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VANS×ディラン・グレイブスの「Weird Waves」シーズン3始動!

世界中の変な波にフリーサーファーのディラン・グレイヴスがトライするVANS・YouTubeチャンネルの人気シリーズ「Weird Waves」のシーズン3が始動!

世界のウェーブプールを巡ったシーズン2のファイナルの公開が2020年3月だったので、1年以上ぶりのニューエピソードになる。

世界的なパンデミックによってサーフボードを持って自由に世界を飛び回ることが困難な今。
ディランはホームのカリフォルニアで奇妙な波を探したところ、ナイトサーフィンに行き着いた。

「Weird Waves」らしく、ただのナイトサーフィンではないことを最初にお伝えする。

夜光虫でのナイトサーフィン

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奇しくもニュースで報道されるほどの赤潮がLAからバハ・カリフォルニア州にかけて発生。
赤潮とはプランクトンの異常増殖により水が変色する現象。
夜釣りをする方ならご存知の通り、夜光虫と呼ばれるプランクトンの一種は夜になると青い光を発生する。
それは知らない人が見れば心霊現象や魔法と疑うような鮮やかさなのだ。

今回のセッションの舞台はオーシャンサイドピア。

ディランと今回の相棒デイヴ・マルコム、ターナー・グダスカス、ケヴィン・シュルツが真っ暗な海の駐車場でワックスアップをしてパドルアウトする。
海面の揺らぎに反応した夜光虫の色に早くも興奮気味に…。
彼らが波に乗るたびに青い光が発せられ、それはピアのライトも相まって幻想的だ。

(夜光虫でのナイトサーフィンを愛する女性サーファー)
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カリフォルニアでは夜光虫でのナイトサーフィンを普段から行なっているサーファーもいるそうだ。
撮影時も二人の女性サーファーがインタビューに答えていた。
そして、ナイトサーフィンの愛好家を’ナイトライダー’と称することも分かった。

「ここから見ると波のブレイクが全て光って見えるけど、実際にアウトにいるとちょっとした動きでも光るのよ。感覚的には凄い力を得たような感じかな。手を伸ばすと泡の中から手だけが出てくるのが見える。誰かが銀河のようだと言っていたわ。その説明は正解ね」

ちなみにこの日は他にも有名サーファーが集結。
クリスチャン&グレイソンのフレッチャー親子もセッションに参加していた。

ハロウィンのブルームーンでナイトサーフィン

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2020年10月31日。
この日は1944年以来、ハロウィンとブルームーン(月に2度目の満月)が重なる貴重な夜。
「Weird Waves」にとって絶好のナイトサーフィン日和。
もちろん、このチャンスを逃すはずはなく、ディランはエンシニータスの海へ向かった。

駐車場に集まっていたナイトライダーは仮装をしていたり、トランクスだったり、双子だったり、様々だ。
笑い声が絶えないサーフィンの後、きっと彼らは美味しいビールをたらふく頂いたのだろう。

昼間忙しいなら夜にサーフィンすれば良いという発想

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昼間は忙し過ぎてサーフィンする時間がない。
それなら夜にサーフィンをすれば良いのでは?

子育てと測量士の仕事が忙しいサーファー、ニック・サインは子供が寝た後にどうにかサーフィンが出来ないかとナイトサーフィン用のライトを自作する。
サーフィン用のヘルメットの上にライトを付けて、発電用のバッテリーを背負うシステムを考案した。
シャークアタックや危険なことがあった場合に警笛も付いた完璧な仕様だ。

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満月も照明もない海はもちろん真っ暗。
ライトに照らされた箇所だけを頼りにサーフィンするのは困難で、おまけにカリフォルニア特有のケルプ(海藻)まで邪魔をして最初はディランも四苦八苦するが、最後はバレルをメイクするまで上達。
さすが世界中で変な波に乗ってきただけあり、適応力は超人級だ。

「これで昼間のサーフィンは止めることにするかと聞かれたら答えはノーだけど、ナイトサーフィンは本当に面白い視点を与えてくれた。昼間に毎日サーフィンすることが当た前だと思ってたいたけど、それについては感謝しないとね。そして、このナイトサーフィンこそが世界中が不安定でロックダウンに置かれている場所もある中で抜け出すための手段だと思ったよ。何十億ものプランクトンに支えられた感じも良かったし、新しい友人もできた。自分の好きな遊びに対する新しいアプローチもできたよ」
ディラン・グレイヴス

(黒本人志)

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