsea.org/
NPO法人サーフアンドシーMakuakeページ:https://www.makuake.com/proejct/seaglass/

(THE SURF NEWS編集部)

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