現地時間6月6日、中米・エルサルバドルを舞台としたCT第5戦『Surf City El Salvador Pro』は大会2日目を迎え、メンズR2の残りヒートが全て終了してR3を戦うベスト16が揃った。
この日のプンタ・ロカはサイズダウンからのスタートながら、徐々に新しいウネリが入り、公式5-7ftレンジからそれ以上のセットが入るまで変化があった。



膝の痛みを我慢して勝利したイタロ・フェレイラ

PHOTO: © WSL/Oscar Jimenez
2026年シーズン序盤はブラジリアン・ストームが吹き荒れ、ランキングトップ4をブラジリアンが占めている。
前日のR2の6ヒートでは、ミゲル・プーポ、アレホ・ムニーツが敗れ、ヤゴ・ドラのみが切り抜けたが、この日は8.00を含むトータル15.17のハイエストヒートスコアを出したサミュエル・プーポの勝利から始まり、イタロ・フェレイラ、ジョアオ・チアンカ、ガブリエル・メディナが勝ち上がった。
サミュエルはライブランキングで5位まで浮上しているため、これでブラジリアンがトップ5を占領した形になった。



PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

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前戦のニュージーランド・ラグランを制してイエロージャージを着るイタロは大会2日前に膝に8針を縫う怪我をしてプレスカンファレンスにも現れず、その容態が心配されたが、膝にサポーターを巻いて登場。
痛みを我慢しながらのサーフィンでミドルスコアをまとめ、ラムジ・ブキアム(MAR)とのグーフィーフッター対決を制した。
「8針も縫うことになったんだ。あんな風にヒートをスタートさせたかったわけじゃない。激しい痛みがあったし、ヒートの序盤は正しい場所で正しいターンを決め、波に乗るごとに良くなることだけを考えていて、凄いナーバスになっていたよ。終盤にかけては無理にターンを仕掛けようとして、激しい痛みを感じた。でも、海に入るからにはベストを尽くそうと決めていたんだ。家族、妻と子供が側で支えてくれているし、一日中良い気分でいられるための特別なエネルギーになっている。それから、ペトロニオ・タバレスの家族全員に、グッドバイブスを送りたい。彼は昨日、最も愛していたことをしている最中に亡くなった。彼はみんなにとって、特に僕らセアラ州出身の人間にとってインスピレーションだった。子供の頃、彼が主催するイベントで何度も戦ったし、僕の夢を叶えるために彼が果たした役割は本当に大きかったんだ」
ペトロニオ・タバレスはブラジルのフリーサーファーで、「グリニッシュ」というサーフブランドの創設者。
イタロのキャリア初期の指導者であり、2019年のワールドタイトル獲得にも貢献した人物。
6月5日にメキシコでのサーフトリップ中に滞在先で逝去した。
なお、イタロはヒート終了後にInstagramに現在の状態を投稿している。
金メダリストがワールドチャンピオンを圧倒

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世界中からトップサーファーが集まるCTでこのブラジリアン・ストームを鎮圧するのは誰なのか?
その有力候補の一人、パリ五輪の金メダリスト、カウリ・ヴァースト(FRA)は2xワールドチャンピオンのフィリッペ ・トレドを強烈なバックハンドで抑えた。
初対戦となるこのカードで、カウリは1本目にヒート最大のセットに乗り、クリティカルセクションでのターンを繰り返し、8.33をスコア。フィリッペも7.50を返したが、カウリは5.70のバックアップスコアを重ねてトータル14.03で今シーズン2度目のR3進出。


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「トレドは、ここで最高のサーファーの一人。彼が優勝した時も見ていたし、相手が自分のスタイルを貫いてくるのは分かっていたから、自分は自分のサーフィンをすることだけを考えたよ。自分の波に乗ること、そしてビッグターンを決めることに集中していたら、最終的にうまく噛み合った。接戦が続いた中、今回も本当に僅差の勝負だった。最近の戦いぶりを踏まえて、こうして勝ち上がるチャンスをようやく掴めたことが、とにかく最高に嬉しい。地元のタヒチ、チョープーでのレベルは、波のサイズがとにかく大きかったという点で特別なものだった。地元には5日間しかいられなかったし、ウネリがあったのは3日間だけだったけれど、人生最大級のライディングの一つを残せた。あそこでのストレスに比べれば、ここで自分らしくサーフィンすることの方がプレッシャーは少なかった。本当に最高の気分だよ」
ニュージーランドとエルサルバドルのイベントの間にチョープーにウネリが入り、素晴らしい映像を残しているカウリ。
8月に控えている南太平洋レッグでは彼の真価が発揮されるだろう。
2026年初ヒート勝利を決めたアラン・クリーランド

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スネークことジェイク・パターソン率いる「SnakeTales」のメンバーでもあるアラン・クリーランド(MEX)は、そのユニークなキャラクターからファンが多いが、残念ながら2026年は4戦続けてR2敗退が続き、ランキングも最下位に近い。
しかし、今回は2022年のエルサルバドルを制したグリフィン・コラピント(USA)との緊迫したヒートを制し、初のR3進出を決めた。



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このカードは序盤にグリフィンのミスが重なり、アランもポテンシャルがある波を見つけられずにスロースタートになった。
5.67を持っていたアランは中盤にヒート最大のセットで波のポケットを探しながらインサイドまでメイクして6.67をスコア。グリフィンをニード7.84に追い込んだ。
後半、グリフィンの元にセットが入るが、バンピーでセクションが少なく、5.60とスコアは伸びず。最後に訪れたチャンスでエアーリバースをメイクするが、5.47と逆転には及ばず…。
今年のグリフィンは3位が2度あるが、早期敗退もあるため、ライブランキングでは9位まで下がっている。
「今年はかなりストレスの多いスタートで、6ポイント以上のスコアさえ出なかった。ただ純粋にサーフィンを楽しめて良かったよ。父や友達みんな、そして地元の人たちと一緒で最高だね。まるでホームにいるような気分だし、ここでヒートを勝ち抜くこと以上に素晴らしい場所はない。世界中を旅して最初のヒートで負けて、また次の場所へ向かう。これは精神的な勝負で、より強く戻ってこなければならないし、立ち直るのはかなり大変なんだ。ヒートで勝つことが大きな目標の一つだったから、それを達成できて嬉しいし、これからも前進し続けたいと思っているよ」
その他、クロスビー・コラピント(USA)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、ジャック・ロビンソン(AUS)、バロン・マミヤ(HAW)がこの日ラウンドアップを決めている。
日本のコナー・オレアリーはバロンを相手に波数の少ないヒートに当たってしまい、彼の十八番であるビッグターンを出すチャンスがなかった。
ネクストコールは現地時間6月7日の朝7時(日本時間の同日22時)で35分後にスタート予定。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

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Men’s Surf City El Salvador Pro Round One Two (Heats 7 – 16) Results:
HEAT 7: Samuel Pupo (BRA) 15.17 DEF. Joel Vaughan (AUS) 10.50
HEAT 8: Leonardo Fioravanti (ITA) 15.04 DEF. Mateus Herdy (BRA) 14.70
HEAT 9: Italo Ferreira (BRA) 12.50 DEF. Ramzi Boukhiam (MAR) 11.86
HEAT 10: Crosby Colapinto (USA) 15.17 DEF. Morgan Cibilic (AUS) 13.03
HEAT 11: Kauli Vaast (FRA) 14.03 DEF. Filipe Toledo (BRA) 13.87
HEAT 12: Joao Chianca (BRA) 11.50 DEF. George Pittar (AUS) 11.00
HEAT 13: Gabriel Medina (BRA) 15.17 DEF. Seth Moniz (HAW) 7.00
HEAT 14: Jack Robinson (AUS) 12.33 DEF. Cole Houshmand (USA) 11.77
HEAT 15: Barron Mamiya (HAW) 12.50 DEF. Connor O’Leary (JPN) 8.27
HEAT 16: Alan Cleland (MEX) 12.34 DEF. Griffin Colapinto (USA) 11.07
Men’s Surf City El Salvador Pro Round Three Matchups:
HEAT 1: Liam O’Brien (AUS) vs. Callum Robson (AUS)
HEAT 2: Eli Hanneman (HAW) vs. Kanoa Igarashi (JPN)
HEAT 3: Marco Mignot (FRA) vs. Yago Dora (BRA)
HEAT 4: Samuel Pupo (BRA) vs. Leonardo Fioravanti (ITA)
HEAT 5: Italo Ferreira (BRA) vs. Crosby Colapinto (USA)
HEAT 6: Kauli Vaast (FRA) vs. Joao Chianca (BRA)
HEAT 7: Gabriel Medina (BRA) vs. Jack Robinson (AUS)
HEAT 8: Barron Mamiya (HAW) vs. Alan Cleland (MEX)
Women’s Surf City El Salvador Pro Round Two Matchups:
HEAT 1: Gabriela Bryan (HAW) vs. Yolanda Hopkins (POR)
HEAT 2: Sawyer Lindblad (USA) vs. Anat Lelior (ISR)
HEAT 3: Luana Silva (BRA) vs. Nadia Erostarbe (ESP)
HEAT 4: Carissa Moore (HAW) vs. Brisa Hennessy (CRC)
HEAT 5: Molly Picklum (AUS) vs. Sally Fitzgibbons (AUS)
HEAT 6: Bettylou Sakura Johnson (HAW) vs. Caroline Marks (USA)
HEAT 7: Lakey Peterson (USA) vs. Tyler Wright (AUS)
HEAT 8: Caitlin Simmers (USA) vs. Bella Kenworthy (USA)

(黒本人志)
























