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「パイプDay1がスタート。ハワイアン勢は盤石、ガブ・ジョン・ケリーは変態的」 – F+

F+(エフプラス)

いや~、久しぶりのパイプ。何がびっくりって、断崖絶壁ですわ。大昔の志田みたい。40年ぐらい前、私がまだサーファーねーさんだったころ(笑)、志田って砂浜が断崖みたいになってて、駐車場というか、ちょっとした売店(これを志田商店がやっていたので志田、と記憶しています)のある広場からずぶずぶ降りて下のビーチに行く感じだったんですよ。

(断崖のビーチでラインナップをチェックするカラム・ロブソン) PHOTO: © WSL/Tony Heff

で、今年はパイプがそんな感じ。高い砂浜は幅5-6メートルぐらい? そこからがくんと落ちてて下歩けるけど座れないので、観戦エリア激減。多分いつもの3割ぐらいしかスペースがないと思う。ビーチの高さが本来の高さで砂が上がったのか、あるいはざっくり持っていかれたか、とにかくあんな高低差のあるパイプ見たのは30年通ってて初めてだ。けっこう岩もあちこち出てるし、ビーチの様相がだいぶ違う。

(パイプならではの斜面を下るケイド・マトソン) PHOTO: © WSL/Tony Heff

波はサイズがあるけど、不安定で、波のあるヒートとないヒートが分かれた。
数少ないけどデカくてチューブになるのを待つのか、小ぶりでも抜けられるのを2本そろえるか、みたいな勝負。時折サードリーフもブレイクして結構スリリングではあったけど、なんかちょっと足りない感じ。パックリ口開けてるデカいバレルって少なかったと思う。

(バックドアを攻めるケリー・スレーター) PHOTO: © WSL/Tony Heff

まぁ、ハワイアン盤石、やっぱ知ってるな、って感じだし、テクニカリーにはガブ、ケリー、ジョンジョン、変態(笑)。特にケリー。え、それバックドアですか?  みたいな、モロパイプのアプローチで立った方向はバックドア。で、それがまんまと正解。ホント知ってるよなぁ、だ。タイミングと言い方向と言い、もうそこしかないところ行ってたと思う。ジョンもガブも同様。分身がいてビーチから指示送ってるとしか思えない絶妙のチョイスと決断だった。

ワールドチャンプのフィリッペ、食中毒につきラウンドワンでは流して1本乗っただけ、ラウンド2は棄権。どうなんだろう。パイプ得意じゃないし、こんな荒れ気味のコンディションで怪我でもしたら元も子もないし、なんだろうか。まぁ、パイプをオープニングイベントにするということは初戦でケガしていきなりシーズン棒に振る、というリスクを選手全員が払わなければいけないわけで、やっぱパイプでシーズンスタートは違うんじゃないかなぁ、と思う。ケガより安パイでイチコケっすよね。ハワイ以外で頑張ればいいんだし。

明日は多分サイズダウンなので、女子かなあ。そのあと風ビュービューの日々がやってくるので、しばらくお休みなのではないかと思う。

F+編集長つのだゆき

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