(初のSF進出を決めた和井田理央)PHOTO: © WSL/Ed Sloane

和井田理央が初のSF進出!『Rip Curl Pro Bells Beach』4日目

今年のベルズ戦は初日の朝のみクラシックなベルズが姿を現したのみで、2日目以降はウィンキーポップに移動してQSのようなシビアな戦いが続いている。

大会4日目となった現地時間3月31日、イースターマンデーとなったこの日はベルズに戻り、メンズ、ウィメンズ共にQFのみが行われた。

なお、4月1日はすでにオフが決定しており、ネクストコールは2日。
波予報によると3日の水曜かウェイティングピリオド最終日の5日にファイナルデイを迎える可能性がある。

(イースターサンデーに多くの観客が集まった)
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イエロージャージを背負う男

(グリフィン・コラピント)
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メンズQFのハイエストスコアを出したのは風の影響が入った難しいコンディションで一人違うサーフィンを見せていたグリフィン・コラピント(USA)で、エアーとマニューバーで2本の8ポイントを揃え、16.90とイベントを通してのハイエストヒートスコアも出していた。
CT返り咲きで調子を上げているジェイク・マーシャル(USA)もこの日の波では為す術もなく、2戦続けての5位でフィニッシュ。

「前のヒートが凄く波数が少なかったから、自分のヒートはきっと波数が増える気がした。カリフォルニアでは良くあることで、ホームのローワーズでもそんな時が多いんだ。波の感触やペースがホームに似ている。ラインナップの見つけ方も凄い似ているね。だから、今回はカリフォルニア勢の調子が良いのだと思うよ。ジェイクとは小さい頃からずっと一緒で、ライバル関係でもあった。今の自分たちがあるのは、その頃の関係のおかげでもある。ちょっと荒れた時期もあったし、面白い話も沢山あるけど、最終的にはすべて解決した。ツアー入りが決まった時、お互い過去を水に流して、ツアーではお互い助け合うことにしたんだ。ツアーは本当に厳しいからね」

ポルトガル戦の優勝でイエロージャージを手に入れたグリフィン。
ここまでの勢いや流れを見ると初のワールドタイトルを狙えるポジションにいる。
その前にはパリ五輪もあり、特にアメリカ国民が彼の活躍に期待していることだろう。

(キッズのファンにピースで答えるグリフィン)
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(初のSF進出を決めたサンクレメンテクルーの一員、コール・ハッシュマンド)
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和井田理央が初のSF進出

(和井田理央)
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SFでグリフィンと戦うのは、QFでグリフィンを同じサンクレメンテクルーの一員、ケイド・マトソン(USA)を倒したインドネシアの和井田理央。
エアーにカービング、エンドセクションでも綺麗に決め、2023年にツアー入りを果たした以来、初のSF進出を決めた。

「ファイナル進出はいつも夢見てるけど、同時に1ヒート毎で集中してるんだ。QF進出は嬉しかった。でも、そこで満足せず、SF進出も決めることができたよ。今度も嬉しいけど、まだ仕事は終わっていない。例え優勝しても、もっと努力し続けるつもりさ。ヒートではミスもした。多分緊張してたのかもね。でも、その後は次の波のことを考えたよ。ちょっと駆け引きして、運良く波が入った。仕事は果たせたよ」

(深呼吸する和井田理央)
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2024年は開幕戦で最下位、サンセットビーチ、ポルトガルを9位で終え、ランキング21位まで低迷していたが、ライブランキングでは一気に10位まで浮上している。

その他、前日にガブリエル・メディナ(BRA)を倒し、この日はディフェンディングチャンピオンのイーサン・ユーイング(AUS)を抑えた同じくサンクレメンテクルーの一員、コール・ハッシュマンド(USA)とマシュー・マクギリヴレイ(RSA)がSFで対戦する。

Rip Curl Pro Bells Beach Presented by Bonsoy Men’s Semifinal Matchups:
HEAT 1: Matthew McGillivray (RSA) vs. Cole Houshmand (USA)
HEAT 2: Griffin Colapinto (USA) vs. Rio Waida (INA)

ブリッサのパワー

(ブリッサ・ヘネシー)
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ウィメンズのハイエストスコアは同じくサンクレメンテクルーの一員、ソーヤ・リンドブラッド(USA)を相手に圧倒的なパワーハックを披露したブリッサ・ヘネシー(CRI)で、8.50を含むトータル15.83を揃えた。
次のSFではジョアン・ディファイ(FRA)と対戦する。

「ベルズとの繋がりを感じたわ。歴史や、過去の素晴らしいサーファーや人々のことを考えていたの。今朝の日の出は最高だったし、自分がここにいるべき運命だって感じたわ。ソーヤーは凄かった。バックハンドのサーフィンが本当にシャープだったし、彼女の粘り強さには本当に感心したわ。ルーキーが大変なのも知っている。とにかく、自分のサーフィンをすることに集中したかった。最大のライバルは自分自身だと思う。最終的にはメンタルの戦いになる。冷静でいたいわ。ファイナル進出はしっかりと波を選び、スマートな判断力が必要。最後のセクションも決めないといけない。まあ、今は少しワクワクしているけどね」

(インタビューに答えるブリッサ)
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(キッズに囲まれるケイトリン)
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(ベルズではカノア 以外のコーチも務めているスネーク)
PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

その他、キャロライン・マークス(USA)、ケイトリン・シマーズ(USA)と若い二人が勝ち上がっている。
ウィメンズのマッチアップは以下。

Rip Curl Pro Bells Beach Presented by Bonsoy Women’s Semifinal Matchups:
HEAT 1: Johanne Defay (FRA) vs. Brisa Hennessy (CRC)
HEAT 2: Caroline Marks (USA) vs. Caitlin Simmers (USA)

翌日はオフが決まっているため、ネクストコールは現地時間4月2日の朝7時45分(日本時間同日朝5時45分)
あの鐘を鳴らすのは誰だ?

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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