PHOTO:ABCNews

ケリー・スレーターが未だ危篤状態のサニー・ガルシアについて重い口を開いた…

4月末に自殺未遂の末、オレゴンの病院のICU(集中治療室)で何週間も危篤状態が続いていた2000年のワールドチャンピオン、サニー・ガルシア

5月末には娘のカイラ・ガルシアからの手術の報告されて回復に向かうと思われていたが、未だに危篤状態は変わらず、良い報告はない…。

そんな中、『CT第4戦マーガレットリバープロ』の最中にサニーのかつてのライバルであり、親友を超えた関係でもあるケリー・スレーターがオーストラリアのABC Newsのカメラの前で重い口を開いた。

コンテスト、引退、サーフランチ、ベイウォッチまで質問は及んだものの、最も真剣に語ったのはサニーのことだった。

サニーとは兄弟のような関係さ。彼の娘は自分の娘みたいな感じさ。本当にショックでしばらくの間、泣きながら夜を過ごしたよ…

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「辛かったね。あの話はずっと聞いていたけど、何故かみんな口を閉ざしていたんだ。人間として興味はあったと思う。’血みどろ’の話の真相を知りたいでしょ。今回は自分の兄弟のような人に起こったことだけど、家族が開示するのがベストだと思うよ。何かが隠されているんだ。自殺をするような時はプライバシーな問題があるのだと思うよ。サニーとは兄弟のような関係で、彼の娘は自分の娘みたいな感じさ。本当にショックでしばらくの間、泣きながら夜を過ごしたよ。とても悲しかった。サニーは大きな心の持ち主。だからこそ、多くの苦しみを抱えながら人生を過ごしてきたと思うんだ。一体何が起こったのか分からなかった。あの日はサニーが亡くなったというメールで起こされたんだ…。今サニーは病院で生きている。生命維持装置を使用せずに自ら呼吸している。それだけは自分の口から言えるよ。私たちは彼がどのようにしてあんな姿になってしまったのか分からない。良くなるのを待つしかないね。自分への影響は…まだ消化中さ」
ケリー・スレーター

目に涙を浮かべながらサニーのことを語ったケリー。

2014年に自らが「うつ病」であることを公表したサニー。
今回の自殺未遂にも大きく関係しているそうだ。

2017年に世界保健機関(WHO)が公表した報告書によると世界では「うつ病」の人が3億2,000万人、世界人口の4%を超えているのにも関わらず、多くの国で適切な治療を受けられていないのが現状。

アメリカ海軍が調査に100万ドル投入するなど、サーフィンにはセラピー効果があると言われているが、今回のサニーのケースを考えると必ずしもそうとは言い切れないのかもしれない。

参考記事:Kelly Slater reveals personal anguish after Sunny Garcia tried to take his own life|ABC NEWS

(黒本人志)

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