PHOTO:© WSL/Cestari

ファッションから哲学まで。五十嵐カノアの才能と魅力とは?

カリフォルニアのクールさと日本のポップアイコンとしての顔を併せ持つ五十嵐カノアは、WSLのチャンピオンシップツアーでも独自の存在感を放つ。

そんなカノアが典型的なCTサーファーとは異なる魅力にあふれている理由について、WSLが記事を公開。彼のサーファーとしての生い立ちを簡単に振り返りながら記事の概要を紹介する。
≫五十嵐カノアのプロフィール


ハンティントンビーチで家族と共に育ち、長年のスポンサー「Quiksilver」に完全にサポートされ、サーフスターの地位を築いた。

グロム時代のランキングは驚異的で、すぐにアマチュアNSSAのトップランカーになった。
その後、2016年、18歳でCTに出場。ルーキーイヤーではR3前に一度も負けず、最終戦のパイプラインではGOATことケリー・スレーターを倒して2位でシーズンを終えた。
QSではいくつかの優勝を決めている。

彼は心からサーフィンを楽しみ、NSSA参加当初からハンティントンビーチのピアの下でサーフィンを学んだ。
当時から彼のサーフィンは流れるように素早く、正確。
それはプロサーファー以上だった…。

ツアー5年目を迎える2020年。
彼のキャラクターは他のCTサーファーとは一線を画す。

世界を旅するマルチリンガル

ポルトガル『MEO Rip Curl Pro』
PHOTO:© WSL/Damien Poullenot

プロサーファーとして成長するということは、イコール、コンテスト、スポンサー契約、サイドプロジェクトなどのために地球の隅々まで移動し続けることを意味する。
カノアの場合は旅をする前からバイリンガルだった。
日本人として日本語を話し、生まれ育ったカリフォルニアで英語を話す。

その後、ポルトガルで生活するなかでポルトガル語も流暢に話すことを覚えた。
エリセイラ、カスカイスに家を購入し、この波が豊富な海岸線でトレーニング、サーフィンをして一年の大半を費やしている。

ファッションと哲学

親友であり、「Quiksilver」のチームメイトでもあるレオナルド・フィオラヴァンティと同じく、カノアはファッションが大好きだ。

フォーマルな舞台ではディオールを着こなし、2019年には『GQ MEN OF THE YEAR』のアスリート部門を受賞した。

カノアのInstagramには、彼の哲学があふれている。素晴らしいサーフィンの写真、トレーニングの場面、旅の話、サイドプロジェクトに加えて、機知に富んだ一言が見ている者の思考力を大いに刺激する。

TVスター

11歳の頃から日本のワイドショーなどに取り上げられているカノア。
多くのカメラマンやTVショーがカノアのCTでの成長を追い続け、特にアジアでは多くの人が知る有名人になっている。

カメラに臆しないその性格とスター性により、「Red Bull TV」の最新シリーズ「All In」を始め、多くのサーフムービーやTVに出演している。

「日本で初めてテレビに出演した時、アメリカで育ち、コンテストで成績を残している日本人の子供だった。その時、日本には多くの支持者がいると感じ、自分の中の日本人の血が強くなるのを感じ始めたのさ」
五十嵐カノア

オリンピアン&タイトルコンテンダー

2019年、バリ島で開催された『Corona Bali Protected』で日本人サーファーとして初のCT優勝を成し遂げたカノア。

この歴史的な勝利は彼自身とキャリア全体を一変させた。

「準備万端だったし、クラマスが自分のサーフィンに合っていると感じていた。大きな勝利だった。壁を突破した瞬間もすぐに受け入れられた。今はワールドタイトルコンテンダーだってね。今までそんなことを感じたことはなかったし、程遠かった。あの勝利により、コンテストの戦法、トレーニングの方法が変わった。鏡で見る自分でさえ変わったほどさ」
五十嵐カノア

2019年はシーズン後半に彼の故郷であり、開催国である日本代表として東京五輪の出場権を獲得。
それはCTで最も個性的で面白く、バランスの取れたサーファーとして賞賛に値する。

参考記事:From Fashion To Philosophy Why Kanoa Igarashi Is Not Your Typical CT Surfer|World Surf League

(空海)

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