(ベルズでフリーサーフィン中のマーク・オクルーポ)PHOTO by snowy

「オーストラリアから戻ってきたらすっかり春」 – F+

F+(エフプラス)

オーストラリアのベルズから帰ってきて、なんかボケボケしているうちに4月も中旬。世の中すっかり春。
でもってマーガレットリバーはすでにスタートしてるし。ハーフカットへの最終戦。波予報は後半に期待のような感じだけど、ベルズにいたときの地元長期予報では、波はでかいけど風も強くて荒れ模様……って、いつものマーガって感じですかね。
まぁ、ベルズの流れを受けて、コール・ハウシュマンドとリオ・ワイダにちょっと点高めに転ぶのかなぁ、って予感はする。まぁ、ああいうことがあるとそういう傾向はよくあることだし、注目度アップ=ポイントもアップってのはどこの採点演技競技でもよくあることなんでね。特にアメリカベースのWSLとして若手アメリカ勢の活躍は大歓迎だし、新たなコンペマーケット(マーケットという意味合いでは)のインドネシアをもっと盛り上げたいのは望むところだし。どう考えても「推し」だわな。

(ルアナ・シルバ) PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

初日は女子のオープニングラウンドが行われたわけだけど、ハーフカットのボーダーラインにいるブラジルのルアナ・シルバがエリミネーションラウンドに回った。ルアナはジョアオ・チアンカのGFで、すらっとした体格から繰り出すスタイリッシュなサーフィンが魅力なわけだけど、リハビリ中のチアンカのためにも頑張ってほしいものだ。
そのチアンカは近い人からの情報によれば、現在徐々に回復中で、最終目標としてパリ五輪に向けてリハビリに励んでいるらしい。こちらも頑張ってほしい。せっかく手にした代表の座なわけだから。

ベルズはやっぱり体力的にきつかったけど、今回最も印象的だったのはオッキー。
やっぱあの人ベルズよく知ってる。フリーサーフで入ってた時、なんか誰よりも目立ってたような気がした。体型もサーフィンたくさんしてる感じにしまってたし、レジェンド対決とかあるのかな、と思ってたけど、公式なイベントはなかったね。でもほんとうまかった。ベルズなので、ミックと対戦ってのもあったのかな、と思ったけど、ミックそれどころじゃなくて、またまた兄がなくなっちゃって、男4人、女ひとりの5兄妹のうち、男3人若くして死亡、5人中ふたりしか残らないって、そういうことってあるんだな、って感じ。まるで生まれ変わりのようにミックには二人目の子が生まれたけど、ファニング家の母、ヘビーだな。リップカールの人はお葬式とか追悼パドルアウトとかに行くって言ってたけど……。

昔選手で今はリップカールのエグゼクティブのエイミー・スチュアートは、長いこと友達で、今回はリップカールの本社見学をさせてもらった。デザイン関連とか極秘事項いろいろあるので撮影禁止だったけど、なんかまぁ、「ザ・外国のオフィス」って感じで壁には歴史を物語る写真のパネルとかがきれいに並んでいて、日本の「会社」、って感覚とはだいぶ違う感じだったかな。海外ではこの感じ普通だけど。
ラウンジにはステファニー・ギルモアが遊びに来ていて、カウチでライブみてたっけ。なんか楽しそうにしてたよ。古巣なんでね、友人もたくさんいるだろうし。
新デザインプロジェクトに参加したり、サーチで波のいいところに旅したり、試合を離れたステファニーにはだいぶ楽しそうな将来が待っていそうだ。

リップカールはトーキーのアイコン的存在なんだけど、あのショップの隣が本社で、実はあのショッピングモール全体を買ってしまったらしい。あのモールに入っているショップはリップカールに家賃払うシステム。まぁ、リップカール本体がもうかっててももうかってなくても、資産だけで相当なものだと思う。他にもあるだろうし。
とにかく今トーキーという町は年々家と人口が増える不動産バブル状態なので、資産価値は上がる一方だと思う。リップカールを買ったカトマンドゥというアウトドアアパレルもメルボルン空港やジーロングに店あるし、まぁ、老舗安泰な感じかな。

Photo by snowy

F+編集長つのだゆき

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