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主な海外CT選手プロフィール 『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』

9月7日〜15日、宮崎県・木崎浜を舞台に開催されるサーフィン世界選手権『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』には多くのCT選手が参加する。

日本のQSに参戦せずにCT入りした選手は初来日が多く、日本のファンには貴重なチャンス。
観戦する前に基本的なプロフィールだけでも覚えておくと大会をより楽しめるだろう。

なお、ここで紹介したのは一握り。そのほかにもCT選手が多く出場予定だ。


目次
▼アメリカ代表(ハワイ含む)
▼ブラジル代表
▼オーストラリア代表
▼南アフリカ代表

■アメリカ代表(ハワイ含む)

コロヘ・アンディーノ

PHOTO: © WSL/Heff

カリフォルニア・サンクレメンテの重鎮で元CT選手のディノ・アンディーノを父に持ち、ジュニア時代から注目される。
アメリカのアマチュア団体NSSAでは9度のナショナルタイトルを獲得、2012年、18歳でCTにクオリファイを果たす。
サンクレメンテ出身らしく攻撃的なサーフィンが武器。

QSでは優勝経験も豊富、CTではまだ優勝経験はないが、2019年は一時カレントリーダーの座を手に入れ、彼のキャリアで最もワールドタイトルに近い位置にいる。
プライベートでは2018年に長年のガールフレンドと結婚した。

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コロヘ・アンディーノ
カリフォルニア・サンクレメンテ出身
1994年3月22日生まれ
【主な戦績】
2015 WSL QS10,000「Allianz Billabong Pro Cascais」優勝
2017 WSL CT「Drug Aware Margaret River Pro」2位
2019 WSL CT「Quiksilver Pro Gold Coast」2位
2019 WSL CT「Margaret River Pro」2位
2018 WSL CT 年間最終ランキング11位
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ケリー・スレーター

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「サーフィン界のマイケル・ジョーダン」、「キング」
彼を紹介する時は、常に最上級の言葉が使われる
1992年に史上最年少20歳でワールドタイトルを獲得、2011年には史上最年長39歳でワールドタイトルを獲得。
トム・カレンの33勝を遥かに上回るCT通算55勝、合計11度のワールドタイトル獲得という記録は驚異的であり、今後破られる可能性も低いだろう。

サーフィンの他にも映画、音楽、ビジネス界で活躍。
2015年の年末には約10年間取り組んできた次世代のウェーブプール「サーフランチ」を誕生させた。
2019年47歳の今でも現役でCTを回っている超人だ。

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ケリー・スレーター
フロリダ・ココアビーチ出身
1972年2月11日生まれ
【主な戦績】
歴代最高記録 CT55勝
歴代最高記録  ワールドタイトル12度
歴代最高記録 パイプラインマスター 7度
歴代4位 トリプルクラウンタイトル 2度
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カリッサ・ムーア

PHOTO: © WSL/Poullenot

オアフ島・ホノルル出身で3度のワールドタイトルを獲得。
アマチュア時代は11度のナショナルタイトルを獲得、2010年にCT入り。ルーキーイヤーで2度の優勝、ランキング3位。
翌年には最初のワールドタイトルを獲得するなど、それまでウィメンズで君臨していたステファニー・ギルモアの最大のライバルになる。
ハワイアンらしいパワフルなサーフィンが特徴で、メンズのイベントにも参加した経験があるほど。

彼女はサーフィンだけではなく、素晴らしいパーソナリティを持っている。
2010年にCT初優勝をした時は全額を地元のボードライダーズクラブに寄付したという逸話もあり、ステファニーとは親友でもある。
ステファニーのギターにカリッサのボーカル、ツアーの隠れたデュオでもある。

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カリッサ・ムーア
オアフ島・ホノルル出身
1992年8月27日生まれ
【主な戦績】
2018 WSL CT「Surf Ranch Pro」優勝
2018 WSL CT「Beachwaver Maui Pro」優勝
2019 WSL CT「Corona Open J-Bay」優勝
2011年、2013年、2015年ワールドタイトル獲得
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■ブラジル代表

ガブリエル・メディナ

PHOTO: © WSL/Poullenot

2014年、20歳の時にブラジリアンとして初めてワールドタイトルを獲得。
これはケリーに並ぶ最年少記録でもあり、2018年には2度目のタイトルを手に入れ、揺るぎない強さを示した。

ブラジルでは国民的スターであり、Instagramのフォロワー数はケリー、ジョン・ジョン・フローレンス、フィリッペ・トレドを合わせた以上。
エアリアルはもちろん、バレルでのスキルも圧倒的であり、過去3年間のCT優勝数は最多。
2019年もワールドチャンピオンの候補である。
サッカーのブラジル代表、ネイマールとは親友であり、昨年のポルトガル戦には応援に駆けつけ話題になった。

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ガブリエル・メディナ
ブラジル・サンパウロ出身
1993年12月22日生まれ
【主な戦績】
2018 WSL CT「Tahiti Pro Teahupo’o」優勝
2018 WSL CT「Surf Ranch Pro」優勝
2018 WSL CT「Billabong Pipe Masters」優勝
2019 WSL CT「Corona Open J-Bay」優勝
2014年、2018年ワールドタイトル獲得
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フィリッペ・トレド

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現代のサーフィンの革新における重要人物の一人。
特にエアリアルでは群を抜き、過去4年間で7度のCT優勝、その全てで圧倒的な強さを誇った。
2014年にはブラジルから家族でカリフォルニアのサンクレメンテに移住、2017年には第一子を授かる。

ここ数年はエアリアルは元より、レールワークも定評があり、南アフリカの「J-bay」では2年連続優勝を達成。
課題であるバレルを克服すればワールドタイトルのチャンスも広がるだろう。
2019年後半、CTのカレントリーダーでもある。

PHOTO: © WSL/Tostee

フィリッペ・トレド
ブラジル・サンパウロ出身
1995年4月16日
【主な戦績】
2017 WSL CT「Corona Open J-Bay」優勝
2017 WSL CT「Hurley Pro at Trestles」優勝
2018 WSL CT「Oi Rio Pro」優勝
2018 WSL CT「Corona Open J-Bay」優勝
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■オーストラリア代表

ジュリアン・ウィルソン

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甘いマスクでツアーでは女性ファンが最も多い一人。
2006年にISAの18歳以下のジュニアタイトルを獲得、Quiksilverのサーフムービー「Young Guns 3」の主役を務め、19歳の時に世界初のエアリアル「スシロール」をメイクして米Surfer誌の「Breakthrough Performer」を獲得、世界中のメディアを驚かせた。

2011年にワールドツアーの仲間入りを果たし、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。常にトップクラスに君臨。2014年にはパイプマスターの座を手に入れる。
2017年、2018年は2年連続でタイトルレースに絡み、2018年はランキング2位。
オーストラリア・サンシャインコースト出身では最も成功したサーファーと言える。
プライベートではモデルのアシュリー・オズボーンと結婚、第一子を授かる。

PHOTO: © WSL/Heff

ジュリアン・ウィルソン
オーストラリア・サンシャインコースト出身
1988年11月8日生まれ
【主な戦績】
2014 WSL CT「Billabong Pipe Masters」優勝
2017 WSL CT「Billabong Pro Tahiti」優勝
2018 WSL CT「Quiksilver Pro Gold Coast」優勝
2018 WSL CT「Quiksilver Pro France」優勝
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ステファニー・ギルモア

PHOTO: © WSL/Cestari

ケリー・スレーターがキングなら、ステファニーはクイーン。
2005年、17歳にしてワイルドカードで出場したCTイベントで優勝。2007年のルーキーイヤーで8戦中4勝を上げてワールドタイトルを獲得。
これはケリーでさえ成し遂げていない偉業だ。
その後もツアーを支配して2018年までにレイン・ビーチェリーの記録に並ぶ7度のタイトルを獲得する。

ニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州の境にある街で育った彼女は世界で最もコンペティティブなクーランガッタで成長。勝負強さを培い、世界一とも言えるスタイリッシュなライディングでいくつもの栄冠を手に入れた。
2017年にはマリブに別邸を構え、趣味の枠を超えた音楽の道を模索している。

PHOTO: © WSL/Sloane

ステファニー・ギルモア
オーストラリア・キングスクリフ出身
1988年1月29日生まれ
【主な戦績】
2019 WSL CT「Corona Bali Protected」優勝
女子歴代最高記録 CT30勝
女子歴代最高記録  ワールドタイトル7度
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サリー・フィッツギボンズ

PHOTO: © WSL/Poullenot

「サリー・スマイル」と言われるほど明るく爽やかなアスリートである彼女は、地球上で最も美しい海岸線と呼ばれるオーストラリア・ジェロアで育った。
16歳でジュニアチャンピオンになり、18歳でQSチャンピオンに輝く。CTでは常にタイトル争いをしているが、ステファニー、カリッサ、タイラー・ライトというライバルを前にワールドタイトルを逃している。

2015年のフィジーではワイプアウトで左耳の鼓膜が破れながらもテーピングを巻いて試合を続行、勝負に対する執念で優勝を手に入れ、インタビューでは号泣。
世界中のファンに感動を与えた。
2016年にはキャリア最低の8位というスランプに陥ったが、ワールドタイトル獲得に向けて再発進。
2017年にはマーガレットリバーで優勝、一時トップの座も手に入れた。
ISAでも活躍している彼女は2008年、2018年のワールドサーフィンゲームスで優勝経験もある。

PHOTO: © WSL/Masurel

サリー・フィッツギボンズ
オーストラリア・ジェロア出身
1990年12月19日生まれ
【主な戦績】
2015 WSL CT「Fiji Women’s Pro」優勝
2017 WSL CT「Drug Aware Margaret River Pro」優勝
2018 ISA「Urban Research ISA World Surfing Games」優勝
2019 WSL CT「Oi Rio Pro」優勝
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■南アフリカ代表

ジョーディ・スミス

PHOTO: © WSL/Poullenot

南アフリカ出身では1977年のワールドチャンピオン、ショーン・トムソン以来の成功した選手。
2006年のワールドジュニアで優勝、2007年のQSで優勝。鳴り物入りでCTデビューを果たした。
2010年、2011年は2年連続で自国のJ-Bayで優勝、ツアーでその存在を確固たるものにした。

2015年にかけて怪我に悩まされたが、2016年にはランキング2位。
2019年は後半戦に追い上げて現在ランキング2位。
プライベートでは南アフリカで最もセクシーと呼ばれたモデルのリンドール・ジャービスと結婚した。

PHOTO: © WSL/Janssens

ジョーディ・スミス
南アフリカ・ダーバン出身
1988年2月11日生まれ
【主な戦績】
2010 WSL CT「Billabong Pro J-Bay」優勝
2011 WSL CT「Billabong Pro J-Bay」優勝
2014 WSL CT「Hurley Pro at Trestles」優勝
2016 WSL CT「Hurley Pro at Trestles」優勝
2017 WSL CT「Rip Curl Pro Bells Beach」優勝
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(THE SURF NEWS編集部)

★THE SURF NEWSは『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』のオフィシャル・メディアパートナーとして協力しています

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