(アジア女子二人目のパリ五輪出場選手、スーチー・ヤン) Photo: ISA/Pablo Franco

アジア女子二人目のパリ五輪出場選手が決定!『2024 ISA World Surfing Games』7日目

プエルトリコで開催中の『2024 ISA World Surfing Games』は現地時間3月1日に大会7日目を迎えた。
2日後にファイナルデイを控え、新たに5名の選手にパリ五輪出場のチケットが渡された。

この日も前日同様にラストリアルのみで進行。
公式2-3ftレンジの強いトレードウィンドが吹いた難しいコンディションでメンズのリパチャージR6、メンズのメインラウンドR5、ウィメンズのリパチャージR6、メンズのリパチャージR7の順で進行した。

都筑有夢路が五輪出場を逃す

(都筑有夢路)
Photo: ISA/Jersson Barboza

日本代表「波乗りジャパン」で唯一残っていた都筑有夢路は2大会連続の五輪出場に向けてリパチャージR6を戦ったが、キャミラ・ケンプ(GER)、サノア・オリン(CAN)、レイラニ・マクゴナグル(CRC)に抑えられて4位敗退となった。

国別でも日本は前日の13位から16位にランクダウンしている。

(ヒート前の都筑有夢路)
©日本サーフィン連盟
(波乗りジャパン)
©日本サーフィン連盟

アジア女子二人目のパリ五輪出場選手

(14歳のスーチー・ヤン)
Photo: ISA/Sean Evans

2024年パリ五輪の選手選考も兼ねている今イベント。
すでに前日の時点で女子4名が出場権を得ていたが、この日は新たに女子4名と男子1名が出場資格を手に入れた。

中でも中国代表のスーチー・ヤンは14歳と若く、松田詩野に続くアジア女子二人目のパリ五輪出場で大きな注目を集めていた。

「オリンピック出場は私の夢だった。今日、それを達成できて本当に嬉しいし、興奮している。ここで私をサポートしてくれた母国のみんなや、私をこのレベルに引き上げてくれたコーチに感謝しているわ。とても嬉しい。本当に努力してきたの」

中国は五輪競技に採用されてから、サーフィンとスケートに対しての投資を強化。
河南省にウェーブプールを設立するなど、他国とは比べものにならないくらい国家予算をかけていると言われているが、早くもサーフィン競技2大会目のパリで代表選手が生まれた。

その他、アナット・レリオール(ISR)、カミラ・ケンプ(GER)、ハニレ・ゴンザレス・エチャバリ(ESP)が2024WSGの女子8枠に入った。
アナットは2大会連続の出場、カミラ、ハニレは初出場になる。

(ドイツ女性初の1枠を手に入れたカミラ・ケンプ)
Photo: ISA/Pablo Franco

東京五輪のサーフィン競技には多くの国が参加していたが、中国、スペイン、ドイツの女子は初となる。
ドイツ女子初の五輪行きを決めたカミラは、「自分の番が来ると信じていたわ。五輪出場に向けて一生懸命努力して多くのことを犠牲にしてきた。信じること、進み続けること、一生懸命努力を続けることが全て。私たちに一生懸命努力する強いチームよ」と今の気持ちを話していた。

(五輪2大会連続出場になるアナット・レリオール)
Photo: ISA/Pablo Franco
(アナット・レリオール)
Photo: ISA/Pablo Jimenez
(左ナディア・エロスタルベ 右ハニレ・ゴンザレス・エチャバリ)
Photo: ISA/Pablo Franco

【2024年WSGでパリ五輪出場を確定させた女子8名】

ナディア・エロスタルベ(ESP)
ソル・アギレ(PER)
タヒナ・ヒンクル(BRA)
ヨランダ・セケイラ(POR)
アナット・レリオール(ISR)
カミラ・ケンプ(GER)
ハニレ・ゴンザレス・エチャバリ(ESP)
スーチー・ヤン(CHN)

2024WSGで男子最初の1枠を手に入れたのは?

(アロンソ・コレア)
Photo: ISA/Jersson Barboza

2024WSGの女子8枠は全て埋まったが、男子5枠はこの日メインラウンドR5を勝ち上がったアロンソ・コレア(PER)が最初の枠を手に入れた。

アロンソが1枠を決めたこのヒートはケフ・バトラー(NZL)とコディ・ヤング(CAN)が敗れ、マルコ・ミグノー(FRA)が勝ち上がることが前提だった。
マルコはバックハンドのエアーリバースで7.23を出してトップ通過、アロンソが2位通過となり、このシナリオが完成したのだ。

「マルコが勝たないとクオリファイが確定しないとは知らなかったよ。その通りになって本当に良かった。正直、驚いている。ここ数年、クオリファイに挑戦してきたけど、ずっと難しいと感じていたんだ。自分のパフォーマンスと結果を誇りに思うよ。タヒチに行けることにはとても興奮しているし、あの波でサーフィンをするのは私の夢の一つだった。何年もパイプラインには通っているけど、タヒチには行ったことがないので、新しい場所に行くことが凄い楽しみさ。似たようなスタイルの波、危険で大きくてヘビーな波だけど、楽しいだろうね」

(ISA会長のフェルナンド・アギーレ氏がクオリファイの報告)
Photo: ISA/Pablo Franco
(2024WSGで男子最初の1枠を手に入れたアロンソ・コレア)
Photo: ISA/Pablo Franco

メインラウンドではアロンソ、マルコの他、ガブリエル・メディナ(BRA)、カウリ・ヴァースト(FRA)、イーサン・ユーイング(AUS)、ジョアン・ドゥルー(FRA)が勝ち上がった一方、ジョン・ジョン・フローレンス(USA)、ブライアン・トース(PUR)がリパチャージ行き。

リパチャージラウンドではレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、ラムジ・ブキアム(MAR)、フィリッペ・トレド(BRA)、和井田理央(IDN)、ヤゴ・ドラ(BRA)、ティム・エルター(GER)がR8進出を決めた一方、バロン・マミヤ(USA)、フレデリコ・モライス(PRT)、ルーカ・メシナス(PER)、ジャック・ロビンソン(AUS)などが敗退した。

ウィメンズのリパチャージラウンドではテレッサ・ボンバロ(PRT)、サノア・オリン(CAN)、テッサ・ティッセン(FRA)、カリッサ・ムーア(USA)がR7進出を決めた一方、モリー・ピックラム(AUS)、スカイ・ブラウン(GBR)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)が敗退。
スケートボードとサーフィンでパリ五輪2種目出場を目指していたスカイの夢はこの日砕けてしまった。

(まだ五輪出場の夢が残っているブライアン・トース)
Photo: ISA/Sean Evans
(ジョアン・ドゥルーも五輪出場に繋げた。更にポルトガルのCTワイルドカードも獲得)
Photo: ISA/Sean Evans
(五輪2大会連続出場まであと一歩の和井田理央)
Photo: ISA/Sean Evans
(本気で金メダルを狙っているブラジルチーム)
Photo: ISA/Sean Evans
Photo: ISA/Naslo Bustamante

国別では前日に単独首位だったスペインが3位に下がり、ブラジルが首位に立った。2位はフランス。

パリ五輪の追加1枠を得ることができる男女別のランキングでは男子が同率首位でブラジル、フランス、3位がスペイン。
女子はスペインが単独首位を守り、ブラジル、ポルトガルと続く。

ファイナルデイ前日となるコンテスト8日目の3月2日は朝8時30分(日本時間同日21時30分)スタート。
ラストリアルのみでメンズのリパチャージR8から始まり、以下の順で進行予定。

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(空海)

Photo: ISA/Pablo Franco

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