Photo: ISA/Pablo Franco

日本代表全てR4進出!『ISA World Longboard Championship』4日目

連日十分なウネリに恵まれているサーフシティ、エルサルバドルのエル・スンザルで開催中の『ISA World Longboard Championship』

現地時間4月23日の大会4日目はウィメンズのリパチャージR2H5から再開してR3はスタンバイ。
メインイベントはメンズ、ウィメンズ共にR3の全てのヒート。
メンズリパチャージはR4までが進行した。

すでに強豪国の選手がリパチャージ行きを強いられる中、日本代表は全てR3をクリアした。

浜瀬海の快進撃

(浜瀬海のソウルアーチ) Photo: ISA/Jersson Barboza

2日連続でハイエストヒートスコアを出していた浜瀬海はブラジルのベテラン、カルロス・バイア、ペルーのセバスチャン・カルデナスと対戦。

各選手7ポイントを出すハイレベルなヒートで浜瀬海は前半に7.57を出してリード。
後半には完璧にフィンがロックされた長いハング5、ソウルアーチからスタートしてミドルセクションからはドロップニーターンとノーズとのコンビネーションでインサイドまで繋ぎ、ハング5からハング10までのコンボから最後のエレベータードロップもメイク。
会心のガッツポーズまで出たこのライディングに8.93がコールされ、トータル16.50でトップ通過を果たした。

(長いパドルバックも勝負の重要な鍵となる) Photo: ISA/Jersson Barboza
Photo: ISA/Jersson Barboza
Photo: ISA/Jersson Barboza

インタビューのベンに「一つ前のヒートでは5分くらい波が全く来ませんでした。それを見てどう考えた?」と聞かれ、「一番良いセットを乗らないと勝てないと分かっていました。最初に乗れなくても自分が信じたピークで乗ろうと思っていたので、焦ることはなかったです」と答えた。

ヒートの途中から風の影響が入ってきたこのヒート。「面ツルの時とマニューバーをどう変えた?」と聞かれ、「バンプに引っかからないように調整しました」と話していた。

R4ではフランスのエドゥアルド・デルペーロ、イギリスのベン・スキナー、ウルグアイのジュリアン・シュヴァイツァーと対戦する。

ワールドチャンピオンを倒した井上鷹

(井上鷹) Photo: ISA/Pablo Franco

R3の最終ヒートでは井上鷹がハワイのハワイのカイ・サラス、ポルトガルのアントニオ・ダンタスと対戦。
カイは2023年のワールドチャンピオン。ベテランで優勝候補の筆頭である。

風の影響で難しいコンディション。5、6ポイントのミドルスコア勝負となったこのカード。

ヒートのハイスコア6.43を持ちながらバックアップスコアが低く、終盤2位だった井上鷹。
ニード3.90のシチュエーションで、プライオリティ3番目と低い状況で二人よりもインサイドで波を待った戦略が功を奏した。残り1分でテイクオフ。6.50を出してカイを2位に追いやってR4進出を決めた。

インタビューでは「地元の宮崎で今日のような波が大きくて風の影響が入った波でもサーフィンする?」と聞かれ、「台風スウェルの時に練習します。ホームの伊比井でサーフィンしています」と答えていた。

井上鷹は今イベントにも出場しているブノア’ピッコロ’クレメンテがシェイプするEPSのサーフボードに乗っている。通常、風が強い日は重いPUのサーフボードに乗るサーファーが多いが、あえて軽いEPSのサーフボードに乗っていることを聞かれ、「重いボードは持っていません。ナローテールの自分のモデルを使用しています。遠征費のために自分のボードを売っているくらいで、新しいボードを作れないので、スポンサーを募集しております」と話した。

R4ではフィリピンのロジェリオ・Jr・エスクイエヴェル、ブラジルのカルロス・バイア、フランスのマーティン コレットと対戦する。

田岡なつみが残り2分で大逆転

(田岡なつみ) Photo: ISA/Jersson Barboza

ブラジルのアタランタ・バティスタ、エルサルバドルのシンディ・ポルティーヨ、フランスのゾエ・グロスピロンとH1を戦った田岡なつみは前半に全くスコアを出せず、ラスト5分で4位に追い込まれていた。
終了間際、6.47を返して3位に浮上。ニード1.58のシチュエーション。
残り1分、小さいながら形良い波を得た田岡なつみはターンとノーズのコンボでインサイドまで繋ぎ、5.73。
3位から一気にトップに立ち、トータル12.20でラウンドアップを決めた。

(田岡なつみ) Photo: ISA/Jersson Barboza

「みんな上手いサーファーなので、タフなヒートでした。3位から上がるためにはスモールスコアでしたが、みんなにチャンスがあるので、アベレージスコアを狙っていました。良い波には乗れなかったものの、最後に乗ったミドルの波でスコアを出せて嬉しいです。残り2分しかなかったので、最後の波は本当に集中して乗りました。ミドルで良い波に乗れたのはラッキーだったです。他の波に比べてバンピーでもなかったです。

オーストラリアの大学で勉強した田岡なつみは日本代表の中で最も英語が堪能。
2018年の海南島の大会で4位に入り、ロングボードで日本人初のメダル獲得を成し遂げた選手でもある。

R4ではアイルランドのルビー・ノックス、ハワイのホノルア・ブロムフィルド、アメリカンサモアのシヴァ・ジェラードと対戦する。

接戦を制した吉川広夏

(吉川広夏) Photo: ISA/Pablo Jimenez

吉川広夏はハワイのホノルア・ブロムフィルド、アメリカのケイトリン・ミッケルセン、デンマークのティルデ・ソフィー・ラスムッセンと対戦。

このヒートもミドルコア勝負となり、序盤は5.83を出したホノルアがリード。
しかし、吉川広夏が5.43と2.77を重ねてトップに立った。後半、8.00を出したホノルアがトップを奪い返す。終了間際に入ったセットにみんなが乗り、ヒート終了後も順位は分からない状況となったが、吉川広夏は4.27とバックアップスコアを伸ばして2位通過を果たした。

R4ではアメリカのレイチェル・ティリー、フランスのゾエ・グロスピロン、ペルーのマリア・フェルナンダ・レイエスと対戦する。

(吉川広夏、ヒート終了後にラウンドアップが決まった瞬間) Photo: ISA/Pablo Jimenez

コンテスト5日目の4月24日は朝7時(日本時間同日の22時)にメンズR4から再開予定。

スケジュールは以下。

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(空海)

Photo: ISA/Pablo Franco

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